日本のストリートとも縁深い、ジェームス・ジャービスの個展が渋谷で開催中


2019.07.27

Harumari TOKYO

ストリートに大きな影響を与えるジャービスの新作が目の前に日本の裏原ムーブメントを牽引したブランドのひとつである「サイラス」。シンボルキャラクターのMartinはさまざまな形で登場するおなじみの存在。特にフィギュアの人気は高く、今でも多くのコレクターを魅了している。デザインしたのはUKのアーティスト、ジェームス・ジャービスだ。1970年に生まれ、ロンドンを拠点に活動。さまざまなモチーフをコミック風イラストで表現し、独自のタッチで描かれたオリジナルキャラクターと融合させる作風は、日本を含め全世界で評価が高い。また、ジャービスはフィギュアブランドのAMOS TOYSも運営しており、世界中のストリート&ポップカルチャーに大きな影響を与え続けている。ナイキやユニクロ、コカ・コーラ、イケアなど、ビッグネームとのコラボレーションも有名だ。そんな彼の個展が現在開催中。感度の高い人々の話題をさらっている。7月20日から渋谷のナンヅカで開催されている「Throw-ups」は、日本では4年ぶりとなる個展。日課で描いているドローイング作品に加え、スプレーペインティングやレーザーカットした木製レリーフ、カラーアクリル板を使った平面作品、ブロンズ製の彫刻などが展示される。新作が中心なので、過去の作品展に足を運んだファンも満足できる内容だ。オープングにジャービス本人が来日することからも、本展に対する熱量が伝わるだろう。本展にあたって「ドローイングは、私にとって呼吸をすることと同じで、やらなくてはいけないもののようだ」と、語るジャービス。歴史や哲学、社会問題から、スケートボードにストリートカルチャーまで、多岐にわたる関心をコミカルかつアイロニカルに表現した作品は、決して高尚ではないかもしれない。しかし、親しみやすい日常的タッチだからこそ、誰にでもストレートに響いてくる。会期終了の8月24日まで残りわずか。裏原世代はもちろん、そうでない人もぜひ訪れてみて欲しい。※8月11日〜19日の期間は夏期休業 

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NANZUKA(ナンヅカ)
place
東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル B1F
phone
0334000075
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