虫からデザインを学ぶ。21_21 DESIGN SIGHTの真骨頂を感じる企画展が開催


2019.06.13

Harumari TOKYO

東京ミッドタウンにあるデザインリサーチセンター「21_21 DESIGN SIGHT」は、日常的なできごとやものごとをデザインの視点から再解釈する実験的な取り組みの場だ。その真骨頂とも言える企画展が開催される。テーマは、私たちに身近な“虫”。“虫”と聞いてどんなことを思い浮かべるだろう?東京に住む私たちにとって馴染み薄くなっていることもあり、触ることはおろか、見ることもちょっと…と、苦手意識を持っている人も少なくないだろう。そんな虫へのマイナスイメージを払拭するのが、「虫展 -デザインのお手本-」だ。未知なる存在の虫は可能性の宝庫虫は日常的に目にする身近な存在だが、その実ほとんど生態は分かっていない。つまり虫が持つ色、質感、構造、習性には未知の世界が広がっており、あらゆる創造の可能性を秘めているのだ。そんな人間が未だ知らない不思議をテーマにしたこの展覧会では、ディレクターにグラフィックデザイナーの佐藤 卓、企画監修に養老孟司を迎え、虫をデザインの手本にする試みが行われている。会場にはデザイナー、建築家、構造家、アーティストたちが、虫から着想を得たさまざまな 作を展示。小さな身体を支える骨格を人工物に当てはめたもの、翅を上手にしまう仕組みをロボットに応用したもの、幼虫がつくり出す巣の構造を建築に当てはめたものなどが並ぶ。
忌避しがちな虫も、目線を変えるだけで美しい存在へと姿を変えるのだ。虫を観察することで見つかる工夫や柄などをデザインに応用すれば、新しい世界が見えてくる。「虫展 -デザインのお手本-」に訪れれば、デザインの新たな一面を知るだけでなく、虫への印象も刷新されることだろう。 

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21_21 DESIGN SIGHT
rating

4.5

285件の口コミ
place
東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
phone
0334752121
opening-hour
10:00-19:00(最終入場18:30)
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