【後編】ロックにサブカル、たい焼きにも舌鼓。今どきの「神保町歩き」


2019.03.20

Harumari TOKYO

「ブンケン・ロック・サイド」で”見て味わう”ロックを堪能ロック好きが高じて、ロック居酒屋でアルバイトしたこともあるという武井くんが、訪れるのを楽しみにしていたのがこちら。ロック・アイドル・サブカルチャーの古本を取り扱う「ブンケン・ロック・サイド」だ。1960年代から現在までのロック関連の音楽雑誌バックナンバー、写真集、書籍などが各カテゴリーごとに整頓されている。ロック好きにとっては、宝箱のような空間だ。店内に流れるBGMも、もちろんロックだ。おお、「ロッキンオン」が全巻揃っているではないか!バックナンバーがずらりと並ぶと背表紙がアートになっているものも。見ているのも楽しい。エアロスミスにグリーンデイ……、バンドスコアも充実している。お宝級のフライヤーも壁一面に展示されていた。ファッションや哲学、ヴィジュアルなど、聴くだけでなく、目でもロックを堪能できる空間にテンションが上がる。ドラマ「家なき子」の脚本に興味津々。テレビやドラマの脚本も揃っていた。現在、アクションも学んでいるという武井くん。仮面ライダーなど特撮ものの脚本を発見して、思わず顔がほころぶ。店外ずらり並ぶ本棚が圧巻のアットワンダー街をぶらぶら歩いていると、突如、路上に連なる本棚が現れた。こちらは古書店の「アットワンダー」名物の古本横丁だ。特価おもしろ本コーナーには様々なジャンルの本が。まるで宝探しのような気分になってくる。1階では推理、SF、幻想、怪奇、映画関連品、文学、人文系、アメコミなど古書を取扱っている。 2階にはブックカフェもありカレーと珈琲をいただけるそう。毎月第2第4金曜日には易占いもやっているとか。
ディープな神保町を味わえそうだ。アツアツの”たい焼き”が歩き疲れた体にしみるそうこうしているうちに、あっという間に夕暮れ時に。駅に向かって歩いていると、行列ができているお店を見つけた。焼きたてたい焼きをその場で食べることができる「たいやき神田達磨」だ。これを食べずには帰れない。「羽根付きたい焼き、1つくださいー!」大人気の羽根付きたい焼き。ずっしりとしたあんこの重みを感じる。パリパリの羽根と、内側のもっちりとした食感のバランスが絶妙だ。オーダーを受けてから焼き上げてくれるので、アツアツをいただけるのが嬉しい。甘さ控えめのつぶあんは大人の味。かぶりつくとトロトロのあんこが口に広がり、歩き疲れた体に染みる。何度でも訪れたくなる、神保町の魅力個性あふれる本屋であふれる神保町は、街全体が一つの本屋のようだ。古書も新書も盛りだくさんのこの街では、一期一会の出会いがある。お気に入りの本をお供に1日中喫茶店で読書に明け暮れるのもよし、たい焼き片手に古本屋巡りするのもよし、裏路地を探検してみるのもよし、”アート”鑑賞するのもよし、いろいろな楽しみ方ができるのが神保町の魅力だ。初めて訪れる人も、訪れたことがある人も、ぜひこの街で新たな本と出会ってほしい。文_諫山由梨子 武井駿さん
日本大学理工学部卒業。NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、映画「母と暮せば」、舞台「無秩序な助走」などに出演。アクション系の芝居も得意な正統派イケメン。
Instagram 

read-more
アットワンダー
place
東京都千代田区神田神保町2-5-4
phone
0352137174
すべて表示arrow
no image
たいやき神田達磨神保町店
rating

4.0

41件の口コミ
place
東京都千代田区神田神保町1-12-2 神保町1丁目ビル1F
phone
0355776990
opening-hour
[月-土]12:00-22:00[日祝]12:0…
すべて表示arrow

この記事を含むまとめ記事はこちら