【この秋、とっておきの温泉宿へ。】#1 新潟県/南魚沼市〈里山十帖 THE HOUSE IZUMI〉


2022.11.19

Hanako.tokyo

一瞬にして、別世界へといざなってくれる特別な宿があります。古民家、美食、ジオパーク…。ここでしか味わえない環境で、深まる秋を感じながら、ちょっと贅沢な温泉体験を。2014年のオープン以来、地域文化を発信する体験型宿の先駆けとして愛される宿〈里山十帖〉。昨年秋、ついに〝一棟貸し〞の宿が誕生した。1日1組、その格別な時間とは?豪雪地帯を生きぬいた、築約150年の古民家。くぐり戸を入ると、そこは別天地。〈里山十帖 THE HOUSE〉は、魚沼地域に残る古民家を再生し、次の100年へと繋げるプロジェクト。〈IZUMI〉は記念すべき第1弾だ。宿の主役、露天風呂の眼前には、一面の棚田越しに百名山・巻機山の絶景が広がる…!一対のみごとなケヤキの木が出迎える一軒宿〈里山十帖 THE HOUSE IZUMI〉。チェックイン後は完全なるプライベートの時間に。古民家を現代の生活に寄り添うよう丁寧に改装した邸内は、太い梁や柱が支える豪奢な造り。クルミの床材も足裏に心地いい。〈里山十帖〉と同様に名作家具や現代アートが配され、ハンス・J・ウェグナーやル・コルビュジエ、フィン・ユールなど巨匠たちによるソファやチェアは、まさに名作家具の入門編。日本百名山・巻機山(まきはたやま)を望む〈里山十帖〉の絶景露天風呂「天の川」。〈里山十帖 THE HOUSE IZUMI〉に宿泊すると、こちらも自由に利用できる。自由に使えるキッチンには、魚沼地域に眠っていた明治〜昭和初期の趣ある器が置かれているのも心憎い。夕食は車で約10分の〈里山十帖〉へ。今春、『ゴ・エ・ミヨ2022』で映えあるテロワール賞を受賞した桑木野惠子シェフが作る、地場素材を活かしたローカル・ガストロノミー「早苗響」。豆の炊き具合一つとっても、楽しい発見や驚きがあり、南魚沼の生命力に満ちている。1階のリビング。ル・コルビュジエの名作ソファ「LC3」で寛いで。桑木野シェフのディナー「早苗響」より。右下・「実りの秋」の皿。サトイラズ大豆や果物を可憐な吹き寄せに。左上・「滋養」の皿は、ドジョウのフリットをそば粉クレープで包んで。右上・香茸の「秋のお椀」。赤木明登氏の塗り椀も美しい。そしてスタッフが〈里山十帖〉から運び、キッチンで仕上げる朝食の何と健やかなこと!土鍋で炊き上げるご飯のおいしさこそ、至上の贅沢だ。 ここにはかいがいしいサービスがないからこそ、心ゆくまでゆるりと過ごせる、静謐で満ち足りた時間がある。秋の虫の音を聞きながら、湯に食に、空間に、全身で南魚沼の豊かさを体感してほしい。南魚沼西山地区産の有機米を土鍋ご飯に。季節のお惣菜、平飼い鶏の卵や自家製のお漬物など、究極に贅沢な朝食!キッチンでスタッフが用意する朝食は、ウェグナーのYチェアに座ってどうぞ。〈里山十帖 THE HOUSE IZUMI〉クルミの古樹越しに棚田を見渡す露天風呂。一帯が雲海に包まれることも。2021年10月オープン。〈自遊人〉が企画・運営。1棟2階建て、広さ182㎡。JR上越線・上越国際スキー場前駅下車、タクシーで約10分。住所:新潟県南魚沼市天野沢家森山671-1|〈地図〉
TEL:0570-001-810
料金:1泊2名1室136,840円~(2食付き)。最大7名まで。※特集で紹介している宿の宿泊料金は、年末年始、GW、夏休み、お盆などのハイシーズンは変わることがあります。また、入湯税、サービス料の表記は各宿によって違いがあります。料金はあくまで予算の目安として、詳しくは宿にお問い合わせください。photo : Kanako Nakamura text : Yoko Fujimori 

read-more
里山十帖
place
新潟県南魚沼市大沢1209-6
phone
0570001810
すべて表示arrow

基本料金【朝食のみルームチャージ】

¥37,026

arrow icon

2024/04/11 チェックイン(2名1室)※1泊1名あたりの料金   更新日:2024/03/29

この記事を含むまとめ記事はこちら