駅から徒歩5分圏内で巡れる!東十条のおすすめパン屋さん4選


2022.06.06

Hanako.tokyo

東十条駅。降り立ったことはありますか?駅からまっすぐ伸びる商店街には朝から人々が行き交い、お昼を過ぎる頃にできた人集りをのぞくと、演歌歌手の方が軒先のステージで歌っていて。のどかな空気感、どこか巣鴨のような風情もあるこの街。実は徒歩圏内にパン屋さんが何店舗も点在する、パン好きには見逃せない街でもあるんです。歩くのは嫌いだけど、パン巡りしたい方は必見!?徒歩圏内と一言でいっても、どうせたくさん歩くんでしょう?と思ったそこのあなた。安心してください、全て徒歩5分圏内です。しかも駅からも5分以内。まずはこちらからスタート!【東十条のおすすめパン屋】1.〈あおの森べーぐる〉対面式の小さなお店の前には、女性のお客様が何人も並んでいて人気の高さが伺えます。店頭にはまさに萌え断!と呼びたくなる美しいベーグルサンドたちが並んでおりました。一際かわいい子に目をつけて、近所に住む友人宅にお邪魔しすぐに実食です。「紅茶いちご」舐めまわすように見ている図。一緒に食べる友人の目も気にせず、しばしの間そのかわいいルックスを舐めまわすように見ていました(気にしなさい)。ベースのベーグルは全粒粉のもの。ベーグルは密度高くみちっとしていて、しっとりを通り越しひきの強いむぎゅむぎゅ食感。重量も結構なもので、厚みもあるので食べ応え十分です。一つで結構お腹いっぱいに。
そして紅茶のクリームチーズがとびきりおいしい。含みのある味わいに惹き込まれます。香り高く花開く紅茶の風味に、酸味がのっそりと後を追う。穏やかに酸味が広がりまろやかです。バランスの取れた香り立ちの紅茶の華やぎに、クリームチーズのひとさじの爽やかさを添えて。そんな出来上がったステージでスポットライトを浴びるいちごはしっかり甘さがあってジューシー。一目をはばからず大きな口で味わい尽くして!【東十条のおすすめパン屋】2.〈ぱぱん〉〈あおの森べーぐる〉から徒歩1分の場所にある〈ぱぱん〉さんへ。近所に住む友人もよく買っているというこちらはひっきりなしに地元の方がいらっしゃってアットホームな雰囲気。お惣菜パンなども多く、次々と焼きたてが並ぶのも魅力的です。「育みたまごのクリームドーナツ」クリームドーナツにコーンフレーク。目があった瞬間に、私の幼き日の記憶を探り当てられたのではないかと、気が気じゃありませんでした(思い過ごし)。だって、私の子供のときの1番の大好物は、衣にコーンフレークがついた唐揚げなのですよ(知らんがな)!コーンフレークをまとわせることで、表面はカリッカリが際立つし、揚げるからコーンフレークの香ばしさも前面に出てくるしで、最強の衣だと大人になったいまでも信じているんです(鼻息荒め)。そんな一方的な期待を裏切らずカリカリなコーンフレークが応えてくれるから、それだけでもう胸がいっぱい。カスタードクリームはというと、とろりんと滑らかでしっかりと甘くコクもはっきり。クリームを引き立てるように内側の生地は最後まで柔らかく寄り添いますよ。ちなみに、コーンフレーク付き唐揚げが食べられるお店をご存知の方がいましたら、花井までぜひ一報お寄せください(切実)。「めんたいチーズフォンデュのフランスパン」カツのようなパリパリさ!さり気ないゴマが実はアクセントに!カツを食べているのかと見間違えるほど吹き飛ぶ、パリパリな表面が軽快に響きます。生きの良さに誇らしい気持ちです(何故)。厚みのあるどっしりした土台の上には辛味もきちんと感じられるプチプチとした明太子フィリング。その上にはチーズフォンデュという名の下にマヨネーズもちゃっかりとジョインしている?こってりさと酸味が加わってパン生地と上手に渡り合います。表面に振られたゴマが折を見て滑り込んでくるとおやきのような和のテイストも顔を出すのがおもしろい。「キーマカレーパン」薄皮にたっぷり詰まったキーマカレータイミングよく焼きあがってきたので買わない選択肢はありません。いただくのも温かいうちに。あれ?さっきお腹いっぱいじゃなかったかな(きっと気のせいだ)?カレーが詰まった中心部分の生地は引き伸ばされ薄皮となっていて、生地のカリッと感がフューチャーされている様子。反対に端の方は厚みが増えて油のジャンキーな旨味を吸った生地の甘みが包み隠さず放出されております。いいよ、いいよ(誰)。そして肝心のキーマカレー。まず初めにトマトなど野菜の甘さが飛び込んできてこちらを安心させておいて、どんどんとスパイスが肉のミンチと共に幅を利かせていくと最後にはエッジの効いたスパイスが爪痕を残すという三段仕立てとなっております。こだわりを感じられるキーマカレーにうれしくなりました!【東十条のおすすめパン屋】3.〈Sweet kitchen〉富士山の溶岩で作った溶岩窯が自慢のパン屋さん。パンスタンドという感じの気さくな雰囲気のお店に入ってみるとびっくり。上までずらりとパンが並べられた店内のぐるりと見渡したくなる感じはさながらお菓子の家に来たみたいです(行ったことはないけど)。「角食パン」バターを溶かして砂糖を振って、カルダモンとシナモンでおしゃれにキメました(言い方)。ナチュラルな甘さ、キメの細いしなやかな口当たりは毎日食べたくなる素直さで好感度高し!食感・風味・甘さなど、どこかに偏っていることのない、バランスの良さがこの飽きの来ない魅力を作っています。バターをだくだくに泳がせたところにブラウンシュガーを振ってみた甘塩っぱさも、パンのふくよかな甘みがナイスサポートで持ち上げてくれました。どんなトッピングがきてもさりげなく引き立てる縁の下の力持ちさんです。「カスタードクリームパン」カスタードクリームはミルキーなコクがしっかりで卵の味わいも届き、伸びやか。こちらぜひ温めて食べてみてほしい!温める過程でゆるんだクリームが生地に染み込み始め、クリームの伸びやかなとろみは止まるところを知りません。パン生地は表面さっくりで内側はふにゃんと柔らかくなり、コントラストがよりはっきりと出てきますよ。【東十条のおすすめパン屋】4.〈トリコ商會〉白い外観にガラスのショーケース、鳥のマークなどかわいい!が溢れてしまうお店。どちらかというとハード系が多い印象です。「いちぢくと生姜のベーグル」生姜のコンポートの陰に隠れているのがドライいちじく。なんて歯切れのいいベーグル!ぬっちりとしたベーグルらしい歯応えは確かにあるのに、入り口も去り際もずっと歯切れが良いから爽快でパクパクと食べ進めてしまいます。練り込まれているのは生姜のコンポートとドライいちじく。生姜はしゃきしゃきとした繊維感が残りフレッシュな印象で、スパイシーな香りと味がコンポートの甘味を介して開きます。それを引き立てるように、いちじくは一歩引いて果実味を静かにたたえそこにいるのです。生姜部分はしっかり甘いけど、生地は甘さが控えめで後味には小麦の香ばしさだけ残るので、とにもかくにも爽快。暑くなってきたいまの気分にぴったりな子に出会えました。「ぶどうフランス」すべすべ素肌にむっちりボディ。気泡は細かくぎっしりと詰まり、噛み心地しっかりのフランスパン生地の間から顔を覗かせたのはたわわなレーズン。甘さ抑えめな生地は一見ドライな印象を受けますが噛めば噛むほど小麦の甘みが顔を出してくれました。そしてね、やっぱりレーズン系のパンにはバターでしょ!パツッとしたドライなおすまし顔を緩ませるマジックをやっぱりバターは持っているらしい。レーズンも私も(!?)バターにすり寄って、気がつけばみんなしてバターに溺れておりましたとさ。おまけ。行列するほど大人気の黒糖どら焼き「黒松」がある〈草月〉も徒歩圏内。うっかり何個も買ってしまいました(計画犯)。パン屋さんホッピングしながら東十条の街を行ったり来たりしていると、なんだか肩の力が抜けていき、凝り固まった心の鎧が外れていくような感覚に。何処か懐かしい街の雰囲気のせいなのか、日々の生活の温度や人の温もりを感じられるからなのか。なんだか疲れたなというときに散歩したら元気になれるかも?だっておいしいパン屋さんに疲れ知らずでこんなにもたくさん出会えるんですもの。過去の連載はこちら
花井悠希の「朝パン日誌」一覧 

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トリコ商會
place
東京都北区東十条4-7-18
phone
0339272261
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