【京都】桜のトンネルは圧巻!春爛漫の〈平野神社〉へ


2022.04.13

Hanako.tokyo

モデル・本山順子が神社仏閣、教会や寺院を国内外問わずご紹介する本連載。第87回は京都市北区平野に街詣で。京都もすっかり暖かくなってきて、街中では、ちらほら桜を目にする機会が増えてきました。今回、お邪魔させていただいたのは、桜の季節にピッタリな〈平野神社〉。それでは早速!詣でましょ〜う!京都市街地からバスで揺られること20〜30分。西大路通りに立派で真っ赤な鳥居が突如現れます。私ははるばる自転車でやってきたので、ここが西鳥居だということも知らず、こちらから入らせていただきました。鳥居の奥には紅白幕から顔を覗かせる桜の木が。なんだかとってもめでたい雰囲気ですね〜!紅白幕の入り口で入場料を納めて、早速「桜苑」に入ってみることに。満開にはまだあと5日ほど早かったかなぁ〜!という三分咲き。ですが背の高い桜たちが見事な桜のトンネルを作り出していて、満開を想像するには容易な光景です。桜の足元には菜の花がかわいく揺れています。985年に花山天皇が桜を手植えされて以来、〈平野神社〉は桜の名所とされており、江戸時代からは「平野の夜桜」としても知られるようになったのだそう。この桜たちは遠い昔から、ここ平野の地をずーっと見守ってきたのでしょうね。桜苑を抜けると、〈平野神社〉の参道と右手には大鳥居がお目見え。ポンポンと咲き始めた桜がとても美しい参道。さすが「東の祇園」「西の平野」といわれるほどの桜の名所。参道の両脇の灯籠も夜になると優雅に桜を照らし、境内を彩るのでしょうね。そして、〈平野神社〉の社紋は桜なんです。かわいらしい!神門をくぐると拝殿が。こちらの拝殿は平成30年の台風の影響で一度倒壊しており、令和3年の9月に無事に修復されました。拝殿の屋根は樹齢50〜70年の檜から原皮師によって採取され、屋根に敷かれます。檜の希少性と専門的な技術のため、膨大な費用を必要とするのだそう。そのため拝殿の檜皮の奉納も受け付けていらっしゃいました。一刻も早い復興をお祈りいたします。拝殿のすぐ隣には大きな御神木があり、その足元には“すえひろがね”という、大きな石というよりは、もう岩というサイズの石が。こちらは日本最大級の餅鉄(べいてつ)で、通常は豆粒程度のものしかないのだそう。強い磁力があり、磁石がくっつけられていました。これだけ強い磁力のある石は珍しいですよね(磁石をくっつけるのに夢中になってしまい写真を撮り忘れてしまいました…)!〈平野神社〉の御祭神は今木皇大神、久度大神、古秋大神、比売大神。本殿は4殿2棟からなっており、この独特な形式は「比翼春日造」または社名にちなんで「平野造」と称されています。そしてなんと、創建は平安京遷都の頃(794年頃)まで遡ります。主神である今木皇大は元は平城京の中に祀られていらっしゃいました。そのため社格がとても高く、伊勢神宮などと同格の二十二社の上七社の一つに数えられます。御本殿は檜皮屋根の葺き替え工事のため、御神体は仮殿に移されていました。春爛漫の〈平野神社〉には本当にたくさんの桜が植わっており、その数なんと60種400本!そのため通常は1週間ほどで散ってしまう桜も、いろんな桜が代わる代わる咲くことで約1ヶ月半も楽しむことができるのだとか。先ほどお伝えした台風のため、残念ながら倒木してしまった桜もあるのだそう。境内のお土産屋さんではチャリティーのかわいらしいお花いけなどもあり、地元の方々から本当に愛されている神社なのだなぁ、と伝わってきて、心もポカポカいたしました。4月10日の「桜花祭」では200名の時代行列が巡行されるので、そちらも要チェックですよ!それでは皆様も良い参拝を〜。〈平野神社〉https://www.hiranojinja.com/ 

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平野神社
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4.0

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place
京都府京都市北区平野宮本町1
phone
0754614450
opening-hour
6:00-17:00
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