【京都】築100年京町家の中国茶藝館〈閑是〉でオリエンタルなアフタヌーンティーを。


2019.08.29

Hanako.tokyo

近年、人気を博しているアフタヌーンティーも、京都はどこか違います。新しさの中に、この街らしさを求めて探しました。Hanako『京都の、ほんと。』「ATERNOON TEA」より、中国茶藝館〈閑是〉のオリエンタルアフタヌーンティーをご紹介します。築100年の京町家で楽しむ。築100年という総2階の京町家の、1階部分。格子戸を開けると玄関があり、靴を脱いで入るスタイルも京都らしい。いちばん奥には小さな坪庭もある。懐かしさと、新しさと。そんなこの街ならではの魅力は、古都の昼下がりを彩るアフタヌーンティーにもある。地図を片手に、辿り着いた瞬間からそう感じさせてくれるのが、今年6月にオープンした〈閑是〉。そこは、夷川通と室町通の角にある、看板もない築100年の京町家。北白川で中国茶サロンを営む、中国国家茶芸師の資格を持つ高田小絵子こさんが、「ここでお茶をいただいたら、きっとおいしい」と、物件にひと目惚れして始めた中国茶藝館だ。中国茶が主役の新しい形。ターコイズブルーの食器が人気の東一仁さんは地元・京都で作陶する作家。食器はほぼ彼の作品でそろえた。器が並ぶ箱は〈越前漆芸やまよ〉のもの。引き戸を開けると待っているのは、オリエンタルアフタヌーンティーという新しい形。グラスに注がれた冷茶にはじまり、野菜の前菜、薬膳スープ、点心類、お粥と続き、最後にティースタンドのお菓子と中国茶。杏仁豆腐やお茶のフィナンシェなど、菓子も自家製。評判の点心から自家製の菓子まで、これまで高田さんが茶会で作ってきたものがアフタヌーンティーのスタイルで、次々と。お菓子と楽しむ中国茶は、高田さんが直接買い付けている9種の茶葉から、好みのものを。実際に現地に足を運んで手に入れたものもある選りすぐり。菓子と楽しむ中国茶も、自身が世界中から買い付けた〝極上〞と胸を張るリストからチョイスできるのだから、連日、予約でいっぱいなわけだ。食器は、大好きだという京都の東一仁さんの作品が主体。これが落ち着いた景色を作り、中国をテーマにしながらも、町家にしっくりとなじむ。奥には、ドウダンツツジや紅葉を植栽した坪庭。色づくころのお茶の時間が待ち遠しいのも、また京都。〈閑是〉完全予約制6,000円。予約はHP(airrsv.net/kanze/calendar)より。
京都府京都市中京区鏡屋町51夷川通室町北西角 
11:00~18:00 火水休ほか不定休あり 
12席/禁煙Hanako『京都の、ほんと。』特集では、京都の楽しみ方を多数ご紹介しています!(Hanako1176号掲載/photo : Kunihiro Fukumori text : Yuko Saito) 

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閑董院
place
岩手県陸前高田市矢作町字馬越
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