京都の名刹・東寺を満喫するなら 駅南「OMO3京都東寺」を定宿に


2021.07.03

CREA

「OMO3 京都東寺」のエントランスを入るとまず目に入る、東寺の立体曼荼羅をモチーフにしたアートワーク「まんだらアート」。 星野リゾートの都市観光ホテルブランド「OMO」には、その街にしかない魅力を深堀りする仕掛けがいっぱい。 前編では京都駅南側にある「OMO3京都東寺」、次回後編では京都市内の繁華街にある「OMO5京都三条」のそれぞれの魅力をご紹介します。各ホテルの周辺にある立ち寄りスポットもお見逃しなく!» 後編「OMO5京都三条」篇を読む(7月2日[金]公開予定)OMOレンジャーのおもてなしで1,200年前から続く景色に心癒されるOMOレンジャー・石橋洋平さんの案内で、世界遺産「東寺」をめぐる。 「OMO3京都東寺」に泊まるなら、東寺の境内をめぐる「東寺まんだらさんぽ」を体験しなきゃ損! (約90分、参加無料。別途拝観料 500円~)。 「ご近所ガイド OMOレンジャー」と一緒に、1,200年前の創建時と変わらぬ姿を残す伽藍、弘法大師空海プロデュースの立体曼荼羅(まんだら)など、時空を越えた密教美術の世界を巡ります。東寺の正門にあたる南大門の先に建つのは、金堂。平安の昔から変わらない配置。境内の南側にある「修行大師像」。学業成就や成績向上のご利益を願う参詣者も多いとか。 京都駅の新幹線ホームからも見える、五重塔を擁する東寺。平安遷都とともに建立された官寺(国立の寺院)であり、唯一残る平安京の遺構です。 周囲は今風の住宅街ですが、一歩足を踏み入れると別世界。広大で、おおらかな、平安の昔さながらの空間が広がっています。 造営を任されたのは、唐の国で密教を学び帰国した弘法大師空海。 ここ東寺を真言密教の根本道場・布教の拠点としました。正門にあたる南大門から、まずは空海が居を構えた場所に建つ大師堂(御影堂)へと向かい、ご挨拶。 そして縦に並んだ大伽藍の食堂(じきどう)、講堂、金堂、五重塔をめぐります。 とりわけ圧巻なのは、講堂に21ものの仏像を配し、密教の教えを表現した「立体曼荼羅」。 その配置や、各仏像の表情、ポーズの意味、などを解説してもらいながら眺めていると、深遠な密教の世界もどこか身近に感じられます。伽藍の西北部にある大師堂(御影堂)。弘法大師像は毎月21日に御開帳となる。東寺の象徴、五重塔。落雷などで4度消失し、現在の建物は徳川家光の寄進によるもの。「OMO3京都東寺」には街歩きがとことん楽しめる仕掛けが満載「OMOベース」は「写経テーブル」を中心に据えた遊び心あふれる特別な場所。素通りはもったいない! エントランスから続くパブリックスペース「OMOベース」は、フロント、ライブラリー機能を備えながら、客室の延長として使える居心地のいい空間。 テーブルに細かい砂を敷き詰めた「写経テーブル」で、気軽に書を楽しんだり(朝には枯山水が出現していることも!)、寺院参拝の気分を高める塗香(ずこう/心や体を清めるお香)や、レンタルできるオリジナルの数珠、東寺や空海関連の書籍も用意されています。こちらが塗香(ずこう)。寺院では儀礼の前に使用し、心や体を清めるために使われる。専用の用紙に、般若心経の一節を写経し、願い事を書いて東寺に奉納することも可能。本棚には、東寺や空海に関連した書籍。お参りの前後に読めばより理解が深まるはず。 「OMO3京都東寺」が打ち出す、もうひとつのご近所アクティビティが「国宝の朝さんぽ ~空海に会える朝~」(毎朝5時45分から。参加無料)。 OMOベースで目覚めの銅鑼(どら)を聴き、お気に入りの数珠を選び、OMOレンジャーと一緒に東寺の大師堂へ。弘法大師へお食事をお供えする法要生身供(しょうじんく)に参加します。 帰り道では、東寺南大門から歩いてすぐの和菓子店に立ち寄り、大人気の「東寺餅」を購入するのもおすすめです。京都三条の「吉田源之丞老舗」が手掛けた“OMO数珠”をレンタルして東寺参りへ。 ゲストと街をつなぐ「OMOベース」で、ひときわ目を引くのが「ご近所マップ」。ホテルから徒歩圏内の街の情報が日々、更新されています。 例えば、地元の人たちに愛される昔ながらのホルモン焼き店、電気風呂のある銭湯、ガイドブックが取り上げない小さな商店の逸品や、時節柄のテイクアウト情報まで、“かゆいところに手が届く”とは、まさにこのこと。 無料サービスの番茶やハーブティーでほっこりしながら、街歩きの計画を立てましょう。ご近所マップは、リアルタイムで更新。スタッフの推しコメントも楽しい。番茶やハーブティーなどの飲み物に、自由に使えるトースターやレンジ、軽食やオリジナルグッズが買える自販機も。 客室は、1人旅にピッタリのシングル、2人でゆっくり過ごせるツイン、ゆとりのあるスーペリアツインの3タイプ。 和モダンなソファや「おじゃみ座布団」(おじゃみとは、関西でお手玉のこと)をアクセントにした、和モダン空間です。 鍵はタッチパネル式で、予約時のメールに記載された番号を入力する仕組み。ちなみにチェックインも、事前に送付されるQRコードや予約番号でスマートに済ませることができます。快適な睡眠に特化したシンプルな客室。街歩きの疲れを癒やしてくれる。星野リゾートのOMOブランドは旅をOMOしろくする都市観光ホテル寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテルブランド「OMO」。 知らない街を歩き、そこにしかない歴史や文化、店や人に出会いたいと願う旅行者にとって、高級ホテルはトゥーマッチ。 とはいえ、ビジネス利用が主体の都市型ホテルでは、旅のテンションが下がってしまうというジレンマがありました。 そうした潜在ニーズをすくい取り、形にしたのが、星野リゾートの都市観光ホテルブランド「OMO」。 ホテルを中心とした街全体をリゾートとして捉え、街の個性を楽しめるさまざまな仕掛けを用意して、旅のテンションを盛り上げます。 ちなみに、「OMO3」「OMO5」といった数字は、サービスの幅を示すもの。カプセルホテルの1から、レストランまで備えたフルサービスホテルの7まで、旅の目的や過ごし方に合わせて最適なホテルを選ぶことができます。客室はコンパクトながら機能的で使い勝手抜群。オリジナルの小物使いもさりげなく好印象。 ホテルから一歩外に出れば、そこは人の行き交いさえ魅力的なエリア。OMOブランドの共通サービス「Go-KINJO」は、そんな街の魅力をさらに深堀りし、ゲストが街に溶け込むためのサービスです。 街を知り尽くしたご近所ガイド「OMOレンジャー」が作成する「ご近所マップ」、ガイドツアーなどの「ご近所アクティビティ」は、その真骨頂。 OMOブランドのホテルは、今回ご紹介する京都「OMO3京都東寺」「OMO5京都三条」のほか、北海道、東京、沖縄にも展開中です。ご近所にはワインも楽しめるカフェ、ひと足延ばせばお稲荷さんの総本宮!喫茶店「Cizool(キズール)」の「パルマ産プロシュートとルッコラのピザトースト」850円。 「OMO3 京都東寺」でぐっすり眠った翌朝、ブランチ気分で訪れたのは、「ご近所マップ」で見つけた喫茶店「Cizool(キズール)」。東寺のすぐそばです。 メニューは、サイフォンで淹れるコーヒーや、ピザトーストやナポリタン、オムライスなどの喫茶店らしいフード類だけでなく、ソムリエの資格を持つ店主セレクトのワインや、ちょっとしたおつまみも楽しめるという稀有なお店。ウェッジウッド、香蘭社などのカップ&ソーサーは、かつてこの場所で喫茶店を営んでいた、現店主のお祖父様から譲り受けたものだとか。サイフォンで淹れるコーヒーは、浅煎り、中煎り、深煎りの3種類。さっぱりとした口当たり。 モーニングメニュー(9時~11時 L.O.)は、シンプルなトーストセットから、食べ応えのあるピザトーストやサンドイッチまで計4種類。 パンは京都の名だたる喫茶店やホテルに採用されている「丸善パン」、卵は平飼い、野菜は農家直送の八百屋から取り寄せる新鮮なものを使い、トマトソースやマヨネーズ、ドレッシングは自家製というこだわりよう。食事目的で訪れる人が多いというのも納得です。 ワインは、昼飲みにちょうどいいハーフボトルが充実。地元の常連さんに混じって、ゆっくりグラスを傾けるのもいいですね。モーニングメニューの「サンドイッチセット」780円(サラダ、ヨーグルト、飲み物つき)。Cizool所在地 京都市南区西九条川原城町5電話番 075-286-7940営業時間 9:00~15:00定休日 日曜、祝日https://www.instagram.com/cizool.kyoto/伏見稲荷大社の千本鳥居。朱色は古代から魔力に対抗し生命力を象徴する色とされてきた。 少し足を伸ばせば、千本鳥居で有名な「伏見稲荷大社」。 全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮で、五穀豊穣から、商売繁昌、家内安全、芸能上達の神様としても人気。朱塗りの社殿は夏の青空に映えてとても美しく、これからの時期にこそ訪れたい神社です。 本殿の先、奥宮のさらに先にある千本鳥居は、やはり圧巻。昼間は鳥居の合間からまばゆい光が差し込み、夕方以降は一転、幽玄の世界へと誘われます。大きな鳥居をくぐり、楼門を抜けると重要文化財の本殿。さすがに荘厳な雰囲気。キツネは穀物の天敵であるネズミを食べてくれるため、五穀豊穣の神様のお使いと考えられてきた。 本殿の東方、千本鳥居を抜けたところにある奥社奉拝所(奥の院)までは、歩いて15分ほど。周囲は樹木が生い茂り、濃密な空気が漂います。 ここでぜひ試してみたいのが、奉拝所の右側後にある一対の石灯篭「おもかる石」。 心の中で願いを唱えてから、石灯篭の空輪(頭)を持ち上げ、そのときに感じる重さが、自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、重ければ叶い難いのだとか。 時間と体力に余裕があれば、奥社奉拝所からさらに鳥居をくぐって稲荷山の山頂まで、数あるパワースポットをめぐりながら歩くのもおすすめです。これが奥の院のおもかる石。こういう親しみやすさが“お稲荷さん”のいいところ。「OMO3京都東寺」からは車なら10分ほど、京都駅からはたった2駅の距離にある。 1,200年の歴史を持つ東寺エリアに親しみ、“心の時空トリップ”を体験できる都市観光ホテル「OMO3京都東寺」。伏見稲荷大社も近く、一見静かな住宅街にも、たくさんの見どころが存在します。 後半では、繁華街の中心にある「OMO5京都三条」をご案内。OMOレンジャーと行くエキサイティングな街歩き、おいしいもの、美しい手仕事の品など、盛りだくさんの内容です。お楽しみに!OMO3京都東寺所在地 京都市南区西九条蔵王町11-6宿泊料金 2名1室利用時 1名4,500円~(食事別)客室数 120室チェックイン 15:00/チェックアウト 11:00アクセス JR京都駅より徒歩約13分、近鉄京都線 東寺駅より徒歩約2分https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/omo3kyototoji/●Wi-Fiあり文=伊藤由起 撮影=鈴木七絵 

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星野リゾート OMO3京都東寺 (PiPPAポート)
place
京都府京都市南区西九条蔵王町11-6
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