ミュージカルコメディ『ダブル・トラブル』-2022 夏 Season C- 原田優一×太田基裕インタビュー

二人芝居でおよそ10人もの人物を演じる、ミュージカルコメディ『ダブル・トラブル』-2022 夏 Season C- が、2022年9月5日より東京・自由劇場で上演されます。こちらの記事では、兄・ジミー役の原田優一さんと、弟・ボビー役の太田基裕さんにお話を伺いました。まるで本物の兄弟のように息もぴったりなお二人。ぜひ最後までご覧ください!
CONTENTS
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インタビュー
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公演概要
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プレゼント情報
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インタビュー
――再演が決まった時の心境を聞かせてください。
太田「素直に嬉しかったですね。前回の公演の楽屋で「再演がもしあったらどう?」と原田さんに聞かれて、本当に楽しかったので「やりたいですね」という話はしていました。ですから、こうして実現してすごく嬉しいです」
原田「それこそ初演の稽古は、顔面蒼白になるぐらい大変でしたね。やることが多かったですし、初演ということはつまり、僕たちより前にこの作品を日本でやったことのある人はいないわけですから。その意味では何もかも手探り状態でした。2チームありましたけど、もう一つの「ハリウッドチーム」とも顔合わせ以降は別々に稽古していたので、お互いどうなっているのかも一切わからなくて。それでもたまに顔を合わせた時は「大変だね」と励まし合いながら稽古をしていました。完成形が見えない中、体力的に最後まで持つのか、お客さんがどう反応してくださるのか、そもそもこれって面白い?というのも全てが手探り状態。それでもいざ幕が上がってみたら、お客様がすごく盛り上がってくださって、そこでようやく面白くなりましたね。楽しさだったり、この作品の面白さを味わえるようになった気がします」
太田「原田さんのおっしゃる通り、お客様が入って、ようやくこの作品の醍醐味を味わえました。こういうことかと様々なことに合点がいって、この作品の面白さが確信に変わりましたね。お客様に楽しんでいただけること、自分達が一生懸命できることに、達成感を感じました。なので、これは再演をやりたいなって」
原田「舞台の最後にね、ダメ押しのように二人でタキシード姿で歌い踊るんです。稽古場では「ねえ、ここまでダメ押しっている?もういいよね。ここからまた歌って踊るのって、もういいよね?」みたいな感じもあったんですけど(笑)。いざ公演になってみると、そのシーンでスタンディングオベーションが沸き起こったんです。はたして頂上にたどり着けるハイキングなのだろうかと、そんな風に探りながら稽古をして演じて、その先には絶景があったんですよね。ああ、これが正解だったんだと思いました」――この作品の魅力・ポイントはどんなところにあると思いますか。
太田「この作品は、変に聡くなってもバランスが崩れてしまう。その匙加減やバランスが大切だと思っているんです。その点、原田さんはすごくお上手で。今回も原田さんと色々なことを試しながら、絶妙な匙加減というのを見つけられたらと考えています。なんかね、面白いでしょ!って見せられると、面白くない時ってあるじゃないですか。押しつけがましくならないようにというか、その辺のバランス感覚は大事にしたいですね」
原田「二人舞台なので、どちらかが表にいて、もう一人は裏にいる時もあるわけです。この作品は、登場人物の人間関係がなかなかに複雑ではありますよね。前回はそこを丁寧に説明し過ぎた時があったかなと感じている点もあります。お客様を信じるといいますか、きっとこの作品の勢いについてきてくださると確信していいんだなと、前回公演の映像を見て思いました。普通のお芝居ではしっかりと伝えるけれど、この作品ではある意味でバタバタしながら突き進んでいっても、きっとお客様はついてきてくださる。逆にアトラクションのような勢いをお客様も求めてくださっているのかなって」
太田「不思議ですよね。表に出て演じているものだけが全てじゃない。裏のドタバタについても想像を掻き立てられるというか、一人しか舞台にいないということは、もう一人は裏で急いで着替えていたりするんだろうなっていう……そういうのを想像しながら見ていただくと、また一つこの作品の面白さが増えると思います」
――お互いの魅力について教えてください。
太田「原田さんはとにかく素敵な方です。優しいですし、的確に客観的な指示をくださってさって勉強になるし、コメディセンスも僕のすごく好みなもので。「お兄ちゃん」が原田さんですごく贅沢だなと思います。甘えさせていただいています」
原田「もっくんは、距離の縮め方がうまいですね。ぐっと近づいてきてくれる。お芝居の距離感といいますか、物理的な距離という意味ではなく、懐に入ってきてくれる感じですね。それこそ「弟」感があります。当たり前ですが一緒に生まれ育ったわけでもないのに、本当の兄弟かのように稽古場で距離を縮めてくれるのがありがたいです」――演出家のウォーリー木下さんの演出はいかがですか。
原田「ウォーリーさんは役者から出てくるもの、アイディアなどをとても大切にしてくださる方です。この役をどうゴールまで持っていくかの道筋など、どんな細かいことでも相談できる方ですね」
太田「自由にやらせてくださいますよね」
原田「そう。だからチームが違ったり、演じ手が変わることで出来上がるものが自然に違ってくるんだと思います。チームが複数ある醍醐味もそこなんじゃないかな」
太田「俳優が「こうしたい、こうしよう」という思いがないと動けないわけで。自由って、その意味では恐いですよね。それぞれの意志がないと成立しないわけですから。そういった意志を持てた時に、原田さんがおっしゃる通り、チームそれぞれの色が出てくるんだと思う」
原田「そうだ、話しているうちに、いろいろと思い出してきました。稽古が終わる時に、ウォーリーさんから「何か気になることはありますか?」と絶対に聞かれるんですよ。ウォーリーさんは「大丈夫です」という返答を期待してらっしゃったのかもしれませんが、自分はそこで「なぜ、ここはこうなのですか?わからなくて」といったことをよく聞いていました(笑)。元々この作品は、実の兄弟のジミーさんとボビーさんが自分達で脚本も音楽も作って、本人役で出演してらっしゃるんです。だから「ジミーです」「ボビーです」「僕達が作りました」で成立するんですよね。でも日本で演じる時は、そこにもう一つの要素がプラスされます。原田がジミーを演じたうえで、ジミーが「自分で作りました、演じます」となるわけです。そのあたりは、元の脚本のままでやってしまうと少しわかりにくい。太田と原田がいることによって、もう一つ枠が広がっていくので、そこをウォーリーさんに相談したら「じゃあ、始まる前に「原田です」「太田です」と登場する前説を入れようか」ということになったんです。その後、ジミーとボビーになります、本編に入っていきます」という風に日本版を作っていった。それが本読みの時でしたね」
太田「僕も思い出してきました。初演だから何が一番いいかを試行錯誤しつつ、台本も徐々に変わっていきましたね」
――同時期の上演となりますSeason Cの林さん、寺西さんチームについてはいかがですか。
原田「林さんはとても器用な方です。歌えるし、踊れるし、ルックスもいいし。出演が決まられたと聞いた時には、ぴったりだなと思いました。寺西さんの舞台は拝見したことがないのですが、どんな風に演じられのか、今からとても楽しみです。自由度が大きい分、自分がどう感じるか、演じたいかで選択肢が変化する作品です。その意味では自分たちはもちろん、他のチームのことも全く想像がつきません。自然とチームごとのカラーが出てくると思いますので、お客様にもぜひ楽しんでいただきたいですね」 -
公演概要
■タイトル:「ミュージカル『ダブル・トラブル』-2022 夏 Season C-」
■公演日程:2022年9月5日(月)~9月13日(火)自由劇場
■脚本・作詞・作曲:ボブ・ウォルトン&ジム・ウォルトン
■翻訳・訳詞:高橋亜子
■演出:ウォーリー木下
■音楽監督:落合崇史、大塚茜
■振付:TETSUHARU
■タップ振付:本間憲一
■出演:
兄・ジミー役:林翔太×弟・ボビー役:寺西拓人
兄・ジミー役:原田優一×弟・ボビー役:太田基裕 -
プレゼント情報
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