鹿児島

大隅

OSUMI

豪快な滝やバラ園など見どころ満載の本州最南端エリア

鹿児島県南東部の大隅半島に位置し、本土最南端の「佐多岬」があるエリア。雄大な自然が広がるこの地は、黒豚やマンゴー、スイカなど鹿児島の食材の一大生産地でもある。このエリアに来たなら「神川大滝公園」を訪れよう。公園は高さ25m、幅30mの神川大滝を中心に整備されており、豪快に水しぶきをあげる神川大滝は見ごたえたっぷり。また、遊歩道を上り、高さ68mの「虹のつり橋大滝橋」から見る滝も"壮観"のひと言だ。国内最大規模のバラ園「かのやばら園」もはずせない。約3万5000株のバラのほか、100種1200株のアジサイなど、色鮮やかな花々が植えられている。バラの開花シーズンの春と秋の訪問がおすすめだ。そのほか、海上自衛隊に関する資料を見学できる「鹿屋航空基地史料館」や、大隅エリアを走っていた旧国鉄大隅線について学べる「鹿屋市鉄道記念館」など、魅力的なスポットがたくさんある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    雄川の滝
    神秘的なエメラルドグリーンの滝壺に心癒やされる
    少し前までガイドブックにも紹介されていなかった秘境にある「雄川の滝」。片道約1200mの遊歩道を奥まで歩いていくと、荒々しい岩肌と透明な水に満たされた美しい滝壺が現れる。
    特に晴れた日には絶景が広がる。滝の水のほか、岩肌からは伏流水が流れ落ちる
  • spot 02
    諏訪神社
    縁結びのご利益あり。2つの鳥居が並ぶ神社
    諏訪神社は2つの鳥居が並列する全国的にも珍しい神社だ。鳥居が対になっているその姿から、近年は縁結びにご利益があるといわれ、カップルにも人気のパワースポットになっている。
    信州の諏訪神社より分霊を勧請して創建された
  • spot 03
    佐多岬
    本土最南端にある亜熱帯の岬
    本土最南端、北緯31度線上にあり、自然豊かでトロピカルな風景が魅力的な佐多岬。展望台からは天気が良ければ種子島などの島々を見ることができる。縁結びの神社として知られる御崎神社もあり、合わせて参拝したい。
    太平洋と東シナ海の両方を俯瞰するすばらしい眺めを楽しめる
  • spot 04
    佐多岬灯台
    本土最南端にある、日本最古の灯台のひとつ
    本土最南端の大隅半島の佐多岬よりさらに南の大輪島に立つ佐多岬灯台。1871年(明治4)に点灯を開始し、「日本の灯台50選」にも選ばれた歴史ある灯台だ。周辺には魅力的なスポットもいくつかあるので合わせて訪れたい。
    雄大な海をバックに白亜の佐多岬灯台が建つ
  • spot 05
    鹿屋航空基地史料館
    かつて特攻隊員が飛び立った場所に立つ航空史料館
    海上自衛隊基地の一角にある航空史料館で、復元されたゼロ戦や特別攻撃隊の遺品など、旧海軍航空隊の創設から太平洋戦争、現在にいたるまでの貴重な史料を展示。屋外には航空機が展示され、見ごたえがある。
    屋外に展示されている二式大型飛行艇。現存する世界唯一の二式大艇で、2004年(平成16)に東京の「船の科学館」から移設された
  • spot 06
    かのやばら園
    色や香りも多種多様な3万5000株のバラが咲き誇る
    世界各国のバラや鹿屋オリジナルのバラなど、多彩なバラが植えられた「かのやばら園」。見頃となる春と秋に訪れれば圧倒的な数のバラが迎えてくれ、見ごたえたっぷりだ。
    色とりどりのバラが咲く。フォトスポットもたくさんある
  • spot 07
    鹿屋市鉄道記念館
    鹿屋駅の跡地に立ち、大隅線の歴史と思い出を現在に伝える
    かつて大隅半島に住む人々の足として、志布志町(しぶしちょう、現・志布志市)の志布志駅から国分市(こくぶし、現・霧島市)の国分駅までの98.3kmを結んでいた旧国鉄の大隅線は、1987年(昭和62)に全線廃止となった。その主要駅だった鹿屋駅があった場所には現在鹿屋市役所があり、敷地の片隅に大隅線の歴史を伝えるための施設「鹿屋市鉄道記念館」がある。廃線から1年後の1988年(昭和63)に開館したこの記念館は、床面積137平方メートルの木造平家建て。館内には大隅線で使用された運賃表や信号機、工具など400点余りが展示され、なかには自由に乗ったり、触れたりできるものもある。かつて吾平町(あいらちょう、現・鹿屋市)にあった鉄道資料館から移設された展示物も、ここで見ることができる。子どもも楽しめるジオラマや、来館するともらえる記念切符も人気だ。また、記念館の建物の裏側にはプラットホームと線路が再現されており、実際に大隅線を走っていたディーゼル気動車が展示され、内部を見学することもできる。レトロな車内には当時の中吊り広告が再現され、座席には灰皿や栓抜きがあり、昭和の時代を感じさせてくれる。
    旧鹿屋(かのや)駅の駅舎に似せて造られた「鹿屋市鉄道記念館」
  • spot 08
    みなと食堂
    香り高いサクサク食感の絶品海老かき揚げ
    鹿屋市の西に位置する鹿児島湾は、黒潮が絶え間なく流れ込む豊かな漁場。この海では、水深40-100mに沈めた生け簀でカンパチを養殖している。町ごとのブランドカンパチがあるが、鹿屋市ではバラの花びらの粉末を加えたエサを使用し、青魚特有のくさみが少なく、身が締まって脂が乗った「かのやカンパチ」が育てられている。みなと食堂は鹿屋市にある漁業協同組合が運営しており、鮮度抜群でボリュームのある料理を安価で食べられると多くの人に愛されている店だ。鹿児島湾で水揚げされたばかりの「かのやカンパチ」を使った漬け丼や刺身が人気。また、新鮮なヒメアマエビは鹿児島湾では希少な海の幸。鮮度の良いヒメアマエビを使ったサクサクプリプリのかき揚げ丼も、みなと食堂の人気メニューのひとつだ。
    希少なヒメアマエビを使った人気の「海老かき揚げ丼」900円
  • spot 09
    神川大滝公園
    渓谷に架かる赤い吊り橋から大滝と清流を眺める
    大隅半島西部の錦江町を流れる清流・神ノ川(かみのかわ)。神川(かみかわ)大滝とその周辺が公園として整備されており、渓谷には赤い大吊橋が架かっている。滝と橋、渓谷が織りなす雄大な景色を気軽に楽しめるスポットとして人気だ。
    神ノ川の清流と渓谷の自然が心地よい憩いの場
  • spot 10
    神川ビーチ
    大隅半島で影絵と砂浜、海、空が作るアートを体験
    大隅半島の西部に位置する錦江町の国道269号線沿いに、美しい砂浜の神川(かみかわ)ビーチがある。ビーチの先には錦江湾があり、その奥に薩摩半島、右手に桜島、左手に開聞岳を見渡せる風光明媚な地だ。海が西側にあり、さえぎるものがないため、太陽が沈む様子を眺められる夕日スポットでもある。このビーチには「影絵の祭典」と名付けられた作品が展示されており、特に晴れた日の夕方には美しいシルエットとなり、幻想的な雰囲気を醸し出す。これらは地元の錦江町役場観光交流課の職員たちが、ベニヤ板を切り抜き、ペンキを塗って作成したもの。2017年(平成29)から原則的に通年設置されており、定期的に入れ替えが行われる。神川ビーチを車で訪れる場合は、すぐ近くに神川キャンプ場の駐車場があるが、キャンプシーズンの7~8月は有料となり、かつ混雑するので、国道を挟んだ向かいにある「道の駅 錦江にしきの里」の駐車場を利用するとよい。道の駅には地元の野菜や魚介類のほか、名物のけせん団子、ご当地アイスなどが販売されているので、休憩も兼ねて立ち寄ってみよう。
    オーケストラの影絵と錦江湾に沈む夕日。晴れた日の夕方は絶好の撮影タイミング
  • spot 11
    南州農場 くろぶたの丘
    製造工場とショップ、レストランが集まる南州農場直営店
    鹿児島県を代表する名物といえば、やわらかくうまみたっぷりの黒豚。そんな黒豚の生産から加工、販売までを手がける南州農場が、鹿屋市との協業でオープンした施設。こだわりが感じられる上質な黒豚を堪能しよう。
    丘の斜面に立つ建物。手前の階段を上ると4階で、そこからさらに屋上への階段が延びる
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旅のヒント

  1. その1

    神川大滝公園内には「大滝の茶屋」があり、滝を眺めながら食事をとれる。

  2. その2

    かのやばら園では毎年春と秋に「かのやばら祭り」を開催。期間中はコンサートやガーデンツアーなどさまざまなイベントが実施される。スケジュールが合えば、ぜひ祭りの期間中に訪れてみよう。

  3. その3

    本州最南端の佐多岬へは車で向かおう。鹿児島空港から高速道路を使って約2時間30分、鹿児島中央駅からなら約3時間でアクセスできる。

  4. その4

    お土産を買うなら、鹿屋航空基地史料館に隣接する「鹿屋市観光物産総合センター」もおすすめ。大隅半島の特産品のほか、自衛隊グッズも充実している。

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