鹿児島
大隅
OSUMI
豪快な滝やバラ園など見どころ満載の本州最南端エリア
鹿児島県南東部の大隅半島に位置し、本土最南端の「佐多岬」があるエリア。雄大な自然が広がるこの地は、黒豚やマンゴー、スイカなど鹿児島の食材の一大生産地でもある。このエリアに来たなら「神川大滝公園」を訪れよう。公園は高さ25m、幅30mの神川大滝を中心に整備されており、豪快に水しぶきをあげる神川大滝は見ごたえたっぷり。また、遊歩道を上り、高さ68mの「虹のつり橋大滝橋」から見る滝も"壮観"のひと言だ。国内最大規模のバラ園「かのやばら園」もはずせない。約3万5000株のバラのほか、100種1200株のアジサイなど、色鮮やかな花々が植えられている。バラの開花シーズンの春と秋の訪問がおすすめだ。そのほか、海上自衛隊に関する資料を見学できる「鹿屋航空基地史料館」や、大隅エリアを走っていた旧国鉄大隅線について学べる「鹿屋市鉄道記念館」など、魅力的なスポットがたくさんある。
エリアの見どころ
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鹿屋市鉄道記念館
- 鹿屋駅の跡地に立ち、大隅線の歴史と思い出を現在に伝える
- かつて大隅半島に住む人々の足として、志布志町(しぶしちょう、現・志布志市)の志布志駅から国分市(こくぶし、現・霧島市)の国分駅までの98.3kmを結んでいた旧国鉄の大隅線は、1987年(昭和62)に全線廃止となった。その主要駅だった鹿屋駅があった場所には現在鹿屋市役所があり、敷地の片隅に大隅線の歴史を伝えるための施設「鹿屋市鉄道記念館」がある。廃線から1年後の1988年(昭和63)に開館したこの記念館は、床面積137平方メートルの木造平家建て。館内には大隅線で使用された運賃表や信号機、工具など400点余りが展示され、なかには自由に乗ったり、触れたりできるものもある。かつて吾平町(あいらちょう、現・鹿屋市)にあった鉄道資料館から移設された展示物も、ここで見ることができる。子どもも楽しめるジオラマや、来館するともらえる記念切符も人気だ。また、記念館の建物の裏側にはプラットホームと線路が再現されており、実際に大隅線を走っていたディーゼル気動車が展示され、内部を見学することもできる。レトロな車内には当時の中吊り広告が再現され、座席には灰皿や栓抜きがあり、昭和の時代を感じさせてくれる。
- スポットの詳細
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鹿屋市鉄道記念館
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みなと食堂
- 香り高いサクサク食感の絶品海老かき揚げ
- 鹿屋市の西に位置する鹿児島湾は、黒潮が絶え間なく流れ込む豊かな漁場。この海では、水深40-100mに沈めた生け簀でカンパチを養殖している。町ごとのブランドカンパチがあるが、鹿屋市ではバラの花びらの粉末を加えたエサを使用し、青魚特有のくさみが少なく、身が締まって脂が乗った「かのやカンパチ」が育てられている。みなと食堂は鹿屋市にある漁業協同組合が運営しており、鮮度抜群でボリュームのある料理を安価で食べられると多くの人に愛されている店だ。鹿児島湾で水揚げされたばかりの「かのやカンパチ」を使った漬け丼や刺身が人気。また、新鮮なヒメアマエビは鹿児島湾では希少な海の幸。鮮度の良いヒメアマエビを使ったサクサクプリプリのかき揚げ丼も、みなと食堂の人気メニューのひとつだ。
- スポットの詳細
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みなと食堂
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神川ビーチ
- 大隅半島で影絵と砂浜、海、空が作るアートを体験
- 大隅半島の西部に位置する錦江町の国道269号線沿いに、美しい砂浜の神川(かみかわ)ビーチがある。ビーチの先には錦江湾があり、その奥に薩摩半島、右手に桜島、左手に開聞岳を見渡せる風光明媚な地だ。海が西側にあり、さえぎるものがないため、太陽が沈む様子を眺められる夕日スポットでもある。このビーチには「影絵の祭典」と名付けられた作品が展示されており、特に晴れた日の夕方には美しいシルエットとなり、幻想的な雰囲気を醸し出す。これらは地元の錦江町役場観光交流課の職員たちが、ベニヤ板を切り抜き、ペンキを塗って作成したもの。2017年(平成29)から原則的に通年設置されており、定期的に入れ替えが行われる。神川ビーチを車で訪れる場合は、すぐ近くに神川キャンプ場の駐車場があるが、キャンプシーズンの7~8月は有料となり、かつ混雑するので、国道を挟んだ向かいにある「道の駅 錦江にしきの里」の駐車場を利用するとよい。道の駅には地元の野菜や魚介類のほか、名物のけせん団子、ご当地アイスなどが販売されているので、休憩も兼ねて立ち寄ってみよう。
- スポットの詳細
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神川ビーチ
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南州農場 くろぶたの丘
- 製造工場とショップ、レストランが集まる南州農場直営店
- 鹿児島県を代表する名物といえば、やわらかくうまみたっぷりの黒豚。そんな黒豚の生産から加工、販売までを手がける南州農場が、鹿屋市との協業でオープンした施設。こだわりが感じられる上質な黒豚を堪能しよう。
- スポットの詳細
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南州農場 くろぶたの丘
人気スポット
旅のヒント
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その1
神川大滝公園内には「大滝の茶屋」があり、滝を眺めながら食事をとれる。
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その2
かのやばら園では毎年春と秋に「かのやばら祭り」を開催。期間中はコンサートやガーデンツアーなどさまざまなイベントが実施される。スケジュールが合えば、ぜひ祭りの期間中に訪れてみよう。
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その3
本州最南端の佐多岬へは車で向かおう。鹿児島空港から高速道路を使って約2時間30分、鹿児島中央駅からなら約3時間でアクセスできる。
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その4
お土産を買うなら、鹿屋航空基地史料館に隣接する「鹿屋市観光物産総合センター」もおすすめ。大隅半島の特産品のほか、自衛隊グッズも充実している。