福岡

博多中心部

CENTRAL HAKATA

九州の玄関口として国内屈指のアクセスの良さを誇る

古代から大陸との交流における窓口の役割を果たし、発展を遂げてきた博多。現在も九州の政治、経済、文化の中心として賑わい、区の人口は25万人を超えるエネルギッシュな街だ。日本有数の発着回数を保持する福岡空港や、韓国・釜山との定期航路を有する博多港、新幹線と在来線が乗り入れるJR博多駅など、国内屈指の交通アクセスを誇る。博多駅の周辺には、ホテルが多いことから観光の拠点としてもたいへん便利だ。また、九州最大の駅ビルJR博多シティにはアミュプラザ博多、博多阪急などがあり、ショッピングエリアとしても人気を集めている。さらに、博多駅は博多湾にも近く、徒歩圏内には歴史ある寺社・仏閣が数多く点在。見どころがコンパクトに凝縮された魅力あふれるエリアだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    福岡空港
    アクセス抜群! 市街地に位置する空の玄関口
    福岡空港は、全国でも数少ない市街地に位置する国内・国際線空港だ。そのアクセスの良さは、世界トップクラス。2020年(令和2)にターミナルビルがリニューアル、滑走路を一望できる展望デッキやビアマルシェなど、さまざまな楽しみ方をできるスポットだ。
    市街地に位置する、世界でも屈指の利便性の高い空港
  • spot 02
    東長寺
    空海が最初に開山した日本最古の密教寺院
    空海(弘法大師)が日本で最初に創建した南岳山東長寺。密教が東に長く伝わるようにと祈願された寺で、「福岡大仏」や「五重塔」、国の重要文化財に指定されている「千手観音菩薩像」など、見どころ満載だ。
    密教伝搬のために空海により創建された東長寺
  • spot 03
    住吉神社
    JR博多駅から徒歩約10分、日本三大住吉のひとつ
    底筒男神(そこつつのをのかみ)、中筒男神(なかつつのをのかみ)、表筒男神(うわつつのをのかみ)の住吉三神を主祭神とする住吉神社。「すみよしさん」と昔から氏子たちに親しまれており、すべての災いから身を護る神として、また航海・海上の守護神としてもあつい崇敬がある。
    朱色の鮮やかさと重厚感が圧巻の御本殿
  • spot 04
    ベイサイドプレイス博多
    博多埠頭にある人気の複合商業施設
    博多埠頭旅客ターミナルと一体化した複合商業施設「ベイサイドプレイス博多」。アクアリウムや湾岸市場、日帰り温泉施設、博多湾を行き交う船を眺めながら食事やお茶を楽しめるレストランなど、大人から子どもまで、一日中楽しめるスポットだ。
    年間200万人が訪れる博多湾の人気スポット
  • spot 05
    博多駅
    九州最大の駅! 陸の玄関口は旅行者必須の立ち寄りポイント
    九州の玄関口である博多駅。JRや地下鉄、バスターミナルの集結する駅はアクセスが集中しているため、観光客にも使い勝手の良い駅だ。駅ビルも趣向を凝らした造りで、グルメ、ショッピング、お土産探し、なんでも対応。旅の始まり、終わり、そして途中でも1度は足を運んでみたい。
    九州新幹線全線開業にあわせて駅ビル、JR博多シティが開業した
  • spot 06
    シティダイニングくうてん
    JR博多駅直結・日本最大級のレストランゾーン。全国の人気店が軒を連ねる
    JR博多駅直結の商業施設である「JR博多シティ」9階、10階にある日本最大級のレストランゾーン。日本各地、そして九州の人気店・名店が集まる。カフェから高級料理の店までそろっているため、ニーズに合わせて選べる。複合商業施設の中にあるため、平日・休日問わず大勢の人で賑わっている。
    同じフロアの中に多くの店が並ぶ
  • spot 07
    めんたい料理 博多椒房庵
    鯛の刺身と自慢の明太子を特製の「まぶし」で
    椒房庵(しょぼうあん)は「茅乃舎だし(かやのやだし)」でおなじみの調味料・食品メーカー、久原本家(くばらほんけ)が展開する明太子ブランド。北海道産スケトウダラの卵を久原本家ならではのあごだしをベースにした特製辛子タレにじっくり漬け込んでおり、原卵のもつ濃厚なうまみを味わえると好評だ。そんな「あごだしめんたいこ」を使った料理がJR博多シティ9階「くうてん」にある「めんたい料理 博多椒房庵」で楽しめる。いちばん人気は羽釜で炊いたご飯に新鮮な鯛の刺身、明太子一腹をぜいたくに載せた「博多めんたい鯛まぶし」(2900円)。最初はレモンを絞って、次はとろろをかけて、最後は熱々の出汁(だし)をかけて出汁茶漬けとしてと、さまざまな食べ方ができる。米にもこだわりがあり、佐賀・唐津産「夢しずく」、長崎・島原産「にこまる」、福岡・糸島産「ヒノヒカリ」をブレンドした「椒房庵米」を使用。脂がのった鯛と明太子のうまみが絶妙に重なり、最後のひと粒までご飯をおいしくいただける。さらに刺身と明太子を炙りで、あるいは半分だけ炙りでという選択も可能。香ばしさをまとった鯛の身と明太子を味わえる。
    見た目も食欲をそそる「博多めんたい鯛まぶし」
  • spot 08
    博多名物 もつ鍋笑楽
    3つの味から選べるもつ鍋
    プリプリとしていながらやわらかく食べやすい新鮮な和牛もつを食べられるもつ鍋店。福岡県宗像市の老舗醤油蔵の醤油を使用した定番の「しょうゆ味」、福岡と京都の味噌を混ぜ合わせて作られた「みそ味」、福岡県糸島産の塩を用いた「塩味」の3つの味から選ぶことができる。鍋の〆は雑炊かちゃんぽんを選べるため、こちらもぜひ味わいたい。もつ鍋はコースでも単品でも注文可能。和牛はつ刺、白センマイ刺などの刺身類、酢もつなどのおつまみ、博多鶏唐揚げなどの一品料理といった単品メニューがそろっている。九州の地酒・清酒や焼酎も楽しみたい。店舗は福岡市内に3店舗。どの店舗にもカウンター席があり、注文は1人前からできる。小人数や1人でも行きやすい点もおすすめポイントである。
    博多名物 もつ鍋笑楽のもつ鍋。もつや野菜の上にはニラとニンニクがたっぷり載っている(1人前1430円~)
  • spot 09
    博多水炊き濱田屋 くうてん
    こだわりの水炊きを味わえる名店
    博多を代表する郷土料理「水炊き」を提供する店。まずはスープだけを味わい、その後、鶏のぶつ切りと鶏ミンチ、野菜の順番でいただくという博多水炊きならではのスタイルで料理が提供される。鍋のお世話はすべて仲居さんが行ってくれるため、火加減を気にせずゆったり会話を楽しみながら料理をいただける点もうれしい。水炊きに入れる鶏肉は地元の博多地鶏を使用、具材をつけて食べる酢醤油も福岡県糸島産の橙を使うなど、食材に対するこだわりも感じながら味わいたい。また、店舗も博多区内に3か所あるため、出張や旅行のついでに気軽に立ち寄れる点もおすすめポイントといえる。なお、JR博多駅ビルでもあるアミュプラザ博多・くうてんの店舗には、水炊き、ご飯、小鉢などの「水炊き御膳(1,848円)」もあるため、1人でも行きやすい。
    濱田屋の水炊き。澄んだ鶏スープはあっさりとしていながらコクがある(水炊きセット3,300円)
  • spot 10
    「博多町家」ふるさと館
    古き良き博多の暮らしを今に伝える
    なつかしい時代の博多の暮らしや文化を紹介する施設。工芸士による博多織などの製作実演も行われ、体験もできる。博多祇園山笠が奉納されることで有名な櫛田神社鳥居の正面にあり、歴史や伝統にあふれるスポットだ。
    博多織をはじめとする伝統工芸品の展示・体験も
  • spot 11
    人力屋
    知らなかった博多に出合える観光人力車
    繁華街でありながら、昔ながらの家や店舗、歴史ある寺社仏閣が数多く残る博多エリア。そんな街並みを人力車で巡る観光ガイドサービスが「人力屋」だ。地元の人から「お櫛田さん」の愛称で親しまれている櫛田神社や東長寺、博多千年門、承天寺などへ行く昼の神社仏閣巡り(15分/1人2000円-)や、博多座や中洲の夜景を楽しむナイトクルージング(30分/1台5000円-)のほかに、1台(2人乗り)貸切で、希望によりコースの設定も可能(要予約)。人力車からの視界は、いつもより目線が高いぶんどこも新鮮に見え、風を切って巡る博多の街並みは爽快感抜群。徒歩や車での観光では絶対に味わえない景色を楽しめる。旅情を盛り上げる俥夫(しゃふ)による穴場情報も人気で、ガイドブックには載っていない街の歴史や文化、エリアの魅力を知ることができる。
    昔の街並みが残る博多の光景に人力車が映える
  • spot 12
    博多百年蔵
    博多に唯一残る百年の歴史をもつ酒蔵・博多百年蔵
    1870年(明治3)に建造されて以来、150年余の歴史をもつ「博多百年蔵」。現在博多に残る唯一の酒蔵で、明治時代の趣がある建物として親しまれている。国の登録有形文化財にも登録されている酒蔵は、見るだけでなく試飲ができる体験スポットとしても楽しめる。
    明治より150年以上受け継がれてきた博多唯一の酒蔵
  • spot 13
    博多もつ鍋やまや博多店
    国産モツのうまみとぷるんとした食感の大ぶりモツが大好評
    辛子明太子で人気のメーカー、やまやが運営するもつ鍋店。博多名物の辛子明太子ともつ鍋の両方を味わえる店として観光客に愛されている。モツは、希少な国産牛小腸のみを大胆にカット。大ぶりで、しかもチルド状態のものを使っているので、国産モツのうまみとぷるんとした食感を楽しめる。さらに薄切りのゴボウがうまみとシャシャキ感を出し、味にアクセントを添えている。スープは西京味噌にごま油を加えたコク深い味わいの「こく味噌」と、長崎県産の焼きあごをベースに上品に仕上げたすっきり甘口の「あごだし醤油」の2種類から選べる。ランチタイムは1人でも気軽に味わえる「やまや自慢のもつ鍋膳」(2200円※曜日により価格の変動あり)がおすすめ。ご飯や辛子明太子、からし高菜が食べ放題で、辛子明太子とからし高菜を出汁(だし)茶漬けにしていただくことができる出汁もおかわり自由だ。ディナーはコース料理のほか、「博多うまだしがめ煮」や「博多ひとくち餃子」「博多名物ごまさば」、辛子明太子を使用した「だし巻きめんたい玉子焼き」など単品料理が豊富にそろい、博多ならではの味に出合える。
    「やまや自慢のもつ鍋膳」。辛子明太子もお腹いっぱい味わえる
  • spot 14
    はじめの一歩
    ごまさばを福岡名物に育てた立役者
    福岡グルメのひとつ「ごまさば」。新鮮な真さばの刺身を醤油に漬け、薬味としてごまやネギを載せていただく。さばは腐敗が早いため、生で食べることに驚く人は多いようだが、福岡はさばに限らず新鮮な青魚が豊富に水揚げされるため生食が盛んで、特に漁港のある地方では昔から青魚を九州特有の甘い醤油に漬けて食べていたという。その1つがさばだったが、居酒屋のメニューとして登場したのは平成に入ってからではないかといわれている。「はじめの一歩」の創業も1989年(平成元)で、当初から「ごまさば」を出していたという。ただ、漁師めし風にタレで和えたさばを小鉢にこんもり盛って出す店が多かったなか、刺身をきれいに皿に盛り付け、研究を重ねて開発した甘めのタレをかけるようにして提供したのは同店が先駆けだ。これが大きな評判を呼び、「ごまさば」といえば「はじめの一歩」といわれるまでになった。使用するさばは、海流に揉まれて身が締まり脂のよくのった長崎・対馬産の新鮮なものだけを独自ルートで仕入れている。ごまの風味とタレの味わいがさばのうまみを引き立て、いくらでも食べられそうだ。
    ネギの緑がよく映え、美しい盛り付けの「ごまさば」
  • spot 15
    博多めん街道
    博多駅でラーメンを食べるならここ!
    福岡を代表するグルメのひとつ、ラーメン。その老舗や実力店、人気店が、JR九州博多駅筑紫口の「博多デイトス」2階に10店舗以上集結している。福岡らしく豚骨を使ったラーメン店が多く、近年力を付けてきて評判を集めている「博多一幸舎」「博多らーめんShin-Shin」、老舗では「元祖博多だるま」「名島亭」「長浜ナンバーワン」などが腕を競う。また、福岡で最近人気の醤油系ラーメンの「博多醤油ラーメン 月や」や魚介系スープの「ラーメン海鳴」、そして古くから親しまれている味噌ラーメンの「博多川端どさんこ」もある。さらにつけ麺が主力の「麺や 兼虎」、辛麺専門の「博多辛麺 狛虎」、久留米ラーメンの「モヒカンらーめん」と、同じ麺類でもバラエティーに富み、そのときの気分でいろいろ選べるのがうれしい。餃子や焼飯にもこだわっている店や、ちゃんぽん、皿うどんを出す店もあるので、施設内を一度ぐるっと回り、チェックしてみよう。
    どの店に入ろうかワクワクする施設内
  • spot 16
    駅から三百歩横丁
    JR九州博多駅から「三百歩」! 福岡有名店・実力店が集まる横丁
    JR九州博多駅博多口にあるJRJP博多ビル地下1階に、2016年(平成28)オープンしたグルメゾーン。もつ鍋、ひと口餃子、焼き鳥など福岡市内の有名店や、海鮮居酒屋、肉料理、うどん居酒屋といった地元でも評価の高い実力店が集結し、福岡を代表するグルメがここ1か所でほぼ楽しめる。さらにイタリアの名店「ピッツェリア ダ ガエターノ」が出店するなど、料理の幅が広いのが特徴だ。横丁内は店舗の壁を極力少なくした空間になっており、さまざまな個性の飲食店が並ぶさまは、まるで屋台街のような気軽さと温かさに満ちている。路面店では予約を取りにくい店も、ここでは席が空いていればふらっと立ち寄れるので便利。手近に福岡グルメを味わいたいという観光客には「駅から三百歩」という距離感は魅力的に映るだろう。また、JR九州博多駅から地下通路でつながっているため、天候を気にすることなく利用できる点もうれしいところだ。
    ランチ営業をしている店も多く、昼飲み利用も可能
  • spot 17
    天下の焼鳥信秀本店
    焼き鳥とキャベツの名コンビを生んだ老舗
    焼き鳥に酢ダレをかけた生のキャベツが添えられるのは全国的におなじみになったが、それを始めたのは福岡市博多区にある信秀本店だ。もともとは1964年(昭和39)、安岡英雄さんが脱サラして始めた屋台だった。当初はオーソドックスな焼き鳥がメインだったが、各地を食べ歩いてメニューづくりを模索。そんななか、大阪の鉄板焼屋で肉とともに出される生キャベツのサービスと出合った。「これはいける」と思い、焼き鳥にオリジナルの酢ダレをかけたキャベツを添え提供したところ評判を呼び、店の定番サービスになったという。このキャベツ添えがいつの間にか広まり、福岡の焼き鳥店ではなくてはならないものになっていった。一方、ミニトマトを豚バラ肉で巻いた「ミニトマトのバラ巻き」(300円)など、さまざまな「巻き物」も開発。従来の概念を破り、焼き鳥の幅を広げていった。こちらも影響を与え、福岡の焼き鳥といえばバラエティ豊かといわれる文化をつくった。今では、豚足を食べやすく串に刺した「美人串」(280円)といったアイデア串がどんどん増え、カウンター前の冷蔵ケースには40種類以上がずらりと並ぶ。その光景は壮観で、どれを食べるか迷うほどだ。
    オリジナル酢ダレ(写真左)をかけたキャベツの上に自慢の焼き鳥が載る
  • spot 18
    ブラジレイロ
    自家焙煎のコーヒーと洋食が人気の福岡市最古の喫茶店
    福岡市で最も古いといわれる喫茶店。1934年(昭和9)、ブラジル・サンパウロ州のコーヒー局が、ブラジルコーヒーを宣伝する目的で東中洲の河畔に店を開いたのが始まりだ。本場のコーヒーと洋食が味わえる店は当時珍しく、若松出身の芥川賞作家・火野葦平や柳川出身の詩人・北原白秋ら福岡ゆかりの文化人が来店し、福博の文学サロン的な役割も担ったという。第二次世界大戦後、古きよき博多の街並みが残る現在地に移転。昭和の香りが漂うレトロな雰囲気は昔のままだ。現在も自家焙煎のコーヒーにこだわり、上質な豆を厳選してオーナー自ら焙煎を行う。代々のレシピを生かした洋食もいろいろ用意されており、オムレツライス(量が少なめのAは1150円、Bは1300円)やラグビーボールのような形をしたミンチカツレツ(1500円)も人気だ。特にミンチカツレツは予約が必須となっている。螺旋階段を上ったところにある2階席の壁には、創業時の白黒写真やポスターが展示されているので注目したい。
    「オムレツライスB」。コーヒーは追加料金を払えばカフェ・ヴィエンナ(写真)などに変更可能
  • spot 19
    博多旧市街
    博多のもつもう1つの魅力を伝える歴史エリア
    JR博多駅から徒歩圏内にありながら古い街並みの残る博多旧市街。博多の街の発展に大きく関わった寺社や仏閣、さまざまな歴史スポットが点在する。
    旧市街の雰囲気が濃く漂う御供所通り
  • spot 20
    海元寺
    こんにゃく婆さんにこんにゃくをお供えし厄祓い
    閻魔堂と観音堂が境内に並ぶ古刹、海元寺。地元では閻魔堂に祀られている「こんにゃく婆さん」が厄祓いにご利益があるとして親しまれている。
    閻魔堂に鎮座する閻魔大王と奪衣婆
  • spot 21
    おまめよしこのかき氷
    古い街並みで出合えるかき氷のニューウェーブ
    従来のイメージを破る独自のセンスのかき氷を一年中提供する専門店。店主が「食べてみたい」と思う季節の野菜や果物、厳選した食材を使い、手作りのシロップやソース、クリームなどと合わせて提供している。人気メニューは「おとうふ」(1700円)。口溶けがいいようにふわっと削られた氷の中には、福岡市内の豆腐店から取り寄せた豆腐と国産レモンにバターなどを加えた手作りレモンカードを合わせたクリームが入っている。それにナッツやポップコーンをトッピング。最後にオリーブオイルを回しかけて完成する。ほかにもワサビとベリー系ソースを組み合わせたもの、トマトソースにカルダモンを使ったものなどユニークな素材が使用されており、思いもよらない味や香りに出合える。次々に新しいメニューが登場するため、定期的に通う常連客も多い。店は博多旧市街の御供所通り(ごくしょどおり)に面した小さな町家の2階。席は全部で7席しかないため1時間ごとの完全予約制になっているが、博多旧市街を散策する際は予約してでも立ち寄りたい新感覚の店だ。
    人気の「おとうふ」はナッツやポップコーンがアクセント
  • spot 22
    西門蒲鉾本店
    アレンジ揚げ物が人気の博多旧市街の老舗
    1913年(大正2)創業の老舗。一帯は日本最古の禅寺として知られる聖福寺(しょうふくじ)を中心に形成された寺内町(じないまち)で、寺の西門に店があることが店名の由来だ。昔ながらのオーソドックスなかまぼこのほか、すり身を揚げて作る揚げ物など常時50-60種を製造。すべて店内の工房で一つひとつていねいに手作りされている。揚げ物は明太子や辛子高菜を加えた博多ならではの商品や、枝豆、ハムとマヨネーズ、鶏の砂ずり、ネギ、シソ、チーズ、ゴーヤなど、自由な発想ですり身とあわせたアレンジ品が多彩。どれも冷めてもおいしく、おつまみやおやつに求める常連客が多い。博多では昔から鯛や松竹梅をかたどった「祝い蒲鉾」を贈る習慣があるが、その熟練の技を駆使して花やハートをかたどったオーダーメイド品も店の自慢。誕生日をはじめ特別な日の贈り物として人気がある。3代目店主の上田啓蔵さんは博多の歴史や文化を伝える活動をしており、店内には博多の歴史を紹介するパンフレットがある。
    揚げ物のアレンジ品は多く、どれを買うか迷うほど
  • spot 23
    みやけうどん
    昔ながらの博多うどんを味わうならここ
    1954年(昭和29)創業のみやけうどんは博多で最も古いうどん店のひとつだ。大正時代に建てられた建物の暖簾をくぐると、年季の入ったカウンターごしに湯気を上げる大釜が見え、そこには出汁(だし)つゆが入った徳利が浮かぶ。創業時から店構えは変わらず、店内は時間が止まったような雰囲気。テレビドラマ『孤独のグルメ』の舞台となって、当地ならではのうどん店として紹介された。注文すると茹でおきしておいた麺を大釜で温め、徳利に入った出汁つゆをかけて出してくれる。その時間、わずか1分足らず。博多の人はせっかちなため、昔ながらのうどん店ではあらかじめ麺を茹でおいているところが多いが、このスピード感も博多うどんならではの特徴だ。極太でもっちりやわらかな麺は創業時、店主が店の特徴を出そうと製麺所に特注したもので、昆布やかつお節で取ったやさしい味のつゆがよくからむ。熱々のうどんの上にごぼう天や丸天などがのったシンプルな姿も昔と変わらない。うどんは1杯350円で、トッピングはごぼう天、丸天、えび天など各100円。値段もシンプルだ。
    極太のやわらかい麺、トッピングのごぼう天も博多ならでは
  • spot 24
    河太郎 中洲本店
    透明でコリコリした食感のイカ活造り発祥の店
    佐賀県呼子町の名物として知られるイカ活造り。それが生まれたのは、日本初の生け簀料理店として創業された福岡市中洲の河太郎だった。
    イカ活造りを初めて見た人はこの透明感に驚く
  • spot 25
    川端通商店街
    散策が楽しい博多を代表する賑わい商店街
    福岡市中心部にあり古い歴史を誇る川端通商店街。老舗や新店が共存し、いつも活気にあふれている。
    福岡市の幹線のひとつ「明治通り」側の商店街入り口
  • spot 26
    博多人形会館 松月堂
    400種類の博多人形を展示する日本最大級の店舗
    博多川沿いに店を構える1947年(昭和22)創業の老舗。博多人形・博多織の専門店として、名匠から若手作家の手によるものまで常時800点以上の作品が並ぶ。「博多人形の絵付け体験」を最初に始めた施設でもある。
    今にも動き出しそうな相撲取りの博多人形
  • spot 27
    福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール
    九州で唯一! アンパンマンの世界を体験
    文化施設と商業施設を融合させたエンターテインメントスポット「博多リバレインモール」の5階、6階に、2014年(平成26)4月オープン。地下鉄中洲川端駅から直結する屋内型の施設なので、天候に関係なく遊ぶことができる。
    九州でアンパンマンのテーマパークはここだけ
  • spot 28
    福岡アジア美術館
    アジア文化の窓口・福岡ならではのアート空間
    古代からアジア諸国との交流拠点として、歴史的な役割を果たしてきた福岡市。1999年(平成11)に誕生した「福岡アジア美術館」は、アジア23か国の近現代の美術作品を系統的に収集し展示する世界唯一の美術館。約5500点の作品を収蔵している。
    アジアを中心とした近現代の美術作品を展示
  • spot 29
    博多伝統芸能館
    博多芸妓の芸に酔い、お座敷遊び体験も楽しい
    宴席で唄や舞いなどの芸を披露する芸妓。博多に登場したのは江戸時代中期頃で、芸妓の取り継ぎや出演料の精算などを行う「券番」が1889年(明治22)にできた。大正時代には2000名を超える芸妓を抱えていたが、時代の移り変わりとともに芸妓の数も減少し、今は15名が活動しているのみ。もちろん、市内にある料亭などでその本領を発揮しているほか、「博多をどり」や「十日恵比須大祭」の「かち参り」「博多どんたく港まつり」「六月博多座大歌舞伎」の船乗り込みといった祭りやイベントで花を添えている。その芸を気軽に楽しめるのが博多伝統芸能館だ。博多券番の活動をあと押しし、芸の魅力を発信するため2017年(平成29)に開設され、月に2回のペースで芸妓による公演会を開催している。予約制の舞台では、あでやかな演舞を間近で鑑賞できるほか、舞台に上がってのお座敷遊び体験や質問コーナーもあり、盛り上げ上手な芸妓の話術にのって楽しい時間を過ごすことができる。博多には「筑前博多独楽」や「博多にわか」「筑紫舞(つくしまい)」など数々の伝統芸能があり、当館では今後、これらの発表舞台としても活用していく予定だという。
    見る機会が少ない芸妓の芸が間近に
  • spot 30
    博多豊一
    60種類のネタと1貫121円の価格が魅力
    博多埠頭にある複合施設「ベイサイドプレイス」で人気を呼んでいる寿司バイキングの店だ。魅力はなんといっても60種類というネタの多さと1貫121円という価格にある。店内ケースには大トロやウニ、アワビなどの高級ネタから、ハマチやサーモンといった人気ネタまでさまざまな寿司がズラッと並び、実に壮観。馬刺しを使った肉寿司もある。長浜鮮魚市場をメインに全国に仕入れ先をもつ老舗魚屋が経営しており、ネタはどれも新鮮。店内の生け簀から好みの魚を選んで刺身や煮付け、塩焼き、天ぷらにしたり、岩牡蠣やほたて貝などを浜焼きにして味わうこともできる。丼ものにも注目したい。人気は10種ほどの刺身が載る1078円の海鮮丼。ほかに板ウニが載った「ウニ入りスーパー海鮮丼」(1980円)やマグロのトロが入った「本まぐろトロ海鮮丼」(1408円)などがそろい、大振りの腕に魚のアラがぜいたくに入った「漁師汁」が付く。海の幸をお気に入りの食べ方でリーズナブルに味わうには最適の店だろう。
    どれを食べるか迷うほど、ズラッと並ぶ寿司
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旅のヒント

  1. その1

    福岡空港からJR博多駅までは地下鉄空港線で5分。地下鉄天神駅へは、地下鉄空港線で11分。人数や荷物が多い場合は、タクシー移動(福岡空港→博多駅約20分)もおすすめだ。

  2. その2

    市内観光には、地下鉄とバスが便利。市営地下鉄は日中は6〜9分の運転間隔で、「空港線」「箱崎線」「七隈線」の3種類がある。バス路線も網の目のように張り巡らされているため、目的地に応じて使い分けたい。

  3. その3

    タクシーの初乗り運賃は普通車590円。車両に博多織の模様がデザインされた「プレミアムタクシー」は、普通車料金で、より質の高いサービスが受けられると評判だ。

  4. その4

    「福岡市地下鉄 1日乗車券」(大人640円/小人320円)、「福岡市内1日フリー乗車券」(大人900円/小人450円)、「FUKUOKA 1DAY PASS」西鉄電車・バス共通1日フリー乗車券(大人2650円/小人1330円)など観光にお得なチケットも要チェック。

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