高梁・吹屋

TAKAHASHI / FUKIYA

雲海に浮かぶ「天空の城」と夕日に染まるベンガラの町並み

「天空の城」といえば兵庫県の竹田城が有名だが、「天守が雲海に浮かぶ城」といえば「備中松山城」である。その「天空の城」がある高梁は、岡山県の西部に位置する備中松山藩の城下町。旧武家屋敷や土塀が「石火矢町ふるさと村」に残り、往時の面影を伝える。かつて備中松山城の外堀の役割を果たしていた紺屋川畔は、桜と柳の並木道が続き、沿道に情緒豊かな町並みの広がる「紺屋川美観地区」となっている。高梁では、美しい庭園のある「頼久寺」も見逃せない。また、高梁市街地から少しはずれた山中に、もうひとつの注目町歩きスポット「吹屋」がある。ジャパンレッド発祥の地として日本遺産に認定され、また国の重要伝統的建造物群保存地区となっている「ベンガラの町並み」を散策し、「ベンガラ館」や「郷土館」で往時を偲しのぼう。高梁から吹屋への途中には、「高梁市成羽美術館」や、映画『八つ墓村』『燃えよ剣』のロケ地となった「広兼邸」があるので立ち寄ってみよう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    頼久寺
    日本を代表する江戸初期の庭園が有名な禅宗の寺
    岡山県の備中エリアで唯一の城下町、高梁市。国指定の名勝となっている頼久寺は、茶人としても知られる備中国奉行の小堀遠州(こぼりえんしゅう)の作庭と伝わる庭園が有名だ。
    石垣の上に建つ頼久寺
  • spot 02
    石火矢町ふるさと村
    今も武家屋敷が立ち並び、かつての城下町のたたずまいを残す
    備中松山藩の城下のなかで武家の町として営まれたのが石火矢町。今も格式ある黒瓦に白壁の門構えの武家屋敷が道の両側250mに立ち並び、岡山県のふるさと村に指定されている。
    武家屋敷が残り、城下町の面影を残す
  • spot 03
    紺屋川美観地区
    高梁川の支流紺屋川沿いは桜と柳並木が続き歴史スポットも点在
    備中松山城(びっちゅうまつやまじょう)が築かれた臥牛山(がぎゅうざん)から高梁川へ、城下町の中心部を通って流れ込む紺屋川。川沿いには桜と柳の並木道が続き、岡山県下最古の教会である高梁基督教会堂や藩校・有終館跡などが点在する町並みが広がる。
    紺屋川沿いの高梁基督教会堂はこのエリアの中心的スポット
  • spot 04
    高梁市成羽美術館
    安藤忠雄設計の公立美術館は3本柱の多彩なコレクションを所蔵
    高梁市成羽美術館は、同市出身の画家児島虎次郎(こじまとらじろう)の作品を中心とした絵画、虎次郎が収集した古代エジプトの遺物、成羽地域産出の植物化石がコレクションの3本柱。建物の設計は安藤忠雄氏(あんどうただお)。周辺の自然と調和して、ここにしかない景観を作り出している。
    自然と調和する安藤忠雄氏の建築
  • spot 05
    吹屋町並保存地区
    町並み保存されたベンガラ製造で栄えた山間の小さな集落
    高梁市成羽町吹屋は標高約500mに位置する小さな集落。銅山と赤色顔料のベンガラ生産で栄え、江戸時代末期から明治期の商家や宿屋跡が約750mにわたって連なる吹屋町並保存地区は官民一体で魅力的な町づくりが進むエリアだ。
    ベンガラ独特の色彩で町並みに統一感がある
  • spot 06
    旧片山家住宅
    吹屋地区の核となっている近世ベンガラ商家の居宅
    片山家は、江戸時代の1759年(宝暦9)創業以来、200年余り吹屋ベンガラの製造、販売で財をなした豪商。その居宅が旧片山家住宅で、格子戸やなまこ壁などが老舗商家の趣をとどめ、主屋などが国の重要文化財に指定されている。ベンガラ色の古い町並みで知られる国重要伝統的建造物群保存地区を代表する施設であり、日本遺産「『ジャパンレッド』発祥の地-弁柄と銅の町・備中吹屋-」の22ある構成文化財のひとつ。住宅は増築を繰り返し、20世紀初めには敷地面積が当初の約7倍に広がったそうだ。主屋のほか、ベンガラの袋詰めをする作業場、保管庫など計8棟が創建当時のままの「近世ベンガラ商家の典型」とされる。なかでも公開されている主屋には、屋久杉などの銘木を使った欄間や凝ったデザインの電灯など豪華な装飾が随所に施され、往時の繁栄ぶりを伝える。
    建てた当時の姿が残る旧片山家住宅
  • spot 07
    郷土館
    片山家の分家を郷土館として公開
    吹屋を代表するベンガラの窯元片山家の総支配人が分家され、建てられた邸宅を「郷土館」として公開している。向かいにある「旧片山家住宅」(国の重要文化財)を本片山(ほんかたやま)と呼ぶのに対して、こちらは角片山(かどかたやま)と呼ばれるそうだ。1874年(明治7)頃から建設を企画し、本家の材木蔵の良材を使い、石州の宮大工を呼び寄せて1879年(明治12)に完成した。2階建て妻入の入母屋型。土台と外回りには栗の角材を使い、縁敷居は桜の巨材、書院回りは生漆とベンガラで塗り上げている。壁をびっしりと覆うベンガラ格子も1階はケヤキ、2階は杉で、精緻な印象の外観だ。木の部分はすべてベンガラのすす塗り。2階には6畳ほどの「隠し部屋」もある。角片山の隣には、やはり片山家の分家である中片山(なかかたやま)があり、角片山と同様2階建て妻入の入母屋型で、角片山と同じ宮大工が手がけたものだそうだ。
    石州の宮大工を呼び寄せて築かれた建物。ベンガラ格子が印象的だ
  • spot 08
    広兼邸
    豪壮な石垣の上にそびえるベンガラ原料製造の豪商の邸宅
    江戸時代後期に銅山とベンガラ原料の製造で富を築いた大庄屋の広兼家。その居宅が豪壮な石垣の上に山城のように建つ広兼邸だ。映画『八つ墓村』の映画、テレビのロケが行われたことでも全国的に有名。
    山城のような姿でそびえる広兼邸。駐車場から見上げただけで圧倒される
  • spot 09
    ベンガラ館
    世界も驚かせた吹屋ベンガラの製造工程を紹介
    江戸中期、日本で初めてベンガラの生産が吹屋で始まった。その深みのある赤色は漆器や焼き物の着色顔料などに使用されて人気を集め、吹屋は繫栄した。ベンガラ館は、明治期のベンガラ工場を復元、昔使われていた道具を展示している。
    明治時代の工場の様子がわかるベンガラ館。建物の外観も内観もベンガラ色。室内では衣服にベンガラが付ききやすいので注意が必要
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旅のヒント

  1. その1

    備中松山城の「天守が雲海に浮かぶ姿」は、もちろん現地では見ることができない。それを見るには「雲海展望台」まで行く必要がある。

  2. その2

    吹屋の「ベンガラの町並み」が夕日に映え、オレンジ色に染まる光景は必見。

  3. その3

    高梁から吹屋へは、車で約25kmの山道を走って約40分。吹屋から中国自動車道新見ICへも同じぐらいかかる。吹屋は意外と遠いので、時間配分に注意しよう。

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