岡山
吉備路
KIBIJI
古墳や山城、神社など古代ロマンを感じる歴史と伝説の宝庫
岡山県と広島県東部は、古代には「吉備国」と呼ばれていた。その中心地とされるのが、岡山市北西部、総社市、倉敷市にまたがる吉備路エリアだ。総社市南部の穏やかな田園地帯に立つ備中国分寺の五重塔の姿は吉備路のシンボルになっている。吉備津彦神社、吉備津神社に祀られている吉備津彦命(きびつひこのみこと)が古代山城の鬼ノ城を拠点にする鬼神・温羅(うら)を退治した伝説が、昔話「桃太郎」のもとになったとされている。そして、大和政権にも一目置かれた巨大古墳や史跡を含めて日本遺産「『桃太郎伝説』の生まれたまちおかやま-古代吉備の遺産が誘う鬼退治の物語」に認定されている歴史ロマンあふれるエリアである。総社は室町時代の画僧雪舟の生誕地。宝福寺は雪舟が少年時代に修行したと伝わる。
エリアの見どころ
-
spot 01
-
spot 02
-
spot 03
-
spot 04
-
spot 05
-
spot 06
-
spot 07
-
spot 08
-
spot 09
-
近水園
- 足守川から取水した池が印象的な旧足守藩主木下家の大名庭園
- 県の名勝に指定されている「近水園」は、旧足守藩主木下家の池泉回遊式の庭園だ。築庭時期は定かではないが、18世紀初めと推定されている。足守川から水を引かれた池には、藩主の長寿と繁栄を願って鶴島と亀島が配置されている。そして、鶴島には木下家14代当主で、歌人佐佐木信綱(ささきのぶつな)に師事して短歌を学び、志賀直哉らと文芸雑誌『白樺』を創刊した歌人木下利玄(きのしたりげん)の歌碑が立つ。表面には短歌と利玄の横顔、裏面には師事した歌人佐佐木信綱の撰文(せんぶん)が刻まれている。歌碑は、旧足守藩家臣の子孫や地域住民によって利玄の13回忌に当たる1937年(昭和12)に建てられた。園内とその周辺は、紅葉の名所としても知られる。隣接地には、岡山市立歴史資料館「足守文庫」、木下利玄の生家がある。
- スポットの詳細
-
近水園
-
spot 10
-
spot 11
-
平川雪舟庵
- 雪舟のエピソードにちなんだネズミの形の最中
- (現在の)総社市出身の室町時代の画僧・雪舟(せっしゅう)は修行時代のエピソードが有名だ。同市の井山宝福寺で修行した際、和尚さんに叱られてお寺の柱に縛られ、涙でネズミの絵を描いたという。これにちなんでネズミの形をした銘菓「雪舟もなか」で有名なのが1868年(明治元)創業の「平川雪舟庵」だ。北海道産の最高級あずきを直火の羽釜でじっくり炊き、砂糖や水飴を加えて気温を考慮しながら、豆を潰さないよう固さを加減して餡にする。炊き始めから半日以上の時間をかけて練り上げられた餡は、熱を抜くためにさらに1日以上寝かされ、岡山県産の餅粉を自社焼成したパリパリの皮に入れて、ようやく「もなか」になる。「餅入り」「ごまサブレ」「胡桃とアーモンドのフロランタン」といったバリエーションもある。ほかにも、餅菓子の「福味 天柱」、焼きまんじゅう「雪舟の里」などが人気。また、総社市は子育て支援キャラクター「チュッピー」を通じて市をPRする商品を「チュッピーBRAND」として認定しているが、この店のドーナツを油で揚げずヘルシーに仕上げた「チュッピー焼どうなつ」はその第1号に認定されている。
- スポットの詳細
-
平川雪舟庵
人気スポット
旅のヒント
-
その1
総社市スポーツセンターから岡山県総合グラウンドまでの吉備路自転車道(約25km)を利用してのんびりサイクリングしながら史跡巡りをするのがおすすめ。赤と白のバイカラーで見た目もかわいらしいオリジナル自転車「きびチャリ」をJR総社駅前やJR備前一宮駅前、備中国分寺前などでレンタルできる。
-
その2
岡山駅からJR桃太郎線を利用し、吉備津彦神社の最寄り駅「備前一宮」までは11分、吉備津神社の最寄り駅「吉備津」までは15分。
-
その3
鬼ノ城へは、岡山自動車道の岡山総社ICを利用、鬼城山ビジターセンターまで9km。そこからは車を停めて歩いて登山することになるので、歩きやすい靴で出かけよう。
関連記事
岡山のその他のエリア
-
- 岡山市・後楽園周辺
-
-
岡山後楽園
-
鶴舎
-
岡山城
- ...etc
-
-
- 備前牛窓周辺
-
-
備前焼伝統産業会館
-
備前福岡
-
旧閑谷学校
- ...etc
-
-
- 蒜山高原・津山・美作三湯
-
-
蒜山高原
-
蒜山大山スカイライン
-
塩釜の冷泉
- ...etc
-