岡山

鷲羽山児島周辺

AROUND MT. WASHU AND KOJIMA

ジーンズの町として有名な児島、鷲羽山からは瀬戸大橋と島々の織りなす絶景が楽しめる

岡山県倉敷市と香川県坂出市を結ぶ「瀬戸大橋」。その岡山側の橋脚の町としても知られるのが鷲羽山・児島周辺だ。鷲羽山は133mと高くないが、海に面しているため山頂からの景色がすばらしい。瀬戸大橋と瀬戸内海の島々が織りなす光景は圧巻。児島は、JR児島駅の周辺に住宅や繊維産業の工場が密集する。江戸時代から製塩業や干拓による綿花栽培が盛んで、綿花を元にした綿織物が国産ジーンズの産地・児島を生んだ。塩田王の豪華な居宅を公開する旧野崎家住宅の近くには、個性あるジーンズショップがずらり軒を連ねる「児島ジーンズストリート」があり、国内外からファンが訪れる人気スポットとなっている。綿作の肥料となったのは、北前船が下津井港に運んできたニシンかす。その関連施設「むかし下津井回船問屋」などがある下津井も、細い路地が入り組む古い町並みで風情がある。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    王子が岳パークセンター
    美しい瀬戸内の絶景を楽しめる王子が岳の休憩所
    大小の島々が美しい景色を織りなす瀬戸内海を見渡せる王子が岳は、玉野市と倉敷市にまたがる景勝地。奇岩巨岩が連なり、ここでしか見られない独特の景観を楽しめる。王子が岳パークセンターは王子が岳の山頂近くにあり、第1駐車場から歩いて5分ほどに位置し、観光客や、ハイキング、近くにあるパラグライダーの離陸ポイントを利用する人々らの休憩施設となっている。建物内にはドイツ語で「山」を表す店名の喫茶「belk(ベルク)」があり人気となっている。海側の南向き窓がほぼ全面ガラス張りなのが大きな魅力。瀬戸内の美しい景色や、四国の山並み、王子が岳の巨岩などを眺望できる。展望所からの眺望もすばらしく、特に夕日を楽しめるスポットとして有名。入り口には、「渋川海水浴場」や「渋川動物公園」「渋川マリン水族館(玉野海洋博物館)」など玉野市内の観光地8か所を地図上に記し、写真を添えて紹介する案内板を設置している。それぞれに「王子が岳パークセンター」からの所要時間が記してあるので、次のプランを立てる参考にするといい。
    館内にあるカフェ「belk」窓際のカウンター席は、すばらしい景色を見る特等席
  • spot 02
    鷲羽山
    瀬戸内海と瀬戸大橋を望む絶好の展望スポット
    1934年(昭和9)、国立公園に指定された瀬戸内海。その主要景勝地のひとつが鷲羽山だ。児島半島の南端にあり、瀬戸内海と瀬戸大橋が見える絶好のビューポイントとして人気が高い。その名前は、遠くから見ると鷲が羽を広げているように見えることからつけられたそうだ。
    頂上から見渡せる瀬戸内海のパノラマ。頂上付近は岩肌がむき出しになっている
  • spot 03
    ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランド
    瀬戸内海の景色を眺めながら趣向を凝らした遊具で遊べる山の上の遊園地
    鷲羽山の山上にある遊園地。立地を生かした数々の遊具では、乗りながら瀬戸内海の風景を楽しめる。ブラジルのサンバショーをはじめ、その名のとおりブラジル色を全面に打ち出しているのもユニークだ。
    瀬戸内海を望む高所にさまざまな大型遊具が集まる(写真は巨大観覧車「レインボーワープ」からの撮影)
  • spot 04
    瀬戸大橋
    本州と四国を結ぶ長大橋の美しい景色を楽しむ
    本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ全長9368mの瀬戸大橋。技術の粋を集めて建設され1988年(昭和63)に開通した。吊り橋、斜張橋、トラス橋の3種の橋が織りなす雄大な姿は、それ自体が一級の観光資源だ。
    島と島をつないで雄大な姿を見せる瀬戸大橋。手前が岡山県倉敷市下津井。鷲羽山からの景色
  • spot 05
    旧野﨑家住宅
    公共の利益も考えた経営感覚で成功した塩田王の豪華な邸宅
    国指定重要文化財の旧野崎家住宅は、児島など瀬戸内海の塩田開発を行った塩田王・野崎家の大邸宅。敷地内を公開するほか、蔵の一部を展示室にして塩業や野崎家の歴史を紹介している。
    すばらしい意匠の表書院と枯山水の庭。ひときわ大きな石は藩主の駕籠が置かれた「お駕籠石」だ
  • spot 06
    むかし下津井回船問屋
    北前船の寄港地として栄えた賑わいを伝える
    瀬戸大橋のたもとにある下津井は、油を搾ったあとのニシン粕を、綿花栽培の肥料として北前船が持ち込んで繁栄した瀬戸内屈指の商港。「むかし下津井回船問屋」は修理・復元した建物や、さまざまな資料で往時の様子を今に伝える。土産店と飲食店も併設。
    回船問屋跡を復元した「むかし下津井回船問屋」。施設への入り口には、路地側と海側とがある
  • spot 07
    児島ジーンズストリート
    国内外のファンが熱い視線を送る「ジーンズの聖地」
    ジーンズの縫製や洗いなどの関連業者が集積する倉敷市児島は「国産ジーンズ発祥の地」として知られる。販売店約40店が軒を連ねる味野商店街の「児島ジーンズストリート」には国内外からファンが訪れる。
    個性的な店が並ぶストリート
  • spot 08
    水島展望台
    工業地帯の夜景が美しい展望スポット
    倉敷市児島から広江まで、水島コンビナートの東側の山に沿って走る鷲羽山公園線(旧鷲羽山スカイライン)は、全長約18.5kmのドライブルート。眺望がよいことで有名だが、なかでも「水島展望台」は県内有数の夜景スポットとして知られる。倉敷市街地や、水島港湾岸沿いに立ち並ぶ水島コンビナートの大パノラマを一望できる。水島コンビナートは、たくさんの事業所が立ち並ぶ全国有数の規模を誇る工業地帯。巨大プラント群の無数の煙突から白煙や炎が噴き出す姿は近未来的で夢幻的だ。日が傾くと、眼下に無数の光が宝石のような輝きを見せ始める。夕暮れの薄暗い景色のなかにポツポツと灯る光と茜色の空のコントラストも美しいが、日が沈んだ「不夜城」の光景は、時を忘れるすばらしさ。水島展望台のある鷲羽山公園線はこうした沿線の景色を一望できることが評価され、全国の美しい夜景を民間団体が認定する「日本夜景遺産」に選ばれている。
    日が沈むと、工場地帯の照明が浮かび上がり美しい夜景となる
  • spot 09
    時の回廊
    オーナーのこだわりが詰まったクラシック音楽の名曲喫茶
    鷲羽山のふもと、瀬戸内海を見下ろす丘に立つ一軒家の「名曲喫茶」。店内は、床や壁が重厚な木のしつらえで、アンティーク風の柱時計、蓄音機、足踏みオルガンが並び、壁にはブラームス、ショパン、ドビュッシーといった作曲家の肖像画・写真がランプの光に浮かぶ。心地よく流れるクラシックの調べを聞いていると異世界へ迷い込んだような感覚になる。この店の原点はオーナーが若い頃に、東京の高円寺で偶然入り、衝撃を受けた名曲喫茶「ネルケン」だそう。同じような「非日常の空間を地元に」と、静かな場所に空き家を見つけ、友人の手を借りて改装して、2015年(平成27)に開店した。クラシック音楽専門の名曲喫茶はこだわりの空間が話題になり、県内外からたくさんの音楽ファンが訪れる。レコード1万枚以上を収蔵。店内の一角にはガラス張りのレコード室が設置されていて、リクエストにも応じてくれる。クラシック音楽を聞きながら、香り高い自家焙煎のコーヒーを味わう時間は至福のひとときだ。「名曲喫茶」ゆえ、会話はひかえ、音楽に身を浸してゆっくり過ごしたい。煎りたての自家焙煎豆を200g 1430円から販売している。
    暖かい照明に包まれる店内にはテーブルが10卓。赤いクロス張りの椅子がアクセント
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旅のヒント

  1. その1

    JR瀬戸大橋線の児島駅から下津井港まではバスを利用。下津井漁港前まで18分。児島ジーンズストリートへはJR児島駅からバス6分、「大正橋」下車、徒歩5分。

  2. その2

    鷲羽山は人気のドライブルートなのでぜひ車で。眼下に瀬戸内の景色や、水島の工業地帯を眺めながらドライブが楽しめるが、急なカーブも多いので運転は慎重に、安全運転で走ろう。

  3. その3

    玉野方面、渋川海岸・王子が岳から児島へ向う国道430号は海沿いの快走路。ここから鷲羽山を目指してドライブを楽しもう。

  4. その4

    高速道路でアクセスする場合は瀬戸中央自動車道の児島ICが最寄りだ。

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