岡山

倉敷美観地区

KURASHIKI BIKAN HISTORICAL QUARTER

蔵屋敷の白壁が川面に映える、風情あふれる町歩きのメッカ

「倉敷美観地区」は、西日本有数の観光地。柳並木の続く倉敷川沿いに白壁土蔵が立ち並び、風情豊かな空間にノスタルジーが漂う。国の重要伝統的建造物群保存地区となっている倉敷美観地区には、「語らい座大原本邸」「有隣荘」「倉敷民藝館」「倉敷考古館」など、歴史や文化を感じるスポットが多数。のんびり散策を楽しもう。見どころが多いなかでも必見なのは、世界有数の私設美術館として知られる「大原美術館」。エル・グレコ『受胎告知』やモネ『睡蓮』など西洋近代美術の名作だけでなく、工芸館や東洋館では陶芸作品や中国美術も鑑賞できる。また「倉敷アイビースクエア」も、倉敷観光ではずせないスポットだ。倉敷紡績所の工場跡地だが、当時の赤レンガの建物をそのまま利用し、倉敷のシンボルスポットとなっている。倉敷美観地区の北側には昔ながらの民家が立ち並ぶ「本町通り」があり、散策するのも楽しい。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    大原美術館
    印象派から国内外の近現代美術、民藝運動を主導した作家の作品、東洋古美術まで名品をそろえる
    地方都市倉敷に1930年(昭和5)、日本最初の西洋美術中心の私立美術館として誕生した大原美術館。戦後も日本の近代洋画を展示する分館や民藝運動を主導した作家の作品を紹介する工芸館などが加わり日本を代表する総合美術館として成長している。
    大原美術館本館の外観は古代ギリシャ・ローマ神殿風
  • spot 02
    倉敷館
    塔屋根が目印、モダンな洋風建物の観光案内所
    倉敷川に架かる中橋のたもとに建つ倉敷館は1917年(大正6)に倉敷町役場として建てられた木造洋館。下見板張り、白ペンキ塗りの外観に塔屋根が特徴。現在は、観光案内所や無料休憩所として親しまれている。
    中橋のたもとに建つ「倉敷館」。白壁なまこ壁の「倉敷考古館」の向かいだ
  • spot 03
    本館
    児島虎次郎が欧州で収集した珠玉の作品を核にした西洋美術
    入り口でロダンのブロンズ像《カレーの市民-ジャン・デール》と《洗礼者ヨハネ》が出迎えてくれるのが日本初の西洋美術中心の私立美術館らしい。大原美術館の「本館」は、まず児島虎次郎が欧州で収集した作品と、虎次郎自身の作品の展示のために開館した。建物の設計は薬師寺主計(やくしじかずえ)。モネ、マティス、ルノワール、ピサロ、ボナールらそうそうたる巨匠たちの作品が有名だが、虎次郎はこうした印象派などの画家たちが反発した官展の作品も収集した。そのバランス感覚にも注目したい。エル・グレコの《受胎告知》は印象派よりかなり以前の作品だが、虎次郎の強い願いで購入した重要な作品。この作品のみ展示した空間を設けている。戦後収集した印象派以降から現代の作品は、増設された展示室に並ぶ。どの作品も、国内外の美術展への出品要請が相次ぐ傑作ぞろいだ。大原美術館は、原田マハの小説『楽園のカンヴァス』に重要な舞台として登場しているのも興味深い。
    本館前に立つのはロダンのブロンズ像《カレーの市民-ジャン・デール》(右)
  • spot 04
    工芸・東洋館
    民藝運動にゆかりのある作家の作品と中国などの古美術品を紹介
    工芸館は、大原孫三郎(おおはらまごさぶろう)、總一郎(そういちろう)父子と交流が深かった民藝運動にゆかりのある作家6人の作品を常設展示する。工芸館はまず1961年(昭和36)、濱田庄司(はまだしょうじ)、バーナード・リーチ、富本憲吉(とみもとけんきち)、河井寛次郎(かわいかんじろう)の4人の作品を並べる陶器館として誕生。江戸時代の米蔵を利用し、内装デザインは染色家の芹沢けい介(けりざわけいすけ)が担当した。1963年(昭和38)には、現在の芹沢けい介室と板画家の棟方志功(むなかたしこう)室が加わった。濱田庄司室は豪快な作風に合わせて粗壁を残し、バーナード・リーチ室、富本憲吉室は明るく優美な壁面に、棟方志功室は米俵が壁に当たるのを防ぐための荷ずり木を残してその上に展示するなど、芹沢のアイデアがいっそう作品を引き立てる。児島虎次郎(こじまとらじろう)は、中国やエジプトを訪ね、古美術品も収集した。これらのうち中国のものは工芸館の隣に残る蔵を改装して1970年(昭和45)に開館した東洋館で展示している。工芸館と東洋館を結ぶ廊下にある黄色いガラスの窓は小谷真三の倉敷ガラスを使っている。
    富本憲吉室は明るく優美な壁面にしてある
  • spot 05
    倉敷アイビースクエア
    紡績工場をリノベーションした観光・文化施設は赤レンガとツタがシンボル
    代官所跡地にできた倉敷紡績の工場跡を生かして、全国でも珍しい観光・宿泊・文化施設に再生したのが倉敷アイビースクエア。ツタのからまる赤レンガ造りの建物や広場は、倉敷を代表する景観のひとつだ。
    1400平方メートルと広大な中庭広場はシンボル的存在
  • spot 06
    語らい座 大原本邸
    倉敷の礎を築いた大原家の社会貢献や経営哲学が学べる場
    倉敷川を挟んで大原美術館の向かいに建つ「語らい座 大原本邸」は大原孫三郎、總一郎たちが暮らした旧大原家住宅の一部を公開したもの。倉敷の発展に寄与してきた大原家の歴史を紹介するとともに、訪れた人が何かに気づき、考え、語り合える場となるように活用されている。
    大原美術館から今橋を渡ってすぐの場所にある「語らい座 大原本邸」
  • spot 07
    有隣荘
    白壁の美観地区のなかで異彩を放つ「緑御殿」
    大原美術館の北側、今橋を渡った倉敷川河畔にある大原家旧別邸「有隣荘」。大阪・堺の瓦職人に特別注文して独特な釉薬が使われたひすい色の見事な屋根瓦から「緑御殿」とも呼ばれる。大原孫三郎(おおはらまごさぶろう)が1928年(昭和3)年に妻・寿恵子(すえこ)のため「家族のための落ち着いた住まいを」と建設した和洋折衷の豪邸だ。設計は大原美術館を手がけた薬師寺主計(やくしじかずえ)。隣接する大原本邸の別邸で「東邸」ともいう。庭は孫三郎が数cmの違いにまでこだわって造ったという。長く内部は非公開だったが、現在は年に2度のみ、特別公開を兼ねて有隣荘を会場にした大原美術館の特別展を開催している。特別公開の時期以外は外観のみの見学となる。有隣荘についての詳細を文と写真で紹介する書籍『倉敷を見つめる、日本近代の遺産 有隣荘』を大原美術館のミュージアムショップで販売している。
    倉敷河畔に建つ有隣荘
  • spot 08
    倉敷民藝館
    古今東西の民芸品から世界の人々の暮らしがわかる
    柳宗悦(やなぎむねよし)らが進めた民芸運動は暮らしのなかで使われる手仕事品の飾らない美を重んじた。倉敷民藝館は日本で2番目の民芸館として誕生。国内はもちろん、世界各地の民芸品を紹介する。
    米倉を改装した外観は美観地区に溶け込む
  • spot 09
    倉敷考古館
    わかりやすく展示した考古学の貴重な資料で吉備地方の奥深さを知る
    倉敷考古館は倉敷川河畔の江戸時代の蔵を改装して1950年(昭和25)に開館した民間の考古館だ。豊かな歴史を誇る吉備地方の遺跡調査や、研究を独自に実施してきた評価は高い。その成果に触れて吉備の歴史を学びたい。
    なまこ壁の外観は絶好の撮影スポット
  • spot 10
    日本郷土玩具館
    倉敷の伝統的な蔵に日本全国の郷土玩具をぎっしり展示する博物館
    白壁の蔵と町家建築の日本郷土玩具館は、玩具の博物館、企画展を行うギャラリーのほか、ショップ、カフェも併設し美観地区のひとつの顔となっている。博物館では、日本中から集めた郷土玩具約1万点を展示している。
    天井にまで展示された玩具の数々
  • spot 11
    大橋家住宅
    江戸後期に多大な財をなした商人の暮らしがわかる
    水田・塩田開発や金融業を営み、江戸後期に台頭した商人「新禄(しんろく)」の代表格大橋家。観光客で賑わう美観地区から少し離れた場所に、多大な財をなした大橋家の繁栄を伝える住宅が公開されている。
    長屋門を抜ければ、前庭の先に主屋が見える。5本の格子を入れた2階の倉敷窓が特徴的
  • spot 12
    本町通り
    江戸時代の面影を残す通りに、古い町家を利用した店舗が並ぶ
    観光客で賑わう柳並木の倉敷川沿い。その1本裏の「本町通り」は古くは倉敷のメインストリートだった。昔ながらの風情を残した通りに、町家や蔵を改装したおしゃれなショップやカフェが点在する魅力あるエリアになっている。
    倉敷川沿いの賑やかさとは対照的に落ち着いた雰囲気
  • spot 13
    くらしき川舟流し
    柳並木、白壁の町の水上散歩を楽しもう
    白壁の町並みと柳並木に囲まれてゆったりと流れる倉敷川。すげ笠、はっぴ姿の船頭さんが竹竿一本で繰る「くらしき川舟流し」は倉敷美観地区の名物のひとつ。歩いて巡るのとはひと味違う風景に出合えると人気だ。
    客を乗せて進む川舟が柳並木と町並みにマッチして絵のような風景に
  • spot 14
    橘香堂 美観地区店
    明治時代から受け継がれる倉敷銘菓を作ってみよう
    倉敷中央通りから美観地区に入ると香ばしく甘い香りが漂ってくる。橘香堂による倉敷銘菓「むらすゞめ」の手焼き体験だ。「むらすゞめ」は1877年(明治10)に橘香堂創業者が開発した菓子。北海道産のあずきで自社製造した餡を、卵と小麦粉を使った生地で包む。その製法は現在も変わらない。全体の形は豊年踊りのときにかぶるイグサの編み笠がモチーフ。生地の色や気泡の跡などを、稲もみの山に群がるスズメに見立てて「むらすゞめ」と名づけられた。甘さは時代に合わせて少しずつ控えめになったという。手焼き体験は、まず、生地のもとを熱した鉄板にお玉で落とし、薄く伸ばす。次に、生地に火が通って表面にプツプツと気泡ができてくるとひっくり返して中心に餡を置き、包んだら完成。販売されている商品と同様の「むらすゞめ」が作れて喜ぶ客が多いそう。作ったものは、その場で食べることもできるし、持ち帰ってもいい。普通サイズ3個、所要時間約5分。
    できたての「むらすゞめ」は特別な味わいだ
  • spot 15
    阿智神社
    倉敷の町並みを見守るように鎮座する神社
    倉敷美観地区の北側の鶴形山(つるがたやま)に鎮座する神社。周辺は公園として整備されているので、お参りのあとは美しい町並みを眺めながらゆっくり歩いてみるのもおすすめだ。
    歴史を感じさせる檜皮葺きの本殿。主祭神の宗像三女神は海の神様で交通・交易の安全を司る。境内には能舞台、絵馬殿、芭蕉堂などもある
  • spot 16
    倉敷市立美術館
    丹下健三建築の市庁舎が美術館に
    倉敷美観地区のすぐ近くという好立地にある倉敷市立美術館は元はモダニズム建築の市庁舎だった建物。池田遙邨(いけだようそん)をはじめとする郷土ゆかりの作家作品を収集・展示するほか年に数回特別展を開催している。
    コンクリート打ち放しのモダンな外観の倉敷市立美術館。外壁に渡した梁は、「校倉造り」を思わせる
  • spot 17
    くらしき宵待ちGARDEN
    浪漫あふれるアートとグルメの複合文化施設
    倉敷美観地区の倉敷川沿いにある「日本郷土玩具館」の西側に2015年(平成27)にオープンしたアートとグルメの複合文化施設「くらしき宵待ちGARDEN」。ここは、「林源十郎商店」などと同じように、倉敷市中心市街地活性化基本計画に基づいた民間プロジェクトで誕生した施設。自生していた竹林を生かした「竹林散策庭園」、「吉備と出会う 吉備に恋する」をコンセプトにした美術館「きび美ミュージアム」、茶室「聴竹亭(ちょうちくてい)」、講演会や個展を開催する「きび美ホール」、そして、くだもの王国ならではの本格的フルーツパーラー&カフェの「パーラー果物小町」、瀬戸内の食材を楽しめる「イタリア料理 星のヒカリ」がある。竹林散策庭園は、散策路や小川を配し、一角にはコンサートなどを行う野外催事場を設けている。夜間は庭園をライトアップ。開門中は自由に入れてゆっくり憩える観光拠点になっている。建物は白壁の町並みや竹林にマッチしたデザイン。施設の中はどこを切り取っても絵になると評判になっている。倉敷美観地区周辺にあるレンタル着物店を利用して、着物で散策や記念撮影を楽しむ人も多いそうだ。
    竹林をのぞむ野外催事場では不定期にコンサートなども開催。普段は「パーラー果物小町」のGARDEN席となっている
  • spot 18
    きび美ミュージアム
    吉備国ゆかりの文化財から多彩なコレクションを紹介
    古代から続く悠久の歴史をもつ吉備国(きびのくに)。その郷土の優れた美意識や世界観を伝えてくれるのが「きび美ミュージアム」だ。弥生土器から平安後期の刀、江戸期の書、近現代の絵画まで多彩にそろう作品を堪能したい。
    白壁の外観が、竹林の緑によく映える
  • spot 19
    林源十郎商店
    江戸創業の薬屋を再生したおしゃれな複合施設
    倉敷川沿いのメイン通りから路地を抜けて北に入った「本通り」にあるこの施設は、古い薬屋の建物を再生した複合施設。「豊かな暮らし」を発信する店舗のほか、「林源十郎商店」の歴史を紹介する記念館もある。
    昭和初期の建物を再生した「林源十郎商店」
  • spot 20
    エル グレコ
    コーヒーを飲みながら名画鑑賞の余韻を楽しむ
    日本を代表する総合美術館のひとつ「大原美術館」の隣。美術館で名画を見た人たちが「その余韻を楽しむ喫茶店」として1959年(昭和34)にオープンした。ここちよい空間で薫り高いモカブレンドのコーヒーを味わいたい。
    窓からの光に満たされた店内で、名画を見た感動の余韻を楽しみたい
  • spot 21
    みそかつ梅の木
    油で揚げない「カツ」を特製のみそだれで堪能
    JR倉敷駅から南へ延びる倉敷市中心部のメインストリート「倉敷中央通り」をまっすぐ歩いて約300m、徒歩約5分の場所に「みそかつ梅の木」がある。創業は1980年(昭和55)。ここでしか食べられない独自の味を守り続けている。「みそかつ」という名前が付いているが、この店の「かつ」は、一般的に知られている「かつ」とは別物だ。油で揚げないのである。豚のヒレ肉をきめの細かい生パン粉にまぶし、フライパンで焼き色をつけてからオーブンでじっくり焼き上げる。そして、門外不出の「みそだれ」は、味噌のほかさまざまな調味料を調合して作る逸品。これにつけて食べる「みそかつ」は、あっさりした味わいだが口の中で広がる肉汁と特製のたれが見事に溶け合い、ほかでは味わえないおいしさに感動してしまう。定食は「みそかつ定食」のほか「ロースかつ定食」「ハンバーグ定食」「チキン唐揚げ定食」「カニコロッケ定食」「ポーク生姜焼き定食」(いずれも1200円)など9種。100円増しでライス大盛り、300円増しで料理大盛りというのもうれしい。「みそかつ」(6切れ、1300円)や「ロースかつ」「ハンバーグ」(いずれも1000円)など単品もそろう。
    油を使わずオーブンで焼き上げ、秘伝の「みそだれ」で味わう
  • spot 22
    レストラン亀遊亭
    倉敷の魅力を伝える洋食レストラン
    大原美術館の近く、倉敷川河畔にあるのが「レストラン亀遊亭(きゆうてい)」だ。瓦屋根の外観は和風だが、倉敷国際ホテル直営の洋食店。店内はレトロモダンなチューリップ型のペンダントランプが灯り、落ち着いて食事を楽しめる空間になっている。倉敷とゆかりの深い版画家棟方志功(むなかたしこう)の書「亀遊」の額があるので見てみよう。レストランとしての開業は1978年(昭和53)だが、元は大原孫三郎(おおはらまごさぶろう)らが設立した「倉敷教会」の教会堂として1911年(明治44)に建てられたもの。レストラン亀遊亭は内装を変え、その建物を使っている。メニューは岡山で収穫された野菜や果物、瀬戸内海の魚介など地元の食材を多く使うグリル料理が中心。創業当初から受け継がれる伝統のハヤシソースをたっぷりかけた「倉敷流オムハヤシ」は今も根強い人気のメニュー。和牛ステーキ、美星産ポークステーキ、亀遊亭の海老フライなどがあり、肉、魚料理にスープ、サラダ、パンまたはライスの付くセットメニューもある。2階の特別室「川蝉(かわせみ)」で倉敷川と大原美術館を眺めながらゆったりできるプランは、記念日など大事な時間を過ごすのに最適だ。
    ランチメニューとしていちばん人気の「倉敷流オムハヤシ」(1750円)
  • spot 23
    倉敷帆布
    伝統的な「帆布(はんぷ)」の上質なバッグや小物
    「帆布(はんぷ)」は複数の糸をより合わせた合糸で作る丈夫な厚地の織物。江戸末期から帆船に使われ、明治以降はトラックの幌やテント、かばんなどに使われてきた。倉敷市郷内地区が産地として知られる。「倉敷帆布」は明治時代から続く帆布メーカーの丸進工業が主体となって設立した同名の会社が、商品の企画から販売まで携わる帆布のブランド名。旧式のシャトル織機で製造され、高速織機と比べて作業速度は遅いが、昔ながらの豊かな風合いがもち味。「セルビッチ」と呼ばれる生地端ができるのが特徴だ。帆布を使ってバッグや雑貨など約300種類をラインナップ。同市曽原の本店と美観地区店に直営ショップをもっている。美観地区店は本町通りにある古民家を再生し、2008年(平成20)にオープン。厚手の生地で作られたトートバッグやリュック、ペンケースなどの小物や、エプロン、ランチョンマットなど生活に身近な製品が並ぶ。特にトートバッグはバラエティーが豊富。糸から染めてパラフィン加工を施し、使い始めのパリッとした質感が次第になじんでいくリュック、カジュアルなコンパクトショルダーなどライフスタイルを豊かにする製品は見るだけでも楽しい。
    基帆ポーチ舟型(小 2090円)、ペンケース(S 1870円)などの小物も多彩にそろう
  • spot 24
    TANE
    倉敷生まれのマスキングテープ専門店
    元は工業用の和紙製テープで、はがしやすく文字も書き込めることから装飾アイテムや贈り物として爆発的なブームになった「マスキングテープ(略して「マステ」と呼ばれる)」。そのきっかけを作ったのが、倉敷市に本社があり、粘着テープなどの製造で知られるカモ井加工紙だ。首都圏在住の女性デザイナーらから「新しい色や柄を」という依頼を受けたのを機に2008年(平成20)に全20色の独自ブランド「mt(えむてぃー)」が誕生した。以降、国内外で人気が沸騰。顧客の要望に応じて作るオリジナルテープも好評だ。倉敷美観地区の店舗「TANE(たね)」はマスキングテープをカモ井加工紙から仕入れて販売する「mt」専門店。木棚にはさまざまな図柄のカラフルな商品が1200種類以上ぎっしり。倉敷の街並みなどをモチーフにTANEが企画した限定オリジナルマスキングテープや、幅50mmの「mt fab(型抜きテープ)」583円、幅230mmの「CASA FLEECE(壁紙)」2178円などもそろう。52本収納可能な収納箱、13本が両サイドからカットできる「たくさんカッター」なども人気だ。ここではTANEの体験用マスキングテープを使ってデコレーション体験ができる。
    倉敷のなまこ壁440円などオリジナル「mt」は、倉敷のお土産にも最適。和紋セット(6本入り)1034円も人気
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旅のヒント

  1. その1

    地元のボランティアガイドが倉敷美観地区のおもな見どころを案内してくれる「ガイド定期便」があり、1人100円という低料金でガイドツアーに参加できる。

  2. その2

    かつて物資を積んだ川舟が往来した倉敷川では、観光川舟が運航されている。舟から白壁の町並みを眺めれば、ひと味違った風情を味わえる。

  3. その3

    町並み散策でちょっとひと息つきたいときには、無料休憩所になっている「倉敷館」へ。

  4. その4

    複合観光施設になっている倉敷アイビースクエアでは宿泊もできる。ここを拠点に倉敷観光を満喫するのもおすすめ。

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