鳥取
岩井温泉周辺
AROUND IWAI ONSEN
海と山、温泉と海の幸。多彩な自然の魅力を満喫できるエリア
鳥取市に隣接する岩美町には、入り組んだリアス式海岸の浦富海岸や「因幡三湯」のひとつとして栄えた岩井温泉があり、町全体が山陰海岸ジオパーク(ユネスコ世界ジオパーク)に認定されている。町の中央を蒲生川が流れ、上流には「日本の棚田百選」に選ばれた美しい横尾棚田が広がる。蒲生川が日本海へ注ぐ河口に位置するのが網代港で、その東側には田後港があり、2つの港を合わせると町の松葉がにの漁獲量は日本一になるという。冬季であれば旬の松葉がにを地元の宿や料理店で味わってみたいもの。岩美町には窯元が5つあり、岩井窯や延興寺窯など自然に囲まれた各工房を車で巡ってみるのもおすすめだ。また、2013年(平成25)に放送されたTVアニメ『Free!』のロケ参考地としても知られ、今も多くのアニメファンが町を訪ねている。
エリアの見どころ
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ゆかむり温泉
- 山陰最古級の名湯を満喫する日帰り温泉
- 岩井温泉の共同浴場「ゆかむり温泉」。地元では「風呂」といえばこの共同浴場のことだ。建物の中に入れば、陽気な湯かむり唄が館内に流れている。この地に伝わる「湯かむり」の風習に欠かせないこの唄は、長いものはなんと100番まであるという。浴室には浴槽が2つあり、1つはややぬるめ(約42℃)、もう1つはやや熱め(約43℃)。この2つを交互に入れば、体は芯から温まり、何時間も体がポカポカして湯冷めをしない。やわらかく肌を包み込むような感触の湯は、カルシウムやナトリウムを含んだ硫酸塩泉。神経痛や五十肩、冷え性、慢性皮膚病などに効能があるという。源泉は駐車場の一角にあり、約49℃で湧いてこれをかけ流している。毎日通う地元の人が「この湯で皮膚病を治した」と聞けばなるほどと納得。日帰りでこの湯に入るためだけにここに来ても満足できる、効能豊かな温泉だ。
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ゆかむり温泉
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浦富海岸島めぐり遊覧船
- 海から眺めるドラマチックな浦富海岸の大自然
- 浦富海岸のダイナミックな景観を間近に見ながら、小島と暗礁の間を縫うように巡る観光クルージング。荒々しくも美しく澄んだ海を進みながら、「山陰の松島」と呼ばれる絶景を満喫する。
- スポットの詳細
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浦富海岸島めぐり遊覧船
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道の駅きなんせ岩美
- 岩美町の海の幸、山の幸が大集合した道の駅
- 「道の駅きなんせ岩美」は、鳥取県の最東端で兵庫県との県境に位置する岩美町の国道9号線沿いにある。「きなんせ」とは鳥取弁で「おいでください」の意味。施設内に、岩美町の海と山の魅力が詰まった商品が豊富に並ぶ。「朝採れ」を中心に新鮮な地元産の野菜や、近くの漁港に水揚げされた白イカやアゴ、アジ、サザエなどの魚介、かき餅、味噌、らっきょう、梨ジャムといった農産加工品、干しカレイや干しハタといった水産加工品、牛肉コロッケなどの食肉加工品や精肉。そして、おこわ、赤飯、マコモタケの佃煮といった総菜加工品も見逃せない。町内の高田酒造が、名水で仕込んだ辛口の地酒「瑞泉(ずいせん)」をはじめとする地酒、近隣のさまざまな窯元による焼物など多彩だ。情報端末による道路交通情報、路面状況の画像提供などもある。施設内の食事処は、天然海水生け簀をもつレストラン「海陽亭」。焼き菓子専門店「べるふる」のパイ焼きも人気だ。
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道の駅きなんせ岩美
人気スポット
旅のヒント
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その1
岩井温泉へは、電車でアクセスするならJR岩美駅が玄関口となる。駅のすぐ横に岩美町観光会館があるので、町の情報はここで集めるといいだろう。鳥取駅バスターミナル始発のバスもあり、岩井温泉まで約60分。
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その2
鳥取砂丘から浦富海岸網代港付近までは車で約15分と近い。山陰海岸でもまったく異なる景観が楽しめるこの2か所は、ぜひセットで観光したい。
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その3
浦富海岸の楽しみ方は、徒歩、車、観光船とあるが、夏であれば海に入ってその美しさを体感したい。国道178号沿いにある「岩美町立渚交流館」ではスノーケリングやシーカヤックなどさまざまな自然体験メニューがそろっている。