那智勝浦・太地・新宮

NACHIKATSUURA / TAIJI / SHINGU

熊野古道の終着地「熊野」の信仰と文化を今につなぐ、神の住む地

紀伊半島の南側一帯を指す、熊野。古くは神が住む地として崇められてきた聖地とされ、平安時代以降は熊野古道を歩いて「熊野詣」が行われてきた。その目的地の熊野三山の2つが、紀伊勝浦の熊野那智大社と、新宮の熊野速玉大社だ。当時は「蟻の熊野詣」と称されるほど多くの人々が列をなして訪れたこの地では、今も参拝者はあとを絶たず、賑わいは衰えない。そんな観光客を楽しませてくれるのが、「帰るのを忘れさせるほど」とも語られる海に面した洞窟風呂や、熊野の地で庶民に愛されてきたご当地寿司。きっとこれまでの熊野詣の人々を癒やしてきたに違いない。さらに足を延ばせば、古式捕鯨発祥の地・太地町。なんとその歴史の始まりは1606年(慶長11)とされ、今でも「くじらの町」としてその伝統と文化を守り続けている。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    熊野那智大社
    那智の滝のダイナミックな流れに起源をもつ熊野三山の一角
    熊野三山の一角を占める熊野那智大社。全国に4000社を数える熊野神社の御本社は、4世紀に現在の地に鎮座したと伝わる。信仰の端緒となったと同時に、一段の滝としては日本最大の落差を誇る那智の滝も必見だ。
    1700年ほど前に現在の場所に遷された拝殿
  • spot 02
    那智の滝
    神武天皇の頃から崇められ、信仰の端緒となった日本一の大瀑布
    高さ133m、毎秒1t以上の水が激しく流れ落ちる那智の滝。熊野信仰のシンボルともいえるこの大瀑布は、一段の滝としては日本最大の落差を誇り、那智四十八滝と呼ばれる滝行の行場の1番目ということで、別名を一の滝ともいう。那智の滝それ自体を大己貴命(おおあなむちのみこと、大国主命の別名)の現れとして祀るのが、熊野那智大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社。飛瀧神社のお滝拝所(大人300円)からはダイナミックな自然美をいちばん近くから感じられるほか、延命長寿の水とも伝わる滝壺の水を口にすることもできる。また、1700年ほど前までは、熊野那智大社の御祭神は那智の滝付近に祀られていた。毎年7月14日には、これらの神を扇神輿に移して大社から飛瀧神社までを渡御する「那智の扇祭り」(国の重要無形民俗文化財)が開かれ、五穀豊穣や家内安全が祈願される。大松明の明かりとともに神々が「里帰り」する様子は、那智という地に息づく自然崇拝のありようを勇壮に表現する。
    一の滝上流には二の滝、三の滝があり、総称「那智の大滝」と呼ばれる
  • spot 03
    太地町立くじらの博物館
    博物館だけじゃない。クジラ&イルカと一緒に素敵な時間を
    クジラとともに生きる町、太地町。クジラの生態をすみずみまで知ることができる展示のほか、触れたり、餌をあげたりして接しながら知れる機会も。イルカショー、クジラショーの迫力あるパフォーマンスは必見だ。
    「鯨志」に登場するクジラをモチーフにしたモザイク画がお出迎え
  • spot 04
    ホテル浦島 忘帰洞・玄武洞
    自然の荒波でできた大洞窟で源泉かけ流しのぜいたく温泉を
    1956年(昭和31)に創業した、山麓から山上にかけて広大な敷地にそびえる老舗のホテル。自然の力でできた神秘的な雰囲気の2つの大洞窟温泉に入って、勝浦の力強い海景色を体感しよう。
    岩肌に見惚れてしまう洞窟風呂の忘帰洞
  • spot 05
    熊野速玉大社
    「甦りの地」といわれる、熊野信仰発祥の地。樹齢1000年の梛の御神木も必見
    熊野三山のひとつ、熊野速玉大社。巨大な岩が目をひく摂社の神倉神社や、良縁を結ぶ梛の御神木、旅の安全を祈る熊野牛王符(くまのごおうふ)など注目ポイントがたっぷり。緑の美しい山に囲まれた熊野速玉大社は、訪れる価値ありだ。
    祈りを込めて例年祭りを行う
  • spot 06
    那智山青岸渡寺
    那智の滝を一望! 西国三十三所巡礼の一番スポット
    「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として世界遺産に登録されている「青岸渡寺」は、那智の滝と三重の塔が望めるスポットとしても人気。また、西国三十三所の第一番札所でもあり、多くの人が訪れる。
    三重の塔後方に、那智の滝を望むことができる名物スポット
  • spot 07
    香梅堂
    地元の人が愛する鈴焼は、やさしい甘さとふんわり食感が特徴
    1868年(明治元)創業、郷土の作家・佐藤春夫もこよなく愛した老舗菓舗。その名のとおり、鈴をかたどった一口サイズのカステラ菓子である鈴焼が、長年にわたり人気を呼ぶ。熊野のお土産選びに悩んだときは、まずここだ。
    老若男女問わず、全国にファンの多い銘菓・鈴焼
  • spot 08
    ご当地寿司
    海のもの、山のものをおいしくいただく。和歌山のご当地寿司
    旅のお供にぴったりなめはり寿司、さんま寿司、早寿司。それぞれひと工夫されたご当地寿司は、山と海に囲まれた和歌山県ならでは。決してぜいたくではないが、今でも地元や観光客に愛される郷土料理だ。
    さんま寿司(左)と、めはり寿司(右)
  • spot 09
    総本家めはりや 新宮本店
    素朴だからこそ引き立つ高菜の風味が味わえる「めはり寿司」
    1962年(昭和37)創業の総本家めはりやは、家庭料理だっためはり寿司をいち早く商品化し、その名を広く知らしめたパイオニア的存在だ。同店で提供されるめはり寿司は、いくぶん小ぶりなサイズ感。硬い茎の部分を細かく刻み、白飯で包み込むスタイルも含めて、少しでも食べやすいようにという創業者の心づかいが今に受け継がれている。めはりやで用いられる高菜は、地元・新宮産。浅漬けにしたものを1枚ずつ手洗いし、秘伝の醤油だれにくぐらせて使っている。また作り置きはいっさいせず、注文を受けてから一つひとつ握るのがポリシー。時間経過にともなう酸味の発生が抑えられるため、高菜のほどよい塩気とご飯の好相性を存分に楽しむことができる。持ち帰りにも対応しており、熊野詣のお弁当にも最適。熊野速玉大社から歩いて3分ほどというロケーションは、まさにおあつらえ向きだといえるだろう。
    豚汁、めざし、山芋とろろなどが付いた「めはり定食A」1450円
  • spot 10
    徐福寿司 駅前店
    尾頭付きサンマがインパクト大! 「さんま姿寿司」に舌つづみ
    JR新宮駅前のロータリーに降り立つと、サンマをまるごと1匹使った棒寿司のレプリカが目をひく。今から2200年以上前、秦の始皇帝の命で中国から新宮に渡来し、そのまま永住したと伝わる使節・徐福の名を冠した徐福寿司だ。店の名物は、なんといっても「さんま姿寿司」。新宮の地に1500年にわたり根付く郷土料理には、10日から1か月に及ぶ塩漬けののち、県内産の柚子酢で風味付けしたサンマが使われており、臭みをいっさい感じさせない上品な味わいを実現している。3代目の里中陽互さんによれば、伝統の味を引き出すうえで肝心なのは、漬け込み方以上に塩の抜き加減とのこと。醤油はかけずに、素材そのものをシンプルに楽しみたい。また、古くから続く田舎寿司のほか、熊野灘で獲れた四季折々の熟成魚を用いた江戸前寿司なども提供しており、伝統と革新、その両方を合わせて堪能するのもおすすめだ。
    プレミアわかやまにも認定されている「さんま姿寿司」900円
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旅のヒント

  1. その1

    関西方面から車で向かう場合は、阪和自動車道を南進。湯浅御坊道路、再び阪和自動車道、紀勢自動車道を経由してすさみ南ICへ。そこからは国道42号を経て那智勝浦町まで4時間ほど。

  2. その2

    関西から電車で向かう場合は、JR紀勢本線を走る特急「くろしお」を利用して約3時間30分。熊野那智大社へは紀伊勝浦駅で下車し、熊野交通バスの那智山バス停まで約30分。熊野速玉大社へは、新宮駅で下車して徒歩約10分。

  3. その3

    名古屋から電車で向かう場合は、JR紀勢本線の特急「ワイドビュー南紀」で新宮駅、紀伊勝浦駅で下車しよう。

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