ならまち・高畑

NARAMACHI / TAKABATAKE

美しく連なる町家の風景が旅情を誘う。歴史と文化に触れる旅

県内屈指の観光地として人気が高いならまち。近鉄・JR奈良駅から歩いて行ける距離ということもあり、気ままに散策するのに最適のエリアだ。奈良時代には、元興寺(がんごうじ)の境内地だった地域で、寺社の町から商人の町へと時代とともに移り変わってきた。よく見かける格子の美しい町家は、江戸時代後期から昭和初期の建物が多く残り、風情ある古い町並みはならまちならではの見どころ。そんな町家を利用したカフェやショップなどが充実し、非日常の時間を過ごすことができる。ならまちから東に歩くと、高畑と呼ばれるエリアにたどり着く。かつては春日大社の神職らが住む社家町(しゃけまち)だった地域だ。独特の土壁が立ち並ぶ静かな環境で、新薬師寺など古寺が多く残る。高畑エリアもこだわりのカフェやショップが並び、多くの観光客が訪れる人気のエリアだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    粟 ならまち店
    大和野菜など奈良食材を味わう完全予約の名店
    南北に長い奈良県では、地域風土に適した多彩な農作物が栽培されている。大和伝統野菜もそのひとつ。昔から作り続けられてきた野菜のことで、県内では数多くの品種が今も受け継がれ栽培されている。そんな、大和野菜のおいしさを存分に味わえるのが、完全予約制の「粟 ならまち店」だ。自社農園の無農薬野菜を中心に、色とりどりの個性豊かな食材を少しずつ楽しめる「収穫祭」(昼のメニュー)は、赤身の味が濃くあっさりとした脂が特徴の大和牛の3種盛りが付いた大満足の御膳。かつお節と昆布でていねいにとっただしの餡がやさしくからむ炊き合わせや、サクッと揚がった天ぷら、酢の物やお浸しなど、あの手この手で楽しませてくれる。ほかにも、世界の伝統野菜を使った野菜のコースや、大和牛のリブロースステーキがメインのフルコースなどがある。奈良の食材を味わい尽くして。
    粟「収穫祭」御膳3190円
  • spot 02
    奈良町資料館
    絵看板や民具など、ユニークなアイテムを展示する私設資料館
    ならまちの歴史や文化を後世に伝えたいと、1985年(昭和60)に私設資料館として誕生。昔の絵看板や民具、美術品を展示し、無料で公開している。また、「身代り申」の制作販売も行う。
    特大の「身代り申(さる)」を目指そう
  • spot 03
    庚申堂
    ならまちのなかにひっそりとたたずむ小さなお堂に参拝
    「庚申さん」と親しまれる小さなお堂で、ならまちに息づく庚申信仰の中心地。軒下にはたくさんの身代り申というお守りが奉納され、今でも多くの信仰を集め、ならまちを見守り続けている。
    屋根にいるユニークなポーズの猿にも注目
  • spot 04
    ならまち格子の家
    伝統的な町家体験で、ならまちの町人気分を味わおう
    ならまちの伝統的な町家を復元し、町人の暮らしや町家の機能性を体感できる施設。風通しと採光に優れていた格子の働きや、階段下の空きスペースを活用した箱階段など、先人たちの知恵や工夫を学ぼう。
    ならまちの街並みを美しく見せる格子
  • spot 05
    鹿の舟
    奈良の歴史や日本の生活文化に触れる、新しいスタイルの観光案内所
    ならまちの南の玄関口に位置する「鹿の舟」は、奈良の人気カフェ「くるみの木」プロデュースの複合施設。観光案内所と食堂、ティールームの3つの建物で構成され、ゆったりとした癒やしの空間が広がる。
    ならまち南エリアの観光拠点
  • spot 06
    かまど炊きご飯と相性の良いおかずを組み合わせたぜいたくな定食を
    ふんわりと薪の香りに包まれた店内で、かまどで炊いたご飯をいただける「竈」。米は奈良県産ヒノヒカリを使用し、薪は火着きが良く強い火力を維持できる奈良・吉野の檜を使用する。大きな羽釜で一気に炊き上げるご飯はふっくらツヤツヤだ。注文は食券を購入するセルフスタイル。メニューは季節の野菜を使った天ぷら定食や、奈良県産の食材を中心に旬を味わえる定食がスタンバイする。ほかにも、単品のご飯と卵焼き、大和牛のしぐれ煮、菊芋の奈良漬など、豊富な「ごはんのおとも」と組み合わせて、好みのセットにすることもでき、いろいろと楽しめるのもうれしい。かむごとに甘みとうまみが増すご飯は、いくらでも食べられるとおかわりする人がほとんど。また、店内には県内で生産されている食材や、台所道具を販売するグローサリーがあるので、お土産選びにもおすすめ。
    この日のメニューは、蓮根つくねのあんかけ定食1700円
  • spot 07
    日常から離れて、手作りスイーツで癒やしのティータイム
    観光案内所の「繭(まゆ)」から庭の小道を抜けると、緑に囲まれたティールーム「囀」がある。ならまち散策に疲れたら、木を基調とした家具の並ぶ心地良い店内でティータイム。手作りスイーツが評判で、定番の焼き菓子のほか季節のフルーツを使ったケーキなどがスタンバイする。ドリンクは奈良・月ヶ瀬の有機紅茶やフランス・リヨンから届くフレーバーティーなど、厳選した紅茶、オリジナルのコーヒーから自家製酵素ドリンクまでいろいろ。おすすめは、たっぷりのショウガを使用したパウンドケーキと、このケーキに合わせたオリジナル紅茶のセット。ピリッと利いたショウガの風味とやさしい甘さが、すっきりとしたミルクティーにぴったり。ゆったりとした空気の漂う空間で、日常を忘れさせてくれる至福の時間を。
    生姜のパウンドケーキとteteriaオリジナル紅茶セット1210円
  • spot 08
    元興寺
    1400年前、日本で最初に仏法が興隆した始まりの寺
    奈良時代、南都七大寺のひとつとして隆盛を極めた日本初の本格的な寺院。飛鳥・奈良時代の部材が使われる極楽堂(本堂)と禅室(ともに国宝)をはじめ、1400年という長い歴史がギュッと詰まった元興寺は見どころたっぷり。
    国宝に指定されている「極楽堂(ごくらくどう)」
  • spot 09
    奈良ホテル
    100年以上の歴史と伝統が漂う、奈良を代表するホテル
    「西の迎賓館」として創業以来、各国の著名人に愛される奈良ホテル。和洋折衷のモダンで優雅なしつらえは、美術館に泊まっているようだと表現されるほど。宿泊はもちろん、ティーラウンジは観光の休憩に立ち寄りたい。
    「威風堂々」という表現がぴったりの格式あるたたずまい
  • spot 10
    鹿猿狐ビルヂング
    「中川政七商店」の創業地に誕生した、ならまちの新スポット
    猿沢池の西側。迷路のように路地が入り組んだ元林院町(がんりいんちょう)に誕生した、ならまちの新スポット。この地で創業した「中川政七商店」初の複合商業施設で、こだわりの飲食店や日常を彩るアイテムがそろう。
    歴史を感じる路地に溶け込む「鹿猿狐ビルヂング」
  • spot 11
    中川政七商店 奈良本店
    奈良発の人気工芸雑貨店が創業の地で新展開
    「鹿猿狐(しかさるきつね)ビルヂング」の1階の一部と2階の全面、そして中庭でつながる築130年の町家の一部で、日本の工芸をベースにした生活雑貨約3000点を展開する。1階では、奈良を訪れた記念になるような、県内産の素材や技術にちなんだ土産物のほかに、奈良在住の作家が手がける作品が並ぶ。2階では、現代のライフスタイルに寄り添う暮らしの道具がずらり。機能性とデザイン性に優れた台所用品、食卓を彩る器など、生活をちょっぴり豊かにしてくれる商品ばかりだ。2階の窓辺には季節ごとに表情を変える手績(う)み手織り麻ののれんがかかり、やさしい陽だまりのなかで過ごせるライブラリーコーナーを設けている。ブックディレクター・幅允孝(はばよしたか)氏が選書した100冊から、旅のおともになる1冊を見つけてみては。
    一刀彫など奈良の伝統工芸品も取りそろえる
  • spot 12
    茶論 奈良町店
    季節のお菓子とお茶とともに、気軽な茶道体験を
    「旧 遊中川 本店」の奥にある座敷では、茶道の新しい楽しみ方や学び方を提案する「茶論」の喫茶を展開。季節のおいしいお菓子と選りすぐりのお茶でもてなしてくれる。中庭の見える素敵な空間で、気持ちを落ち着かせていただく一杯は格別。テーブルスタイルなので堅苦しく考えずに、まずは素直にお茶を楽しんでみよう。レクチャーしてもらいながら自分で抹茶を点(た)てられる「自点て」(2200円)や、3種のお茶の飲み比べができる「茶カフキ」(2750円)など、気軽に茶道体験をできるメニューが人気。ほかにも、抹茶を使用した濃茶アフォガードや季節のお菓子などもあり、奈良散策の休憩に最適だ。また、目の前で一杯ずつ点ててくれるテイクアウトカウンターもあり、ふんわり濃厚な「濃茶ラテ」(700円)は女性を中心に大人気。こだわりのお茶を片手に、近くの猿沢池でのんびりするのもおすすめ。
    江戸後期に描かれた屏風は鹿がモチーフ
  • spot 13
    時蔵
    創業から未来へ。中川政七商店の歩みを凝縮
    中川政七商店のモノづくりの歩みを展示する「時蔵」。ここには、創業から300年分の歴史が、壁一面を埋め尽くす桐箱にアーカイブされている。桐箱は創業の1716年(享保元)から2137年まで、未来も合わせて400年分以上が、2階の天井までびっしり。1階は創業から現在までの物語を紹介。同店のモノづくりへの姿勢がどのように育まれたのか知ることができ、ますます商品のファンになってしまいそうだ。さらに、麻糸の原料となる大麻や、奈良晒(ならさらし)を織るために使われていた古い道具、明治時代の台帳など貴重な資料を展示する。2階に上がると、新旧の技術を対比させた「二体の鹿」オブジェ、過去から未来へ工芸の歴史をビジネスモデル変遷で描いた工芸クロニクルが並ぶ。
    300年の歴史が凝縮する「時蔵」
  • spot 14
    布蔵
    奈良のモノづくりを体験できるスペース
    中川政七商店のルーツ「手績(う)み手織りの麻」のモノづくりを体験できる「布蔵」。麻生地を保管するために使われていた蔵をリニューアルし、機織り機や道具を展示するだけでなく、実際に体験ができるスペースとしてオープンした。原料の麻の繊維を細かく裂いて手で績み糸を作る作業から、その手績みの糸を使って布を織る工程まで。同店の手績み手織り麻の織物が、どのように布になっていくかを学ぶことができる。驚くべきは、現在も同じ製法で生地を作っていること。体験をする前としたあとでは、商品の見え方ががらりと変わる。参加費は3850円(60分)。記念に手績み手織り麻のポーチがもらえる人気のコンテンツだ。ほかにも、手績み手織り麻のはがきに季節の図柄をステンシルする「麻はがきづくり」(2750円/60分)、「茶論 奈良本店」のお茶とお菓子がセットになった「三百年を巡る本店ガイドツアー」(2750円/45分)がある(体験はすべて要予約)。
    奈良の工芸に触れられる体験スペース「布蔵」
  • spot 15
    新薬師寺
    勇ましくて美しい、憧れの仏像に出合える古寺
    奈良時代に創建された古寺で、国宝に登録される仏像は一見の価値あり。創建当時の本堂をはじめ鎌倉時代に再建された鐘楼(しょうろう)や地蔵堂など、建造物のほとんどが国宝・重要文化財に登録され見ごたえ十分だ。
    境内には静穏な時間が流れている
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旅のヒント

  1. その1

    近鉄・JR奈良駅からならまちの見どころには歩いて行けるが、高畑エリアはやや遠い。新薬師寺が目的地なら、市内循環バスが便利だ。

  2. その2

    奈良市内の名所・観光地をつなぐ市内循環バスが10分間隔で運行している。目的地が決まっているなら、バスを利用するとスムーズ。バスのお得なフリー乗車券があり、近鉄・JR奈良駅の観光案内所で販売している。

  3. その3

    近鉄・JR奈良駅の観光案内所で、ならまちエリアのパンフレットやマップが手に入る。ならまちの南エリアから散策をスタートするなら、鹿の舟とならまち格子の家でも入手することが可能。

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