大阪

中之島

NAKANOSHIMA

レトロ建築や文化施設などが集まる大阪の芸術文化の発信地

北は堂島川、南に土佐堀川に挟まれた中之島エリアは、大阪市役所や日本銀行大阪支店など、大阪有数のビジスネ街・官庁街として現代的なビルが立ち並ぶ大阪の政治・経済を担う中心地だ。そしてもうひとつの中之島の顔が、大阪の芸術・文化の発信地でもあること。大阪市中央公会堂や大阪府立中之島図書館など、壮麗なレトロ建築が集まり、明治・大正時代の面影を残す趣のある建物を鑑賞することができる。また、国立国際美術館や大阪市立東洋陶磁美術館など、独自の世界観あふれる企画展を開催するなど、大阪のアートシーンを牽引する美術館も点在。そんな文化ゾーンが楽しめるとともに、堂島川・土佐堀川の川辺には自然豊かな環境が整い、都会の真ん中でゆっくりと自然を満喫することも。歴史的建造物と水辺の景観の両方で、「水都大阪」を堪能したい。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    大阪市中央公会堂
    赤レンガの壁が映える中之島のシンボル
    大阪のシンボルでもある大阪市中央公会堂は、赤レンガ壁が美しい大正時代のレトロ建築。壮麗な外観をはじめ、内部も当時の贅を尽くした美しい空間が広がり、ノスタルジックな世界へと誘ってくれる。
    赤レンガに白の花崗岩でアクセントをつけた大正期の名建築
  • spot 02
    国立国際美術館
    関西が誇る現代アートのパイオニア的美術館
    現代美術を中心に、国内外のアートシーンを幅広く紹介する国立国際美術館。世界的にも珍しい完全地下型美術館であり、先鋭的な特別展やコレクション展が随時開催されるのはもちろん、存在感のある建物そのものにもアートを感じることができる。
    世界的にも珍しい地下3階からなる完全地下型美術館
  • spot 03
    大阪市立科学館
    大人も子どもも「宇宙とエネルギー」をテーマに楽しく学べる
    日本初の科学館である大阪市立電気科学館を前身とする科学館。人気のプラネタリウムはもちろん、「宇宙とエネルギー」をテーマとした展示も充実しており、子どもだけでなく大人も十分に楽しめる。
    惑星の軌道を表現した、独特の外観の大阪市立科学館
  • spot 04
    中之島バラ園
    見頃は春と秋の2回! 大阪有数のバラの園へ
    大阪市内最大のバラ園として、市民の憩いの場所として親しまれる「中之島バラ園」。春と秋の2回が見頃になり、色とりどりの花々が目を楽しませてくれる。周囲の歴史的建造物とともに美しい景観を楽しみに訪れたい。
    園内には多種多様なバラが咲き誇る。大阪市中央公会堂など歴史的建造物との共演も見どころ
  • spot 05
    難波橋
    ライオン像が鎮座する、洋風な雰囲気を醸し出す名橋
    中之島公園のすぐ近く、堺筋に架けられた難波橋のシンボルとなるのが、橋の四隅に設置されたライオンの石像。この石像から「ライオン橋」の愛称でも親しまれる大阪を代表する名橋だ。かつて「難波の三大橋」と呼ばれていたのが、難波橋と天神橋、天満橋。そのなかでも最も古いのがこの難波橋で、奈良時代に行基が架けたという伝承も残る。江戸時代は堺筋の西側の筋に架けられていた木製の反り橋で、そこからは周辺の橋や遠くの山々を眺めることができたとか。花火見物や夕涼みの一等桟敷になるなど、行楽地として賑わったとも伝わっている。そして、1912年(明治45/大正元)に現在の場所に移され、1915年(大正4)に近代的な銅製の橋として再生。その際、ヨーロッパの橋にならってライオンの石像を設置した。現在の橋は1975年(昭和50)に新たに架け替えられたものだが、デザインは当時の意匠をそのまま継承し、今もその壮麗な姿で人々を魅了している。
    難波橋のシンボル・ライオンの石像が鎮座する
  • spot 06
    大阪市立東洋陶磁美術館
    世界第1級の質と量を誇る東洋陶磁の聖地
    中国や韓国、日本など東洋陶磁の所蔵品数は5732件という、世界第1級の質と量を誇る東洋陶磁に特化した美術館。国宝2件をはじめ、見ごたえのある作品が並び、自然光あふれる心地いい空間とともに訪れる人の目と心を満たしてくれる。
    周囲の緑に映える建物は陶磁器の美術館らしく外壁はレンガに
  • spot 07
    大阪府立中之島図書館
    大阪を代表するレトロ建築の図書館へ
    今も現役の府立図書館として親しまれる大阪府立中之島図書館は、国の重要文化財にも指定される明治期を代表する近代建築。中央ホールをはじめ、随所に残る建築美に触れながら、いにしえへの時間旅行に出かけたい。
    ギリシャ神殿をほうふつとさせる正面玄関。1922年(大正11)に左右の両翼が増築された
  • spot 08
    スモーブローキッチン ナカノシマ
    専門店で味わう北欧のオープンサンド
    大阪府立中之島図書館を訪れたなら、ぜひ立ち寄りたいのが館内2階にあるカフェ「スモーブローキッチン ナカノシマ」。デンマーク伝統のオープンサンド「スモーブロー」の専門店だ。薄く切ったライ麦パンにローストビーフやハム、エビ、卵、野菜などを載せた食材の組み合わせは独創的で、盛りつけもまるでアート作品のように美しい。全国各地から安心安全な旬の食材を厳選し、どれも素材本来の味がしっかりと楽しめる。朝9時からのモーニングをはじめ、ランチ、午後はデザート感覚のものが用意されるなど、さまざまなシーンで利用できるのもうれしい。また、デザートなら季節のフルーツを使ったパフェがおすすめ。パフェの素材構成やアレンジも凝っていて、食べ進むごとに新しい味、香り、食感に出合える。図書館同様にレトロな雰囲気が漂う店内は、3方向に設けられた窓から緑が眺められる造りに。歴史ある建物の一角で優雅な気分に浸るひとときを。
    趣のある窓から明るい光が差し込む店内
  • spot 09
    中之島船あそび
    大阪を水上から観光! リバークルーズの楽しみ方
    大阪の中心部を大きな川が縦横に流れる水の都・大阪。そんな大阪ならではの観光の楽しみ方が、リバークルーズだ。クルーズ船に乗船して、水上から名所や自然を眺めれば、いつもとは違う大阪の魅力を発見できるはずだ。
    春は大川沿いがあでやかな桜で満開。水都大阪の観光船で優雅な水上観光を楽しもう
  • spot 10
    御舟かもめ
    定員10人の小さな船でのんびりクルーズ
    堂島川・土佐堀川を運航するクルーズ船のなかでも「御舟かもめ」は定員10人という小さな観光船。アットホームなクルーズ船に乗り込み、のんびりと船旅を楽しめば、いつもと違う景色が見えてくる。大阪の新たな魅力を発見しに出かけたい。
    小さな船に揺られて大阪を観光。船長さんとの距離も近く、アットホームな雰囲気
  • spot 11
    堂島川・土佐堀川
    街なかを流れる川。絵になる水辺の風景を楽しみたい
    中之島の船あそびの運航ルートとなるのが「堂島川」と「土佐堀川」。中之島の中州を挟んで、北側が堂島川、南側が土佐堀川になり、この2つの川沿いを中心に大阪の商業は発展してきた。大阪のど真ん中を流れる川の水辺には今もオフィスビルや歴史的建造物、美術館などの文化施設が集まり、水都大阪らしい景観を形成している。堂島川は桜の名所で、川沿いに植えられた桜並木は春の風物詩。また、大江橋や渡辺橋など堂島川にはいくつもの橋が架かるが、そのなかでも特に有名なのが美しいアーチが特徴的な水晶橋だ。そして、土佐堀川は川沿いに高層ビルが立ち並んでいるので、川から眺めればダイナミックな景観を楽しめる。かつては交通や物流の大動脈だった堂島川と土佐堀川。今では水辺を楽しむ場所として、安らぎや癒やしのひとときを味わうことができる。
    大阪市中央公会堂などのある中之島公園沿いを堂島川は流れる
  • spot 12
    こども本の森 中之島
    本と子どもが主役の創造空間
    2020年(令和2)7月に中之島公園に開館した「こども本の森 中之島」は、子どもの豊かな感性をはぐくむ創造空間。絵本や児童書を中心に多彩なジャンルの本が並び、子どもと一緒に本に触れ合う楽しみを再発見できる。
    3フロアの壁がすべて本棚に。絵本や児童書、コミックなど蔵書はバラエティ豊か
  • spot 13
    大阪中之島美術館
    大阪が誇る近現代美術とデザインのコレクションを所蔵・公開する美術館
    構想から40年近い歳月を経て誕生した美術の殿堂。佐伯祐三やモディリアーニなど、数々の国内外の近現代美術とデザインのコレクションを所蔵し、さまざまな企画展が開催されている。
    ブラックキューブ状の独創的な外観が際立つ(写真提供:大阪中之島美術館 )
  • spot 14
    中之島香雪美術館
    大阪・中之島の超高層ビルで出合う、日本の「美」の世界
    村山龍平が蒐集した珠玉のコレクションを公開・展示する、「香雪美術館」の2館目の美術館。国指定重要文化財19点をはじめとする数多くの美術品を有し、さまざまなテーマで特別展や企画展を開催している。
    切子格子があしらわれたロビー・エントランス。「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」の4階にある
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旅のヒント

  1. その1

    中之島は東西約3kmと、一日で歩いて回ることができる広さ。川沿いには遊歩道もあるので、電車で乗り換えするよりも徒歩移動の方がスムーズ。

  2. その2

    歴史的建造物はガイドツアーを開催しているところもあり。ツアーであれば通常は見学できない場所にも入れるので、事前にチェックしておこう。

  3. その3

    公的な建物・公園が中心のため、午前9時頃には開館しているところが多い。逆に閉館時間は早いので、朝早くから動いたほうが効率良くまわれる。

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