城陽・八幡

JOYO / YAWATA

八幡の「浜茶」から宇治山田の「山茶」へ、お茶の京都を巡る旅

京都市の南に位置する八幡市は、古くから石清水八幡宮を中心に発展。江戸時代には、松花堂昭乗らを中心に茶文化が花開いた。松花堂庭園・美術館には、当時の茶室が復元されている。また、木津川河川敷にある茶園では「浜茶」の栽培風景も見られる。その木津川に架かる流れ橋を渡ると城陽市。京都市のベッドタウンとして宅地化が進んだが、最高級の梅や茶の産地という一面もある。さらに、山手へ進むと宇治田原町。山肌を茶畑が覆う小さな里山だ。この町で、今から約300年前になされたのが「煎茶」の発明。製法を考案した永谷宗円の生家が復元されており、緑茶の聖地として世界中から関係者がやって来る。また、「ハートの窓」に映る四季折々の風景を一目見ようと、参拝者があとを絶たない正壽院も近くなので、合わせて訪ねたい。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    石清水八幡宮
    壮麗な国宝建築と、神と仏が一体となった歴史の地
    長い歴史のなかで皇室から貴族、武士、庶民にいたるまで、幅広い人々の信仰を集めた石清水八幡宮。2016年(平成28)には、本殿を中心とする社殿群が国宝に指定され、全国から多くの人が参拝に訪れる。
    山麓にある一の鳥居の扁額。「八」の字は神使の「鳩」で描かれている
  • spot 02
    やわた走井餅老舗
    はちまんさんにお参りしたら、ぜひ味わいたい門前菓子
    石清水八幡宮の一の鳥居そばに店を構える、やわた走井餅老舗。名水「走井」を使ったあん餅は、もともと大津の名物として知られており、歌川広重の『東海道五十三次』にも、茶店で餅を楽しみながらひと休みする旅人の姿が描かれた。ここ八幡市に支店を設けたのは、京阪電車が開通した1910年(明治43)のこと。走井餅の細長く両端が尖った形は、名刀匠・三條小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)が走井の水で鍛えた刀をイメージしている。江州米で作った羽二重は、ほんのりと中の餡が透けて見えるほどの薄さ。とてもやわらかく、土産として持ち帰る際には、「傾けないでくださいね」と店のスタッフがひと言添えてくれるほどだ。大津で150年、八幡で100年。250年の歴史をもつ門前菓子を、石清水八幡宮参拝のあとに、ぜひ味わいたい。
    「走井餅セット」700円。地元の茶舗「お茶の福翠園(ふくすいえん)」の抹茶を使用
  • spot 03
    八幡市立松花堂庭園・美術館
    江戸時代の超一流の文化人・松花堂昭乗に思いを馳せて
    江戸時代、寛永の三筆に数えられた松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)。書に秀でただけでなく、茶道や絵画などにも才を発揮した昭乗は、隠居後に石清水八幡宮のある男山の山麓に草庵を結んだ。その足跡をたどることのできるのが庭園美術館だ。
    エントランス正面の建物は庭園の受付
  • spot 04
    流れ橋
    映画や時代劇でおなじみの、木津川に架かる日本最長級の木橋
    洪水時にあえて橋板を流し、橋全体が流れることを避けた流れ橋。江戸時代にタイムスリップしたかのような橋は、時代劇のロケ地としても知られ、観光スポットとしても注目を集めている。
    欄干のない流れ橋はスリル満点
  • spot 05
    永谷宗円生家
    日本緑茶発祥の地・宇治田原の「やんたん」を訪ねて
    江戸時代、山深い谷筋にたたずむ農家で、永谷宗円が考案した煎茶。美しい緑の茶は、またたく間に全国へ広がった。緑茶の聖地といわれる宗円の生家では、毎年5月に新茶まつりが開催され、煎茶を学び、味わい、茶摘みから製茶までの体験ができる。
    湯屋谷の永谷宗円生家は、端正な茅葺き屋根が目印
  • spot 06
    正壽院
    ハートの窓に誘われて、遠くてもわざわざ訪ねたい山寺
    お茶の里、宇治田原の山あいにたたずむ正壽院は、「インスタ映え」する寺院の草分け的存在として知られており、「猪目(いのめ)窓」や「天井画」をひと目見ようと訪れる参拝客があとを絶たない。その魅力を紐解いてみよう。
    桜、新緑、紅葉、雪、四季折々の表情を見せる猪目窓
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旅のヒント

  1. その1

    八幡市へは京阪電鉄でアクセスする。京都駅から行く場合は、JR奈良線東福寺駅で京阪電鉄に乗り換える。

  2. その2

    宇治山田町へは車があると便利だが、JR・京阪の宇治駅からバスとタクシーでも行ける。バスの本数が少ないので事前確認は必須。

  3. その3

    季節により、宇治市と宇治田原町の観光スポットを巡る臨時バスが運行されることもある。詳細は京都京阪バスのウェブサイトで確認。

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