愛知
東三河
HIGASHI-MIKAWA
愛知県東部にある海と山に囲まれた歴史と絶景、美食がそろう宝庫
「東三河」とは愛知県の東部のこと。豊川(とよがわ)流域および豊川流域の三河湾に面した地域と渥美半島を差し、蒲郡市や豊川市、豊橋市、新城市、田原市などが該当する。三河湾のほか、周囲を太平洋や三河山地などに囲まれ、大化の時代以前にこのエリアが「豊かな実り」を意味する「穂国(ほのくに)」と呼ばれていたことからもわかるとおり、自然に恵まれ独自に豊かな文化を育んできた。東三河の中心地である豊橋市は、東京と大阪のほぼ真ん中に位置。江戸時代には東海道五十三次の宿場町として栄えた。高級筆の豊橋筆や、450年余の歴史を有する手筒花火などの伝統文化が有名だ。そのほか、豊橋市に次ぐ東三河第2の人口をもつ豊川市や、西浦温泉・三谷温泉・形原温泉・蒲郡温泉と4つの温泉郷をもつ蒲郡市、渥美半島の大部分を占める田原市など、同じ愛知県ではあるが、名古屋を含む尾張方面や、豊田市や岡崎市、碧南市を含む西三河とは異なる魅力を楽しむことができる。
エリアの見どころ
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伊良湖クリスタルポルト
- 渥美半島先端にある、海と陸を結ぶターミナル
- 渥美半島の先端にある伊良湖クリスタルポルトは、渥美半島の海の玄関口として、三重県鳥羽市や愛知県知多から船で訪れる人を一番に迎える道の駅。海陸交通ターミナル事務所や待合室があり、船を利用する場合は出発時間まで海を眺めながらゆったりと過ごすことができる。1階の「やしの実博物館」では、伊良湖岬・恋路ヶ浜(こいじがはま)を舞台にした島崎藤村の詩「椰子の実(やしのみ)」をテーマに、ヤシと人との関わりをわかりやすく展示。2階には食事処「蕎麦ダイニング 岬めぐり亭伊良湖店」がある。こだわりの十割そばや海鮮美肌丼が人気だ。ショップでは、マスクメロンやあさりせんべいをはじめとした田原市の特産品はもちろん、鳥羽や知多のお土産を多数そろえている。また、レンタカーやレンタサイクル、電動バイクの貸し出しもしており、伊良湖を周遊する人の拠点になっている。館内には伊勢湾フェリー発券場、隣接して名鉄海上観光船発券場がある。
- スポットの詳細
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伊良湖クリスタルポルト
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勢川本店
- 下からとろろとご飯が現れる!1杯で2度おいしい驚きのご当地グルメ
- 古くからうどん食が盛んで、市内にあるうどん店のすべてが自家製麺を使用しているという愛知県豊橋市。そんな豊橋市のうどんを広くPRしようと、2010年(平成22)に誕生したご当地グルメが「豊橋カレーうどん」だ。最大の特徴は、丼の底にとろろとご飯が隠れていること。この驚きの仕掛けによって、カレールーを最後までにおいしく食べられる。もちろん、麺は100%自家製。豊橋産ウズラ卵を使用していることや、福神漬けまたは壺漬け・紅しょうが添えられていることも条件だ。市内約40軒の店が趣向を凝らした豊橋カレーうどんを提供しているなか、昔ながらの素朴な一杯を味わえるのが「勢川本店」。1914年(大正3)に割烹旅館として創業した老舗で、豚肉と油あげでコクとうまみをプラスした和風ダシのカレールーが、自家製麺とよくからむ。さらに、食べ進めていくと下から現れるとろろご飯との相性も抜群だ。店によってアレンジが施されバリエーションが豊富なので、市内を巡って食べ比べてみるのも楽しいだろう。
- スポットの詳細
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勢川本店
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恋路ヶ浜
- 「恋人の聖地」として認定された、美しく白い砂浜
- 渥美半島の先端に広がる「伊良湖岬(いらごみさき)」の、太平洋沿いに約1kmにわたって続く「恋路ヶ浜」。太平洋や三河湾、伊勢湾、三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台になった神島(かみしま)などを一望できるロケーションと、長年の荒波によって削られ湾曲した形、美しい白い砂が特徴だ。また、島崎藤村の抒情詩『椰子の実』の舞台となったことでも知られ、その昔、高貴な身分の大序が許されぬ恋に落ち、都を追放されてこの地に逃れてきたという伝説も残る。それが由縁で、2006年(平成18)、徒歩10分ほどの距離にある「伊良湖岬灯台」とともに「恋人の聖地」として認定。記念して設置されたモニュメント「幸せの鐘」があり、美しい砂浜と太平洋を眺めながら思いを込めて鐘を鳴らすカップルも多数。太陽が水平線に沈み、海と空が赤く染まる夕暮れどきに訪れるのもおすすめだ。
- スポットの詳細
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恋路ヶ浜
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幸せの鐘
- 太平洋と恋路ヶ浜を一望する、ロマンティックな「恋人の聖地」
- 愛知県の渥美半島の先端に広がる「伊良湖岬(いらごみさき)」。海や空の青色とのコントラストが美しい白亜の灯台「伊良湖岬灯台」や、約1kmにわたって湾曲した白い砂浜の続く「恋路ヶ浜(こいじがはま)」が有名で、ロマンティックな風景が広がる。また恋路ヶ浜には、高貴な身分の大序が許されぬ恋に落ち、都を追放されてこの地に逃れてきたという伝説も残る。そのことから、2006年(平成18)、NPO法人地域活性化支援センターによる「恋人の聖地プロジェクト」において、恋人たちのプロポーズにふさわしい場所「恋人の聖地」として認定。それを記念して設置されたモニュメントが「幸せの鐘」だ。恋路ヶ浜と太平洋を一望できる園地にあり、潮騒に耳に傾け、白波が砂浜に押し寄せる美しい景色を眺めながら、恋人たちが思いを込めて鐘を鳴らしたり、「幸せの鐘」をバックに記念撮影したりすることができる。すぐ近くには、恋人たちが願いとともに鍵をかける「願いのかなう鍵」もある。
- スポットの詳細
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幸せの鐘
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おいでん横丁名物屋本舗
- 三河湾の海の幸を手間ひまかけてせんべいや干物に
- 三河湾へ遊びに来たなら、ぜひ新鮮な魚介を使った土産を手に入れたいもの。明治創業の老舗「おいでん横丁名物屋本舗」では、毎日早朝から主人が形原漁港へ赴いて仕入れる旬の魚介を使ったせんべいや干物を販売している。看板商品の「くるまえびせんべい」は、鮮度抜群の車えびを半分に割って形を整え、専門の鉄板でしっかりとプレスしたせんべい。パリパリと香ばしく、嚙みしめるとえびのうまみ、海のほどよい塩味が感じられる。また秘伝の甘辛いタレがしみ込んだ、イカやえびのべっこう姿焼は、しんなりとしてやわらかく、素材のうまみも濃厚。材料となるイカは1枚ずつ開いて天日干しに、えびは8時間かけて乾燥させるなど、昔ながらの製法でていねいに仕上げられている。メヒカリやメジなどの干物も手間がかかった一品。家のフライパンで気軽に焼いて味わえるとあって人気だ。いずれもここでしか販売されていないので、西浦温泉や形原温泉の帰りに立ち寄ってみてはいかがだろう。
- スポットの詳細
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おいでん横丁名物屋本舗
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西浦鮮魚マーケット
- 鮮度抜群の魚介類をリーズナブルな価格で販売
- 知多半島と渥美半島に囲まれた三河湾は国内有数の豊かな漁場として知られる。なかでも蒲郡市の西浦漁港には、1年を通して種類豊富な魚が水揚げされる。西浦温泉の近くで40年以上続く「西浦鮮魚マーケット」では、その日の早朝に西浦や形原の漁港で水揚げされた旬の魚介類を販売。箱売りではなく小売りで対応するので、一般の観光客も買いやすいマーケットだ。時期によって魚は異なるが、キンメダイや高足ガニなどの深海魚が多いのがここの特徴。秋冬になると、三河湾名物のワタリガニをはじめふぐやあんこうなども登場する。調理方法などは教えてくれるので店のスタッフに尋ねてみよう。ただし、最安値で販売しているので値段交渉は禁物だ。また朝の5時から7時までしか開いておらず、よい魚は早く売り切れてしまうので早めに訪れるのがおすすめ。西浦温泉に泊まったら、朝食前の散歩ついでにのぞいてみるのも楽しい。
- スポットの詳細
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西浦鮮魚マーケット
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蔵王山展望台
- 「日本の夜景100選」に指定された渥美半島の観光拠点
- 渥美半島の東側にそびえる高さ250mの蔵王山。その山頂にある「蔵王山展望台」は1965年(昭和40)に蔵王山ドライブウェイとともに完成、1994年(平成6)に今の建物へとリニューアルした施設だ。まずは4階の展望フロアへ。ガラス張りの窓に広がるのはさえぎるもののない360度の大パノラマ。南は雄大な太平洋、北は美しい三河湾の海岸線、西は天気がよければ鈴鹿山脈、東も富士山や恵那山、南アルプスや御嶽山などの姿が見られる。3階は光をテーマに、海の中をイメージしたモーショングラフィックや地元の花火映像、夜景などの大型ビジョンを設置。特に光と影に反応して魚が泳ぐモーショングラフィックは子どもに人気だ。2階にある星空テラスからは、市街地の夜景を一望できる。足元を照らす蓄光石と、光り輝く夜景とのコラボは感動的で、ぜひ一度は見ておきたい風景だ。建物自体も毎日19時〜、19時30分〜の2回ライトアップするので、こちらもチェックしたい。
- スポットの詳細
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蔵王山展望台
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西ノ浜海岸
- キス釣りのメッカとしても知られる、雄大なロケーションの海岸
- 渥美半島の先端にほど近い「西ノ浜海岸」。打ち寄せる白波と青空、伊良湖方面からまっすぐに延びる海岸道路が織りなす景色は感動的で、散策はもちろんツーリングやサイクリングをするのもおすすめだ。この海岸の名物は海に向かって7基そびえる風力発電用の風車。風に吹かれてゆっくりと互い違いに羽根を回す姿から別名「EXILE風車」とも呼ばれ、絶好の撮影スポットとなっている。またキス釣りのポイントとしても全国的に有名で、キス釣りの全国大会が行われることもあり、夏になると釣りを楽しむ人たちで賑わいをみせる。海岸に隣接して広がる「西ノ浜海浜の森」は飛砂防止機能を有する多目的保有林。しめじが自生する「シメジの森」や、製塩遺跡の「文化の森」、家族でのびのびと遊べる「こども広場」などがあり、海風を感じながらのんびりと散策をするのにぴったりだ。少し足を延ばせば恋路ヶ浜や伊良湖岬灯台などの観光スポットも点在する。
- スポットの詳細
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西ノ浜海岸
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サンテパルクたはら
- ガーデンやマーケット、牧場も!一日中楽しめる農業のテーマパーク
- のどかな田園地帯にある体験型の農業公園「サンテパルクたはら」。約10万平方メートルの広い園内はレイクサイドゾーンとマウンテンゾーンに分かれ、マウンテンゾーンにあるサンテガーデンではチューリップをはじめ、夏は満開のヒマワリ、秋はコスモスと一年を通じて多種多様な花々が目を楽しませてくれる。周辺には子ども向けのアスレチックのほか、散策路も設けられ、花や森林浴を楽しみながら散歩をするのにぴったりだ。レイクサイドゾーンには産直マーケットがあり、地元の新鮮な野菜や果物を販売。ポニー牧場や、多彩なイベントが行われるサンテドームもあり見どころ満載。また池を望むカフェでは、旬の野菜をたっぷり使ったランチや濃厚なソフトクリームなどの軽食メニューを味わえる。体験工房では土・日曜、祝日を中心にパン作りやお菓子作りなどの体験教室を開催。参加するには予約が必要だ。
- スポットの詳細
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サンテパルクたはら
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ヤマサちくわの里
- 「昔も今も変わらぬうまさ」が自慢の豊橋名産を堪能
- 2023年(令和5)で創業197周年を誇るヤマサちくわ株式会社が運営する「ヤマサちくわの里」。ちくわや練り物製品について「見る、味わう、買う」の3つを楽しめる施設だ。特に注目は、店内の「海工房」で見られる作業風景。鮮やかな手つきですり身を棒に巻きつけてちくわの形に仕上げ、こんがりと焼き上げる様子はまさに職人技そのもの。焼きたてのちくわはプリプリの歯ごたえで、嚙みしめるたびに魚のうまみを感じられる。また「ほの国市場」では、ヤマサちくわの多彩な商品をはじめ、東三河や浜松のお土産が充実。昔ながらの特製ちくわやオリジナルグッズのほか、豊橋筆や三河木綿などの伝統工芸品もそろい、見ているだけでも楽しい。さらに食事スペース「竹輪茶屋」もあり、ちくわの天ぷらやうどん、定食が味わえる。豊川ICもほど近く、旅の最後にここへ立ち寄って腹ごしらえや土産を買うのに便利だ。
- スポットの詳細
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ヤマサちくわの里
人気スポット
旅のヒント
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その1
「ラグーナテンボス」と「ラグナシア」へは、JR東海道本線蒲郡駅から無料のシャトルバスが運行する。「ラグナシア」の開園時間が8:00または8:30の場合は6:00始発、開園時間が9:00または9:30の場合は7:00始発など、始発・最終時間は「ラグナシア」の開園時間によって異なる。
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その2
豊橋のご当地グルメである「豊橋カレーうどん」は、豊橋市内の約40軒以上で提供されている。店によって趣向が異なるので、店ごとのメニューの特徴を事前に調べておくといいだろう。
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その3
「のんほいパーク」には動物園だけではなく植物園や遊園地、自然史博物館もあり敷地面積も広い。営業時間内にすべてまわるためには、開園時間から入園しておきたい。エサやりなどの時間も考え、計画的に巡ろう。
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その4
伊良湖港の近くには、伊良湖岬遊歩道の入り口がある。遊歩道を散策すれば、伊良湖岬の最西端に建つ「伊良湖灯台」、美しい白い砂浜が広がる「恋路ヶ浜」、恋人の聖地として認定されている「幸せの鐘」の順で、伊良湖の景色を楽しみながら各スポットをまわることができる。
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