愛知

尾張北部

NORTHERN OWARI

歴史的な名城と、愛知の「ものづくり」文化が共存する町

愛知県北西部に広がる、尾張北部エリア。東海地方きっての焼きものの産地である瀬戸市、国宝犬山城がある犬山市には、歴史的にも貴重な文化や建造物などが残る。さらには長久手市に「トヨタ博物館」、西春日井市に「あいち航空ミュージアム」などがあり、高い技術力を誇る「ものづくり愛知」について見て学べる施設も充実している。エリア自体が広範囲に及ぶものの、有料道路の東名高速道路、名古屋第二環状自動車道と高速道路が発展しているためアクセスは良好。だが、名古屋市郊外にあたるエリアということもあり、どの施設も面積が広く、じっくり周遊するにはひとつのスポットにおいて半日は見ておきたいもの。犬山城や清州城といった名城を巡ったり、ものづくり文化に触れたり。愛知の魅力をギュッと凝縮したエリアを堪能してまわろう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    国宝犬山城
    2つの付櫓(つけやぐら)が特徴。現存する最古の天守が歴史を伝える
    国内に現存する木造天守として最古を誇る犬山城。築城当時のままの部材が多く残されている城で、最上階からの眺望も人気。お殿様になった気分に浸りながら、国宝に指定される天守を登ってみよう。
    写真右の手前に張り出した付櫓は、侵入する敵を攻撃するためのもので犬山城の特徴だ
  • spot 02
    日本庭園 有楽苑
    四季折々の風情を楽しめる、国宝茶室「如庵」のある日本庭園
    犬山城の東に位置する「日本庭園 有楽苑」。その名は織田信長の実弟で、茶の湯の創世期に生きた大茶匠、織田有楽斎(うらくさい)に由来する。彼が京都に建てた国宝の茶室「如庵(じょあん)」が1972年(昭和47)にここへ移築され、重要文化財の「旧正伝院書院(きゅうしょうでんいんしょいん)」などとともに有楽苑として整備された。如庵は京都の待庵(たいあん)・密庵(みったん)と並ぶ現存する「国宝茶席三名席」のひとつで、茶道文化史上の貴重な遺構だ。また、旧正伝院書院は、如庵に隣接して建てられた有楽斎の隠居所で、入母屋造の温和な外観を示している。このほか有楽斎が大阪に構えた茶室を復元した「元庵(げんあん)」や、呈茶の場として抹茶で一服できる「弘庵(こうあん)」などがある。弘庵で出される茶器は犬山焼。ここでしか取り扱いのない和菓子「有楽風(うらくかぜ)」を味わいながら、庭園の風情を楽しみたい。隣接する「ホテルインディゴ犬山有楽苑」との共用駐車場を無料で利用できる。
    竹を詰め打ちにした有楽窓が美しい「如庵」。「国宝茶席三名席」のうち、常時見学できるのはここだけだ
  • spot 03
    犬山城下町
    食べ歩きが楽しいレトロな城下町を歩こう
    国宝犬山城は1537年(天文6)の創建。城の長い歴史とともに発展を遂げてきたのが、南に広がる犬山城下町だ。犬山の魅力があらためて注目されてから、食べ歩きや古い町屋巡りを楽しむ多くの観光客が訪れている。
    江戸時代は名古屋城までつながっていたメインストリート「本町通り」
  • spot 04
    寂光院
    継鹿尾山(つがおさん)にある山寺。本堂周辺はゆったりとした時が流れる
    「もみじでら」「継鹿尾観音(つがおかんのん)」の名で親しまれる寂光院は、654年(白雉5年)に孝徳天皇の勅願寺として創建されたと伝わる。注目すべきは、継鹿尾山全体がほぼ寺域であることで、その広さは約33万平方メートルを誇る。一之門、総門を抜けて参道を歩けば山麓広場へ。本堂がある中腹までは320段の石段を登るか、脚に自信がない人は有料のスロープカーを利用することもできる。なお、本堂には御本尊の千手観音を祀る。「凛」とした雰囲気の山寺を参拝した後は、本堂脇の展望台からの絶景を楽しもう。近くには小牧山城、犬山城、岐阜城の三城が、また遠くには御在所岳、伊吹山が眺められる。また、境内全域が「東海自然道」の一部で、静寂な山寺の趣、四季折々の美しさは格別。とりわけ「尾張のもみじでら」と呼ばれる紅葉は美しい。秋だけでなく新緑・若葉の頃は「青もみじ」と称され、実に華やかで瑞々しい。なお、ご朱印をいただける寺務所は山麓広場にある。
    本堂は国登録文化財。千手観音菩薩が御本尊である
  • spot 05
    三光稲荷神社
    写真に収めたい!ハートの形をしたピンクの絵馬
    国宝犬山城のある城山のふもとに鎮座。石段の登城入り口そばに赤い鳥居が立っており、三光稲荷神社への入り口になっている。創建は1586年(天正14)とする説があるが定かではなく、現在の場所に移築したのは1964年(昭和39年)のこと。国宝犬山城城主だった成瀬家の守護神として天下泰平、五穀豊穣の願いを込め多くの寄進を受け、江戸時代には三光寺と呼ばれていた歴史もある。神社には摂社として、みちひらきの大神である猿田彦神社、男女良縁・家内円満・夫婦和合のご利益がある姫亀神社(ひめきじんじゃ)、金運上昇のご利益がある銭洗稲荷神社を祀る。なかでも姫亀神社へは多くの参拝客が恋愛成就祈願に訪れ、ハート形の絵馬が「かわいい!」と話題を集めている。ほかにも境内には銭洗池があり、お金を浸けて洗う「銭洗い」をすれば「何倍にもなってカエル」というご利益があるため、洗った福銭はお守りとして大切に保管しておきたい。なお、銭洗い希望者は社務所での受付が必要になる。
    ピンク色をしたハート形の絵馬。カップルでお詣りする人の姿も
  • spot 06
    博物館 明治村
    敷地面積約100万平方メートル! 国指定の重要文化財が多数の野外博物館へ
    明治時代の建造物を中心に保存展示する野外博物館として1965年(昭和40)に開村した「博物館 明治村」。広大な敷地には移築展示建造物件数が60件以上、うち重要文化財建造物11件、愛知県指定文化財1件を見て回り、明治時代の人々の暮らしや息づかいを感じよう。
    見どころのひとつ、5丁目にある帝国ホテル中央玄関
  • spot 07
    野外民族博物館 リトルワールド
    気軽に世界旅行へGO! 本館展示室の充実ぶりもすごい
    本館展示室の屋内展示、さらに世界各地の暮らしぶりを再現した野外展示を巡ることで手軽に世界旅行気分を味わえる。土地に住む人々、暮らしぶりを見て感じられることは普遍性と多様性。今こそ、その価値を大いに見直したいアミューズメント施設を紹介しよう。
    フランスにあるアルザス地方をイメージした素朴な家屋が立ち並ぶ
  • spot 08
    日本モンキーパーク
    子ども連れファミリーも満足! 開園から60年以上の遊園地
    昭和の時代から多くの来園者を迎えてきた遊園地。乗り物は30種類以上あり、子ども向けの乗り物が充実。催事館では期間限定の企画展を行い、夏季にはファミリー向けレジャープール「水の楽園モンプル」もオープンするなど、一年を通して楽しむことができる。
    大観覧車は高さ55m、1周約12分の空の旅が楽しめる
  • spot 09
    あいち航空ミュージアム
    航空機産業の製造拠点で伝える。次世代の育成と空への憧れ
    航空機産業の情報発信、次代の航空機産業を担う人材育成などを目的に2017年(平成29)に開館したあいち航空ミュージアム。入館料のみでフライトシミュレーターや工作教室など、多彩なことに参加できるこちらの施設でより楽しめるポイントを解説していこう。
    1階の実機展示ゾーン。名古屋空港で初飛行した国産旅客機「YS-11」を展示
  • spot 10
    瀬戸蔵ミュージアム・瀬戸蔵セラミックプラザ
    見て、買って、使う。瀬戸焼を身近に感じる場所
    尾張瀬戸駅から近い瀬戸市内の中心部にある観光拠点の瀬戸蔵。1-3階までのフロアに瀬戸蔵ミュージアム、瀬戸蔵セラミックプラザがあり、長い歴史から瀬戸焼の隆盛が学べる。日本の焼き物、瀬戸焼とそれを支える窯業の人々の暮らしに思いを馳せてみよう。
    建物1階にある瀬戸蔵セラミックプラザ。洋食器から茶道具までの瀬戸物に出合える
  • spot 11
    窯垣の小径
    現在も受け継がれる瀬戸焼文化を知る。窯道具に囲まれた散策路
    「やきもの」の産地である愛知県瀬戸市で生まれる陶磁器は「瀬戸焼」の名で親しまれ、1000年以上の歴史がある。「やきものの街」として市を挙げてPRしている。瀬戸市まで足を延ばしたら、立ち寄りたい散策スポットが仲洞町にある「窯垣の小径」。ゆるやかな坂の続く約400mの道をゆっくり歩けば、一風変わった塀や石垣が見えてくる。これらは窯道具を積み上げて作られた「窯垣」と呼ばれ、何度も窯の火をくぐってきたことにより作られた色合いは、どれも味わい深く風情がある。また、道幅が狭くカーブが多いことで、道を曲がった先にどんな景色が広がっているのか期待感も高まるだろう。昔ながらの窯元や小径を散策して、現在進行形で続く「やきもの文化」を感じてみよう。
    窯道具を積み上げて作られた塀。散策路として整備され、瀬戸市でしか見られない景色が広がっている
  • spot 12
    愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
    豊かな緑と大観覧車。愛・地球博の理念を継承する都市公園
    2005年(平成17)に開催された日本国際博覧会、通称「愛・地球博」の長久手会場跡地を利用した公園。愛知県が運営する公園で敷地面積約190万平方メートルという広大さ。園内はテニスコートなどのスポーツ施設、そして愛・地球博記念館といった施設で構成されている。昨年11月には、スタジオジブリの世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」の第1期エリア(ジブリの大倉庫、青春の丘、どんどこ森)がオープンした。
    大観覧車は高さが中部地区最大規模の88m。1周約15分の空の旅を楽しめる
  • spot 13
    トヨタ博物館
    約140台の展示を通して、人類と「クルマ」の進化を知ろう
    トヨタ自動車の創立50周年事業の一環として、1989年(平成元)4月に設立された「トヨタ博物館」。約140台ものクルマの展示や自動車の歴史の紹介、さらに自動車のおもちゃ、ポスターなど自動車の文化資料約4000点を展示している。
    1900年代前半の自動車。特に希少なクルマはフロアに台座を敷いて展示しているそう
  • spot 14
    清洲城
    かつて尾張の中心地として栄えた出世城
    名古屋城ができる以前の話、尾張の中心地として栄えたのが清洲城だ。天主閣は再建されたもので、1~4階の各フロアで清須会議など歴史の1シーンを展示物で紹介。愛知県清須市のシンボルである清洲城天主閣を訪ね、戦国ロマンに思いを馳せてみよう。
    朱塗りの大手橋を渡れば大手門が見えてくる
  • spot 15
    小牧城史跡情報館(れきしるこまき)
    織田信長が初めて築いた石垣の城、近世城郭のルーツを楽しむ
    戦国時代、小牧・長久手の戦いの主要な舞台となった史跡小牧山。そのふもとに立つ「小牧城史跡情報館(れきしるこまき)」は、小牧山の歴史や文化のほか、貴重な自然を案内してくれるガイダンス施設だ。
    信長、秀吉、家康が歩んだ道と小牧山城の関わりを多角的に解説する「城郭シアター」
  • spot 16
    北名古屋市歴史民俗資料館「昭和日常博物館」
    昭和の生活用品をかけがえのない文化財と考える博物館
    昭和という時代にスポットを当てた、愛知県北名古屋市の「昭和日常博物館」。歴史民俗資料館として開催した企画展をきっかけに、フロア全体が昭和30年代中心の日用品資料で構成されるようになったユニークな博物館だ。
    昭和の商店の店構えはもちろん、棚に並ぶ商品も忠実に再現して展示
  • spot 17
    フラワーパーク江南
    木曽川河畔に広がる、四季折々の花や緑が美しい国営公園
    愛知県北西部の町、江南市。岐阜県との県境、木曽川河畔に広がるフラワーパーク江南は、花と緑をテーマにした国営公園だ。四季折々の花が咲くテーマ花壇などが整備され、ゆったりと散策できる憩いの場となっている。
    30分ごとに霧が出る水盤池と並ぶ、メイン施設の「クリスタルフラワー」
  • spot 18
    138タワーパーク
    地上100mから濃尾平野の大パノラマを楽しめる公園
    愛知、岐阜、三重3県にまたがる日本一大きい国営公園「国営木曽三川(きそさんせん)公園」のひとつ、138タワーパーク。美しい2つのアーチが弧を描く展望タワー「ツインアーチ138」が公園のシンボルだ。
    アーチ式として日本初の建築物で、東洋一の高さを誇る「ツインアーチ138」
  • spot 19
    お菓子の城
    ドレスも着られる白亜の城は、お菓子の体験型テーマパーク
    犬山市南部にあるお菓子の城は、1986年(昭和61)に製菓会社が開設した観光施設。お菓子作りやスイーツバイキングを楽しめるほか、衣装レンタルのサービスもあり、写真映えするスポットとして大人にも人気だ。
    創業者が北海道で菓子事業を営んでいたことから、北海道庁旧本庁舎がモチーフとなった外観
  • spot 20
    桃太郎神社
    子どもの守り神として、犬山の桃太郎伝説を今に伝える
    名鉄犬山遊園駅から木曽川沿いに3kmほど北東へ進むと、右側に大きな鳥居と、桃から生まれた桃太郎のコンクリート像が見えてくる。ここが「桃太郎神社」だ。犬山市の木曽川沿岸には桃太郎の誕生地伝説があり、神社から500mほど奥の「桃山」が御神体とされてきたが、1930年(昭和5)に現在地へ遷座された。以来、桃太郎にちなみ、子どもの守り神として信仰を集めている。御祭神は、桃の実から現れて鬼退治をしたとされる桃太郎のモデル、大神実命(おおかむづみのみこと)で、『古事記』にも登場する人物だ。境内には著名な作家、浅野祥雲による桃太郎伝説を再現したコンクリート像が立ち並び、どこか愛らしい雰囲気も漂わせている。本殿は境内突き当たりの左側にあり、全国的にも珍しい桃型の鳥居が立つ。絵馬もかわいいピンクの桃型だ。毎年5月5日のこどもの日に「桃太郎祭り」が開催され、桃太郎に扮した子どもたちが桃の神輿をかついで境内を練り歩く。
    本殿の前に立つ桃型鳥居の下で、イヌ、サル、キジたちが迎えてくれる
  • spot 21
    山田五平餅店
    犬山城下町の食べ歩きグルメ、絶品の自家製ダレが人気の五平餅
    犬山城下町のほぼ中心、古民家で営まれている五平餅店。店頭で焼かれる五平餅は串に3つ刺さったかわいいだんご型で、1本100円とリーズナブルだ。ごま・くるみ・ピーナッツの入った自家製ダレの香ばしい香りが観光客を引き寄せ、城下町の食べ歩きに買い求めていく人が多い。歴史を感じさせるたたずまいの店内でも食べられるので、散策の休憩がてら立ち寄るのもいいだろう。実はこの古民家、1893年(明治26)築で130年ほどの歴史を誇り、「山田家住宅主屋(やまだけじゅうたくしゅおく)」として国の登録有形文化財に指定されている。ここを実家とする店主は元新聞記者。犬山の観光活性化に役立てないかとこのたたずまいを生かし、2004年(平成16)に店をオープンした。五平餅を選んだのは、記者時代に岐阜県中津川市で勤務し、本場の味が忘れられなかったから。妻がレシピを習得して再現し、今ではすっかり犬山城下町の名物グルメだ。
    醤油ベースだが甘みも感じられ、世代を問わず好まれる味が評判の五平餅
  • spot 22
    芳川屋
    季節のフルーツを使ったボリュームたっぷりのパフェが人気
    名鉄犬山駅の西、城下町方面へまっすぐ延びる道を5分ほど歩くと、右側に見えてくるのが「芳川屋」。写真映えがすると話題のフルーツパフェの名店だ。「お客様にお出ししたときにびっくりされるボリューム感を大切にしています」と店長はこだわりを見せる。イチゴが旬の時季に人気の「季節のフルーツタワーパフェ」は高さ約30cmと巨大で、1パックほどのイチゴを使う。中のソフトクリームは、ミルクとイチゴミックスの2種類から選べる。イチゴが落ちてこないよう気をつけながら食べるのもまた楽しい。もう1つの人気商品「季節のフルーツワッフルコーン」もボリューム満点だ。大きめのワッフルでイチゴとソフトクリームをがっちり受け止めている。イチゴの季節以外はメロンやスイカ、梨など、具材となるフルーツの種類は豊富。バナナやキウイなど通年食べられるものもある。もちろんフルーツの鮮度は抜群で、愛知や岐阜など地元産地を優先して仕入れていることもこだわりの1つだ。
    イチゴを使った「季節のフルーツタワーパフェ」1500円(左)と、「季節のフルーツワッフルコーン」700円(右)
  • spot 23
    木曽川鵜飼遊覧
    1300年の伝統をもつ鵜飼と、木曽川の雄大な自然を満喫しよう
    愛知と岐阜の県境に流れる木曽川。ここを舞台に鵜を使って川魚を獲る伝統漁法「鵜飼」の観覧と、川沿いに広がる景色を堪能できる遊覧船の運航が行われている。川面から眺める国宝犬山城の風情あるたたずまいも必見だ。
    鵜舟と観覧船の距離が近く、鵜を操る見事な手縄(たなわ)さばきを楽しめる
  • spot 24
    あま市七宝焼アートヴィレッジ
    七宝焼を総合的に学んで楽しめる国内唯一の公立施設
    あま市七宝焼アートヴィレッジは、伝統的工芸品「尾張七宝」を見て、触れて、学んで、体験できる総合施設。その美しさに魅せられ、約190年もの歴史を紡いできた職人たちの匠の技と想いに触れてみたい。
    体験教室では、スタッフが一人ひとりにていねいに作業のコツを教えてくれる
  • spot 25
    長久手温泉ござらっせ
    日本最大級の炭酸風呂を備えた、長久手市にある天然温泉施設
    長久手市にある日帰り温泉施設。地下1800mから湧き出る天然温泉が人気で、無色透明のさらりとした泉質だ。浴室は大きく2つに分かれ、2階は洋風の「天の湯」、1階は和風の「地の湯」となっている。白いタイル張りが美しい天の湯は高さ10mの大空間で、大きなガラスから太陽光がさんさんと降り注ぐ。露天風呂には3つの浴槽があり、ヨーロッパのリゾート地をイメージさせる造りだ。対照的に地の湯では、四季の移ろいを感じられる大露天風呂「天下の湯」や、天然御影石を使った洞窟風呂などがあり、落ち着いた雰囲気を醸し出している。ござらっせのいちばんの特徴は、1階にも2階にも日本最大級の炭酸風呂が備わっていること。5分ほどの入浴で血流がよくなる効果が期待できるという。建物の向かいには産直野菜やパン、ソフトクリームなどを販売する「あぐりん村」があり、入浴後に買い物を楽しむのもいいだろう。
    和の風情が漂う、緑に囲まれた1階の露天風呂
  • spot 26
    キリンビール 名古屋工場
    見て、知って、味わう、ビール工場ならではの体験を楽しもう
    愛知県清須市にあるキリンビール名古屋工場では、産業観光として積極的に工場見学を開催。ビール造りへのこだわりやおいしさの秘密を知れば、飲み慣れたビールもまた違った格別の味で楽しめるはずだ。
    工場の広い敷地には、仕込み釜のモニュメントが置かれている
  • spot 27
    招き猫ミュージアム
    全国から個性あふれる招き猫が集められた、日本最大の専門博物館
    名鉄尾張瀬戸駅から徒歩8分の瀬戸川沿いにたたずむ「招き猫ミュージアム」。「日本招猫倶楽部(にほんまねきねこくらぶ)」の世話役を務める夫妻の個人コレクション数千点を展示する、日本最大の招き猫専門博物館だ。もともと群馬県嬬恋(つまごい)村にあったが、2005年(平成17)に現在地へ移転。大正時代の洋館を彷彿とさせる印象的な外観は、瀬戸市中心部の新たなランドマークとなっている。館内2階が常設および企画展示の有料ゾーンとなっており、日本中から集められた招き猫が主要産地や郷土玩具などのテーマごとに展示されている。1階は入場無料で、カフェやミュージアムショップのほか、猫をテーマにした作家の作品を展示販売する「Art Hall(アートホール)」がある。また、館内では招き猫の型の貯金箱や小皿などに絵付けをする染付体験も実施。世界でたったひとつの招き猫を作れると子どもから大人まで大好評で、この体験を目当てにリピートする観光客も多い。
    日本で初めて招き猫の量産を手がけた瀬戸の作品のほか、全国各地から多彩な招き猫が集合
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旅のヒント

  1. その1

    尾張北部エリアは広大で、主要スポットを一日ですべて巡ることは難しい。国宝犬山城のある犬山市、あいち航空ミュージアムのある西春日井市、瀬戸蔵ミュージアム・瀬戸蔵セラミックプラザのある瀬戸市など、市ごとに一日かけてまわるスケジュールを設定すると、ゆっくりとした旅ができるのでおすすめだ。

  2. その2

    国宝犬山城を訪れた際は、その城下に広がる犬山城下町も合わせて散策したい。飲食店が点在しているので、休憩を挟みながら城へと向かってみてはいかが。道中には三光稲荷神社がたたずんでいるので、城を訪れる前に、挨拶の意を込めて参拝をしよう。

  3. その3

    清須城から国宝犬山城までは、名古屋高速道路を使用すれば約32分で行くことができる。当時、勇ましく戦った侍たちの勇姿を想像しながら、日本が誇る名城を巡ってみるのも一興だ。

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