愛知

大須・金山

OSU / KANAYAMA

観光路線の中心駅から広がる新旧文化が溶け合い、進化する街

愛知県名古屋市の中心部に広がるエリア。時代とともに変化を続ける大須(おおす)エリアは、名古屋市の代表的な商店街としても知られる。江戸時代から大須観音(真福寺宝生院)の門前町として栄えていたことから、周辺地域が大須と呼ばれるようになった。1970年代に電気街やサブカルチャーの発信地として盛り上がりを見せたことで、若者や外国人が訪れるようになり、現在は昔ながらの街並みと新しい文化を楽しめる。名古屋市中区と熱田区をまたぐ金山(かなやま)エリアは、名古屋市の副都心として2020年(令和2)から重点開発が進行。金山総合駅には名鉄名古屋本線、JR中央本線と東海道本線、名古屋市営地下鉄名城線と名港線が乗り入れ、ターミナル駅として多くの人が利用する。また、名古屋城や熱田神宮、名古屋港など、観光スポットへと直結する路線が数多く通り、利便性も抜群。駅周辺にはショッピングモールや飲食店などがひしめきあい、活気に満ちた繁華街といえる。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    台湾料理 味仙 矢場店
    唐辛子がたっぷり入った名古屋名物の激辛ラーメン
    名古屋のご当地ラーメンとして有名な台湾ラーメン。その発祥の店として知られるのが、1960年(昭和35)頃に名古屋の今池で創業し、現在では多数の系列店を展開する「味仙(みせん)」だ。台湾ではなく日本にルーツをもつ刺激的な辛さが特徴の台湾ラーメンを味わおう。
    台湾ラーメン745円。鶏ガラスープに唐辛子の辛さと炒めたひき肉のうまみなどが凝縮されている
  • spot 02
    大須観音(真福寺宝生院)
    名古屋随一の観音霊場として知られる街のランドマーク
    名古屋では「観音さん」と呼ばれ親しまれる、日本三大観音の大須観音(真福寺宝生院)。本堂には、本尊「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」が奉られ、多くの祭りやイベントの開催される活気あふれる歴史スポットだ。
    1970年(昭和45)に再建された本堂「大悲殿」
  • spot 03
    大須商店街
    新旧カルチャーが混ざり合う、魅力あふれる「ごった煮」商店街
    名古屋の代表的な商店街として知られ、観光客や買い物客で賑わう大須商店街。大須観音をはじめとする神社仏閣や歴史ある老舗店、最新のサブカルチャーやSNS映えスポットなど、多彩な見どころが詰まった街である。
    大きな赤い提灯に大須の文字が目印の大須仁王門通り
  • spot 04
    大須演芸場
    名古屋の芸能文化を今に伝える中部地区唯一の寄席
    1965年(昭和40)に開場した大須演芸場。「芸どころ名古屋」の中心地として、かつては大須に寄席や演芸場が点在していたが、現在も残っているのはこの場所だけ。何度も閉鎖の危機に追い込まれながら、生き残り続けてきた大須演芸場は、「奇跡の寄席」と呼ばれることもある。笑福亭鶴瓶(しょうふくていつるべ)が無報酬で公演を行ったことで一時期は話題を呼んだが、2014年(平成26)2月、経営体制や建物の老朽化によりやむなく閉館。しかし、大須の街と芸能を愛する人々の強い気持ちにより、大改修工事を完了したのち、2015年(平成27)9月に営業を再開した。新生「大須演芸場」では、毎月1-7日に中部地区唯一の「定席寄席」を開催。落語や講談、漫才、曲芸などを一挙に観られるため、初めて寄席を観に行く人におすすめだ。また、8日-月末までは「貸席」としてさまざまな公演が行われ、音楽や演劇などの文化にも触れられる。
    1階は131席の椅子席、2階にはおよそ50席の座敷席がある
  • spot 05
    みそかつの矢場とん 矢場町本店
    創業当時の味を守る、名古屋の食文化「味噌かつ」の名店
    創業から味を守り続けながら提供している「矢場とん」。ご当地グルメの1つとして知られる味噌かつは、食材一つひとつに同店ならではのこだわりをもつ。お持ち帰りメニューも種類豊富にあるため、名古屋名物の土産としても最適だ。
    わらじのような大きさで通常の2倍のサイズが人気。「わらじとんかつ定食」1800円、単品1400円
  • spot 06
    めいふつ 天むす 千寿
    創業から変わらない味。名古屋に「天むす」を広めた老舗
    三重県津市の料理店「千寿」で生まれた天むす。もともとは料理人の賄い料理として考え出されたもので、そのおいしさから店のメニューとして採用された。その千寿から天むすの製法を受け継ぎ、1980年(昭和55)にのれん分けで初めて名古屋へと天むすを持ち込んだのが、「めいふつ 天むす 千寿」である。大須の大津通り沿いにある本店では、近海の天然エビと北陸産のコシヒカリを使用。新鮮なコーン油でエビ天を揚げることで、さっぱりと食べられるのが特徴だ。創業当時から品質・材料・業者は変わっておらず、ここでは「元祖天むす」を味わえる。また、付け合わせの「きゃらぶき(フキの茎を佃煮のように煮たもの)」も、天むすとの相性バツグン。名古屋の土産に買っていくもよし、店内でできたてを楽しむもよし。名古屋名物の天むすを楽しむなら、ぜひ原点の味を堪能してみてはいかがだろうか。
    小ぶりなサイズが食べやすい、天むす5個1人前810円(税込)
  • spot 07
    久屋大通庭園 フラリエ
    ふらりと立ち寄り、四季を感じる都会の花園
    名古屋の繁華街・栄にほど近い大須エリアにある、植物と花々が織りなす庭園。都心とは思えないようなロケーションで、ゆったりとした時間を過ごすことができる。イベントやグルメ、ショップも充実しており、季節を問わず楽しむことができる穴場スポットだ。
    多彩なガーデンのなかで、心地よい時間を過ごせる
  • spot 08
    アスナル金山
    活力あふれる金山をより盛り上げる大型商業施設
    交通の便がよい金山駅のすぐ目の前にある大型商業施設。買い物やグルメスポットが充実しており、さまざまな楽しみ方が可能。さらにイベントスペースで開催される、音楽ライブや地域イベントなどでより賑わいを見せている。
    金山駅から徒歩すぐ。夜になるとライトアップされいっそう華やかになる
  • spot 09
    李さんの台湾名物屋台 万松寺通り店
    大須の定番グルメ、テイクアウト専門店の台湾唐揚げ店
    大須商店街の豊富なグルメのなかで、20年以上もの間、大須の「定番食べ歩きグルメ」として名を馳せている「台湾唐揚げ」。唐揚げ好きな台湾出身のオーナーが立ち上げた、テイクアウト専門の唐揚げ店で味わうことができる。万松寺通り店を皮切りに、大須商店街内に3店舗を構え、他県にまで拡大。人気の秘密は、オリジナルの唐揚げ粉と仕上げにふるスパイスだ。外はパリパリ、中はジューシーな唐揚げと、クセになるピリ辛の味に手が止まらなくなる。4つのタイプから辛さが調節できるので、辛いのが苦手な人でも安心。ほかにも甘辛いソースがからみ、トッピングのネギとショウガがよいアクセントの「辣醤(ラージャン)唐揚げ」や、オレンジ風味のソースが爽やかな「橙香(サンサン)唐揚げ」も選べる。8種類もあるタピオカドリンクは、いずれもリーズナブルで飲みごたえ抜群。大須の地で本場の台湾グルメを味わってみたい。
    名物「台湾唐揚げ」(590円)、リーズナブルでボリューム満点
  • spot 10
    青柳総本家 大須本店
    140年余りの時を重ね、今でもたくさんの人に愛されている名古屋名物
    尾張徳川家から屋号を賜り、1879年(明治12)に大須に開業。ロゴの「柳に飛びつくカエル」は、小野道風の故事にならって「目標に向かって何度でも努力を繰り返す青柳のチャレンジ精神」を表している。看板商品は創業当初からコツコツと努力を重ね、今でも変わらぬ味を守る「青柳ういろう」。主原料は国産の米粉であり、米の収穫時期の気候や気温によって味や舌触りに変化が出るという。職人は、その変化を感じ取りながら、巧みな技で一つひとつ生地を仕込んでいく。 \そんなこだわりの職人技を伝承する店舗は、現在も創業の地・大須に本店を構えている。創業当時よりつくり続けている伝統の「青柳ういろう」のほか、新作商品が並ぶ店の奥は、喫茶スペースとしても利用可能。お茶とういろうのセットのほか、定番商品の「カエルまんじゅう」に生クリームとクリームチーズを挟んだ「ケロトッツォ」やミルクに浸した「カエルのミルク風呂」などが人気だ。そのほか、かき氷などの季節限定メニューも味わえる。
    老舗らしい豪華さと品格のある大須本店。外観は黒漆喰で、店内は総ケヤキ造りになっている
  • spot 11
    やきとり角屋
    親子3世代でつないできた伝統の味を堪能できるやきとり酒場
    大須門前町通の門を通り抜けたすぐ左側にたたずむ、風格ある外観の「やきとり角屋」。1949年(昭和24)の創業以来、地元住民を中心にやきとり酒場として親しまれてきた。親子代々で暖簾を守り、現在は3代目が創業当時からの味を受け継いでいる。かつては数席のみの小さなカウンター席で切り盛りしていたが、今ではコの字のカウンター席とテーブル席に拡大。カウンター席の中心には拡声器がぶら下がっており、女将が注文を通すときに使われている。夕方からの営業で、平日休日問わず常連客や中高年のサラリーマンたちでいっぱいに。多いときには、開店前から店の前に行列ができているのだとか。昔から多くの人を虜にさせてきたのが、継ぎ足しで作られ、香ばしい醤油味がクセになる秘伝のタレ。このタレにくぐらせ、備長炭でじっくりと焼いた焼き鳥は至高の味だ。そんな焼き鳥と地元ならではの趣は、最高の酒の肴となるだろう。
    創業以来70年以上継ぎ足し、継ぎ足し作られてきた秘伝のタレでじっくり焼きあげる
  • spot 12
    朝日軒 観音店
    大正時代から伝承されてきた、焼きたてのせんべいを味わう
    古くから日本で愛されてきたお菓子である「せんべい」。本格的に販売が開始された江戸時代には、全国各地でさまざまなせんべいが登場したという。新旧の文化が入り混じる大須でも、1921年(大正10)に焼きたての手焼きせんべいを味わえる店が誕生。それが、鶴舞線・大須観音駅から徒歩3分の場所にある「朝日軒 観音店」だ。いちばん人気は、ほどよい甘さでどこか懐かしさを感じる「玉子煎餅」。今では4代目になる店主が毎日1枚1枚、心を込めてていねいに焼き上げる。季節のイベントに合わせて変わる焼印の絵柄も楽しみのひとつ。オーダーメイドでの注文も可能で、オリジナルデザインの焼印は結婚式などのお祝いに喜ばれること間違いなし。また、店頭には手頃な価格のせんべいがずらりと並べられており、選ぶだけでもワクワクする。大須商店街に足を運んだ際には、100年以上続く焼きたてのせんべいの素朴でどこか懐かしい味わいを堪能してみてはいかがだろう。
    昔から変わらぬ製法で、店主が1枚ずつ焼印を付けていく
  • spot 13
    コンパル 大須本店
    名古屋名物「エビフライサンド」を生んだ昭和レトロな老舗喫茶店
    戦後間もない昭和の時代から、地元住民を中心に愛されてきた老舗喫茶店。当時の趣が感じられる店内で、名古屋名物である「エビフライサンド」や「コンパルスタイル」の深い味わいのあるコーヒーを堪能しよう。
    「KONPARU」の文字から老舗店の風貌が感じられる
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旅のヒント

  1. その1

    大須エリアへの最寄り駅は、地下鉄鶴舞線大須観音駅。名古屋駅から向かう場合、地下鉄東山線伏見駅で鶴舞線へ乗り換えが必要。

  2. その2

    「矢場とん 矢場町本店」「めいふつ 天むす 千寿」へ行くなら、大須観音駅よりも地下鉄名城線矢場町駅から歩くほうが早い。矢場町駅からは徒歩10分ほどで大須エリアに行けるので、栄・矢場町周辺の観光と合わせて1日で巡ることも可能。

  3. その3

    大須商店街は一部車両通行が禁止されているため、車で行く場合は周辺のコインパーキングへ駐車して散策したい。休日は駐車場が混雑することもあるので、事前に駐車場の場所を確認し、早めの行動がおすすめ。正月期間中の大須観音は特に混雑するため注意が必要。

  4. その4

    金山総合駅と名古屋駅は複数の路線でつながっているが、JR中央本線、東海道本線を利用すると乗り換えなく、最短3分ほどで移動できる。金山総合駅の駅名標はどの路線でも「金山」になっているため注意が必要。

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