敦賀・三方五湖

TSURUGA / MIKATA FIVE LAKES

5つの湖の優美な景観と湖底に刻まれた歴史に引き込まれる

福井県の西南部は「嶺南」と呼ばれ、日本海に面する海岸が東西に長く続いている点が地形的な特徴となっている。敦賀はその中心都市で、北陸と関西を結ぶ複数の陸路が交差し、天然の良港にも恵まれていることから、交通の要衝として古くから栄えてきた。海外との交流など敦賀ならではの歴史的背景を映す文化施設や景勝地が市内に点在する。また、敦賀の西に位置する三方五湖も一見の価値がある観光スポットだ。周辺は縄文時代の遺構が数多い歴史ロマンあふれる土地柄で、特に三方五湖のひとつである水月湖の湖底に堆積した地層は7万年分を有する。そこからボーリングで採取した「年縞」は現在、年代測定の世界標準の物差しとなっており、福井県年縞博物館に展示されている。知的な刺激も得られる敦賀・三方五湖は、ぜひ足を運んでみたいエリアだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    敦賀赤レンガ倉庫
    国際港湾都市・敦賀の懐かしい街並みをジオラマで再現
    敦賀赤レンガ倉庫は、1905年(明治38)に建設された倉庫2棟を敦賀市が2015年(平成27)ににぎわい創出施設へ再整備したもの。北棟はジオラマ館、南棟はレストラン館となっており、レンガ造りの外壁がかつての港町の風情を今に伝えている。
    敦賀港の岸壁近くに異国情緒を漂わせる2棟のレンガ倉庫が並ぶ
  • spot 02
    気比の松原
    日本3大松原のひとつ、白砂青松の景勝地は憩いと癒やしの空間
    白くまぶしい砂浜、そこに影を映すアカマツ、クロマツの緑の葉と幹、そして爽やかな青に染まった空と海。日本3大松原に数えられる気比の松原は、天候に恵まれればこうしたコントラストを愛でることのできる、国指定の名勝だ。
    敦賀湾の海岸線に沿って砂浜と松林が弓なりの曲線を描く
  • spot 03
    人道の港 敦賀ムゼウム
    迫害を逃れた人々の史実から、命と平和の尊さを知る
    「ムゼウム」とはポーランド語で「資料館」の意。1920年代にポーランド孤児、1940年代にユダヤ難民が敦賀に上陸した史実をさまざまな展示によって伝え、命の大切さ、平和の尊さを世界に発信する資料館である。
    敦賀港に面した洋館のファサード(正面デザイン)は、「中に入ってみたい」と思わせる雰囲気
  • spot 04
    氣比神宮
    神気に満ちた境内で手を合わせる。喧騒を忘れ、心澄むひととき
    氣比神宮は、敦賀市市街地の北東側、敦賀港から直線距離で1.7㎞の場所に鎮座する、北陸道総鎮守、越前国一之宮である。702年(大宝2)の建立と伝えられる格式高い古社へ参拝に訪れてみよう。
    表参道の赤い鳥居が目をひく氣比神宮。地元では「けいさん」と呼び親しまれている
  • spot 05
    中華そば 一力
    敦賀に来たら屋台発祥の愛されラーメンに舌鼓を
    屋台ラーメンとして敦賀駅前で創業してから約60年を数え、現在は敦賀市中心部の市役所近くに店を構える。自慢の中華そばは今も同地を代表する名物グルメとして地元民に愛されており、週末には市外から訪れるファンも数多い。国産の豚骨、鶏ガラをベースにした醤油味のスープは黄金色に輝き、口に運ぶと濃厚すぎないスッキリした味わい。香りづけの黒胡椒が食欲を増す。麺は多加水の熟成ウェーブ麺で、やわらかな歯ごたえが特徴だ。2枚載せのチャーシューは豚モモ肉の余分な脂を落とし、極薄にカットしてある。麺とからめて食べるのがおすすめだ。赤い紅ショウガ、緑色のネギ、黄色のメンマが脇役ながらもどんぶりに彩りを添える。こうした盛り付けも味わいも、奇をてらわないオーソドックスな仕立てで、だからこそ飽きのこない味を求めて足しげく通う客が多いのだろう。『ミシュランガイド北陸2021特別版』にもミシュランプレートの評価で掲載されている。
    中華そば(820円)は一力の定番中の定番メニュー
  • spot 06
    三方五湖レインボーライン
    5つの湖と海を見渡せる360度の大パノラマ、気分は爽快!!
    三方五湖レインボーラインは、三方湖・水月湖・菅湖・久々子湖・日向湖で構成される三方五湖とリアス式海岸の若狭湾に挟まれた丘陵地帯を走る有料道路。四方をぐるりと見渡せる山頂公園からの景観は、開放感満点だ。
    レイボーライン山頂公園。「五湖テラス」ではソファに寝そべりながら眺望を楽しめる
  • spot 07
    山頂カフェ「なないろ」
    空や海の大自然を感じながらいただくドリンク、フードは格別
    レインボーライン山頂公園内には、山頂カフェ「なないろ」が営業しており、ソフトクリーム、ドーナツなどのスイーツ、コーヒー、オレンジジュース、紅茶などのドリンク類、サンドイッチ、弁当などのフードメニューがそろっている。どの品もテイクアウトOKなので、テラスに運んで、大自然の息吹を感じながら一緒に楽しんでみよう。飲み物のおすすめは、透明感のある爽やかな青が印象的なレインボーブルーティー(400円)だ。付属のレモンを容器の中に入れると色がバイオレットに変化し、ちょっとびっくり。ほか、福井県のブランド魚「福井サーモン」を挟んだ福井サーモンカツサンドをはじめ、鯖カツサンド、ソースカツサンドが850円で販売されていて、ランチ用の軽食にぴったりだ。なお、「なないろ」や「レイボーライン」の呼称は、三方五湖の5つの湖の5色に空と海の2色を足した7色にちなんでいる。
    福井サーモンカツサンドとレインボーブルーティー
  • spot 08
    若狭町観光船レイククルーズ
    遊覧船に乗って、水月湖・菅湖の「湖上散策」をエンジョイ!!
    レインボーライン山頂公園から三方五湖の眺望をじっくり堪能したら、次は眼下に見えた湖畔へ車で移動を。水月湖の西端にある桟橋から若狭町観光船レイククルーズが運航しており、遊覧船で水月湖と菅湖を約40分で巡ることができる。料金は大人1200円。個人客対象の出航は9:00、10:30、12:00、13:30の1日4回で、乗客が大人4名以上の条件が付く。蒸気船をイメージした遊覧船は、2階のオープンデッキに設けられた席がおすすめだ。湖上を吹き抜ける風が気持ちいい。三方五湖は水鳥の生息環境を保護するラムサール条約登録湿地であり、特に晩秋以降は季節風の影響の少ない菅湖に野鳥が数多く集まっている。双眼鏡やカメラを用意して、バードウォッチングを楽しむのもいい。また、水月湖の湖底の堆積物が「年縞」と呼ばれ、現代の地質学や考古学に世界的に役立っていることなど、三方五湖の歴史や特徴に関する解説も運航中にアナウンスされる。こちらにも耳を傾けてみよう。
    乗船客1人につき小型犬1匹だけなら、ペットとの同伴乗船が可能だ(2階のオープンデッキのみ)
  • spot 09
    福井県年縞博物館
    7万年の時間を凝縮した、学術価値満点の希少な展示に息をのむ
    三方五湖のひとつ、水月湖の湖底には世界で唯一、7万年分もの縞模様の地層「年縞(ねんこう)」が堆積している。福井県年縞博物館は、水月湖から採取した長さ45mにわたる年縞を実物展示する、世界にふたつとない博物館である。
    2018年(平成30)9月のオープン。内外観ともにまだ真新しさを感じさせる
  • spot 10
    若狭三方縄文博物館
    縄文のタイムカプセル、鳥浜貝塚の出土品を多数展示
    福井県年縞博物館や三方湖に隣接して立地している。若狭町内には今から約1万5700~4000年前の縄文時代草創期、早期、前期にわたる遺物が数多く出土した鳥浜貝塚があり、若狭三方縄文博物館では、同貝塚や周辺の遺跡から発見された品々を展示して、古代に若狭で花開いた縄文文化の豊かさを発信している。縄文時代の三方湖は湖域が現在よりも南側に広く、居住していた縄文人はゴミなどを湖や湖畔の低湿地帯に捨てていたと推測される。ゴミは泥に包まれ、腐敗が進まなかったことから、木製、植物性の道具、特に赤く漆を塗った櫛(くし)、編み物、縄、石斧の柄、丸木舟、人糞の糞石といった考古学的に貴重な遺物が1万年以上の時を超え、発掘された。館内には、「土器の径(みち)」「森と海・湖の文明」「鳥浜文化」「水月湖年縞と環境考古学」と題した展示コーナーがあり、縄文人の暮らしぶりを具体的にイメージできるようになっている。
    土偶のお腹をイメージしたドーム型の外観が目をひく
  • spot 11
    熊川宿
    「若狭街道」「鯖街道」の宿場町で町家建築を鑑賞
    平安時代までは大陸文化の受け入れ口として、江戸時代には北前船の一大拠点として栄えた若狭。熊川宿はその若狭地方の南側、山あいに位置する宿場町で、若狭と畿内を結ぶ若狭街道の歴史と個性を今も色濃く残している。
    中条橋から中ノ町を見渡す。平入と妻入の木造建築が混在して街道に面している点が熊川宿の特徴だ
  • spot 12
    葛と鯖寿しの店 まる志ん
    自家製「葛もち」と特産「鯖寿し」が絶品の店
    熊川宿のほぼ中央に位置し、散策の休憩がてら立ち寄るにはベストな店。熊川宿の個性を反映した和スイーツや飲食メニュー、土産物がそろっている。和スイーツのおすすめは「葛もち」だ。くず餅は冷えると固くなるため、まる志んではオーダーを受けてから炊き上げる。国産のくず粉をぜいたくに50g使い、プルプルの食感となめらかな口溶け、自家製黒蜜による上品な甘さが極上のハーモニーを奏でる。また、同店では「鯖街道」の名産である「鯖寿し」も提供。国産の新鮮なサバを使った自家製で、生サバと焼きサバの2タイプを店内メニューに並べるほか、土産として店頭販売している。生サバと焼きサバ、どちらも身厚で食べごたえのある1本10切れが3000円。若狭町産コシヒカリを使い、老舗の米酢と合わせた寿司米は生サバのうま味や焼きサバの香ばしさを引き立て、相性抜群だ。おやつ代わりになる2切れ皿も店内メニューに用意してあり、本場ならではの味覚を気軽に堪能できる。
    「葛もち」600円。作りたての温かなくず餅に、黒糖を使った自家製黒蜜ときな粉がたっぷりかけられている
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旅のヒント

  1. その1

    敦賀市内の観光では「つるがシェアサイクル」の利用が便利。JR敦賀駅や主要観光地の近くにサイクルポートが設置されており、どこのポートで借りたり返却したりしても大丈夫なシステムとなっている。

  2. その2

    三方五湖方面へは車が必須。JR敦賀駅前にレンタカーの営業所が複数あるので、利用しよう。

  3. その3

    三方五湖レインボーラインは円周状になった有料道路で、出入り口となる料金所が東と西にふたつある。舞鶴若狭自動車道を敦賀方面から来た場合は、若狭三方ICで降り、反時計回りに東側の料金所へ。同自動車道を舞鶴方面から来た場合は、三方五湖スマートICで降り、時計回りで西側の料金所へ。

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