福井
敦賀・三方五湖
TSURUGA / MIKATA FIVE LAKES
5つの湖の優美な景観と湖底に刻まれた歴史に引き込まれる
福井県の西南部は「嶺南」と呼ばれ、日本海に面する海岸が東西に長く続いている点が地形的な特徴となっている。敦賀はその中心都市で、北陸と関西を結ぶ複数の陸路が交差し、天然の良港にも恵まれていることから、交通の要衝として古くから栄えてきた。海外との交流など敦賀ならではの歴史的背景を映す文化施設や景勝地が市内に点在する。また、敦賀の西に位置する三方五湖も一見の価値がある観光スポットだ。周辺は縄文時代の遺構が数多い歴史ロマンあふれる土地柄で、特に三方五湖のひとつである水月湖の湖底に堆積した地層は7万年分を有する。そこからボーリングで採取した「年縞」は現在、年代測定の世界標準の物差しとなっており、福井県年縞博物館に展示されている。知的な刺激も得られる敦賀・三方五湖は、ぜひ足を運んでみたいエリアだ。
エリアの見どころ
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人道の港 敦賀ムゼウム
- 迫害を逃れた人々の史実から、命と平和の尊さを知る
- 「ムゼウム」とはポーランド語で「資料館」の意。1920年代にポーランド孤児、1940年代にユダヤ難民が敦賀に上陸した史実をさまざまな展示によって伝え、命の大切さ、平和の尊さを世界に発信する資料館である。
- スポットの詳細
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人道の港 敦賀ムゼウム
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中華そば 一力
- 敦賀に来たら屋台発祥の愛されラーメンに舌鼓を
- 屋台ラーメンとして敦賀駅前で創業してから約60年を数え、現在は敦賀市中心部の市役所近くに店を構える。自慢の中華そばは今も同地を代表する名物グルメとして地元民に愛されており、週末には市外から訪れるファンも数多い。国産の豚骨、鶏ガラをベースにした醤油味のスープは黄金色に輝き、口に運ぶと濃厚すぎないスッキリした味わい。香りづけの黒胡椒が食欲を増す。麺は多加水の熟成ウェーブ麺で、やわらかな歯ごたえが特徴だ。2枚載せのチャーシューは豚モモ肉の余分な脂を落とし、極薄にカットしてある。麺とからめて食べるのがおすすめだ。赤い紅ショウガ、緑色のネギ、黄色のメンマが脇役ながらもどんぶりに彩りを添える。こうした盛り付けも味わいも、奇をてらわないオーソドックスな仕立てで、だからこそ飽きのこない味を求めて足しげく通う客が多いのだろう。『ミシュランガイド北陸2021特別版』にもミシュランプレートの評価で掲載されている。
- スポットの詳細
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中華そば 一力
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三方五湖レインボーライン
- 5つの湖と海を見渡せる360度の大パノラマ、気分は爽快!!
- 三方五湖レインボーラインは、三方湖・水月湖・菅湖・久々子湖・日向湖で構成される三方五湖とリアス式海岸の若狭湾に挟まれた丘陵地帯を走る有料道路。四方をぐるりと見渡せる山頂公園からの景観は、開放感満点だ。
- スポットの詳細
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三方五湖レインボーライン
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山頂カフェ「なないろ」
- 空や海の大自然を感じながらいただくドリンク、フードは格別
- レインボーライン山頂公園内には、山頂カフェ「なないろ」が営業しており、ソフトクリーム、ドーナツなどのスイーツ、コーヒー、オレンジジュース、紅茶などのドリンク類、サンドイッチ、弁当などのフードメニューがそろっている。どの品もテイクアウトOKなので、テラスに運んで、大自然の息吹を感じながら一緒に楽しんでみよう。飲み物のおすすめは、透明感のある爽やかな青が印象的なレインボーブルーティー(400円)だ。付属のレモンを容器の中に入れると色がバイオレットに変化し、ちょっとびっくり。ほか、福井県のブランド魚「福井サーモン」を挟んだ福井サーモンカツサンドをはじめ、鯖カツサンド、ソースカツサンドが850円で販売されていて、ランチ用の軽食にぴったりだ。なお、「なないろ」や「レイボーライン」の呼称は、三方五湖の5つの湖の5色に空と海の2色を足した7色にちなんでいる。
- スポットの詳細
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山頂カフェ「なないろ」
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若狭町観光船レイククルーズ
- 遊覧船に乗って、水月湖・菅湖の「湖上散策」をエンジョイ!!
- レインボーライン山頂公園から三方五湖の眺望をじっくり堪能したら、次は眼下に見えた湖畔へ車で移動を。水月湖の西端にある桟橋から若狭町観光船レイククルーズが運航しており、遊覧船で水月湖と菅湖を約40分で巡ることができる。料金は大人1200円。個人客対象の出航は9:00、10:30、12:00、13:30の1日4回で、乗客が大人4名以上の条件が付く。蒸気船をイメージした遊覧船は、2階のオープンデッキに設けられた席がおすすめだ。湖上を吹き抜ける風が気持ちいい。三方五湖は水鳥の生息環境を保護するラムサール条約登録湿地であり、特に晩秋以降は季節風の影響の少ない菅湖に野鳥が数多く集まっている。双眼鏡やカメラを用意して、バードウォッチングを楽しむのもいい。また、水月湖の湖底の堆積物が「年縞」と呼ばれ、現代の地質学や考古学に世界的に役立っていることなど、三方五湖の歴史や特徴に関する解説も運航中にアナウンスされる。こちらにも耳を傾けてみよう。
- スポットの詳細
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若狭町観光船レイククルーズ
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若狭三方縄文博物館
- 縄文のタイムカプセル、鳥浜貝塚の出土品を多数展示
- 福井県年縞博物館や三方湖に隣接して立地している。若狭町内には今から約1万5700~4000年前の縄文時代草創期、早期、前期にわたる遺物が数多く出土した鳥浜貝塚があり、若狭三方縄文博物館では、同貝塚や周辺の遺跡から発見された品々を展示して、古代に若狭で花開いた縄文文化の豊かさを発信している。縄文時代の三方湖は湖域が現在よりも南側に広く、居住していた縄文人はゴミなどを湖や湖畔の低湿地帯に捨てていたと推測される。ゴミは泥に包まれ、腐敗が進まなかったことから、木製、植物性の道具、特に赤く漆を塗った櫛(くし)、編み物、縄、石斧の柄、丸木舟、人糞の糞石といった考古学的に貴重な遺物が1万年以上の時を超え、発掘された。館内には、「土器の径(みち)」「森と海・湖の文明」「鳥浜文化」「水月湖年縞と環境考古学」と題した展示コーナーがあり、縄文人の暮らしぶりを具体的にイメージできるようになっている。
- スポットの詳細
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若狭三方縄文博物館
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葛と鯖寿しの店 まる志ん
- 自家製「葛もち」と特産「鯖寿し」が絶品の店
- 熊川宿のほぼ中央に位置し、散策の休憩がてら立ち寄るにはベストな店。熊川宿の個性を反映した和スイーツや飲食メニュー、土産物がそろっている。和スイーツのおすすめは「葛もち」だ。くず餅は冷えると固くなるため、まる志んではオーダーを受けてから炊き上げる。国産のくず粉をぜいたくに50g使い、プルプルの食感となめらかな口溶け、自家製黒蜜による上品な甘さが極上のハーモニーを奏でる。また、同店では「鯖街道」の名産である「鯖寿し」も提供。国産の新鮮なサバを使った自家製で、生サバと焼きサバの2タイプを店内メニューに並べるほか、土産として店頭販売している。生サバと焼きサバ、どちらも身厚で食べごたえのある1本10切れが3000円。若狭町産コシヒカリを使い、老舗の米酢と合わせた寿司米は生サバのうま味や焼きサバの香ばしさを引き立て、相性抜群だ。おやつ代わりになる2切れ皿も店内メニューに用意してあり、本場ならではの味覚を気軽に堪能できる。
- スポットの詳細
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葛と鯖寿しの店 まる志ん
人気スポット
旅のヒント
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その1
敦賀市内の観光では「つるがシェアサイクル」の利用が便利。JR敦賀駅や主要観光地の近くにサイクルポートが設置されており、どこのポートで借りたり返却したりしても大丈夫なシステムとなっている。
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その2
三方五湖方面へは車が必須。JR敦賀駅前にレンタカーの営業所が複数あるので、利用しよう。
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その3
三方五湖レインボーラインは円周状になった有料道路で、出入り口となる料金所が東と西にふたつある。舞鶴若狭自動車道を敦賀方面から来た場合は、若狭三方ICで降り、反時計回りに東側の料金所へ。同自動車道を舞鶴方面から来た場合は、三方五湖スマートICで降り、時計回りで西側の料金所へ。