石川

白山・小松

HAKUSAN / KOMATSU

パワースポットや多様な文化施設をアクティブに巡る

石川県の南部に位置する白山・小松エリアは、富士山、立山とともに日本三霊山のひとつに数えられる霊峰白山を仰ぎ見る地域。白山市にある、全国白山神社の総本宮・白山比び(しらやひめ)神社は石川県内で屈指のパワースポットだ。同市の白山麓には山の地形を生かしたスカイスポーツのメッカがあるほか、子どもが喜ぶ昆虫館もある。有名な伝統工芸である九谷焼の情報発信施設が能美市にあり、焼き物や骨董に興味がある人は足を運んでみよう。歌舞伎の演目「勧進帳」の舞台として知られる安宅の関が小松市の海岸にあり、多くの歌舞伎ファンが聖地巡礼に訪れている。ほか、プロ野球ファン注目のベースボールミュージアムやカーマニア注目の自動車博物館、紅葉が美しい寺院など、個性的なスポットが各所に点在している。アクティブに旅をしたいという人にはぴったりのエリアだ。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    白山比め神社
    全国3000余社の白山神社の総本宮、神気に満ちた空間で祈りを
    石川、福井、岐阜の県境をまたいでそびえ、古くから霊峰としてあがめられている白山。白山比め神社は、この白山を御神体としており、さまざまな心願に霊験あらたかな同神社を訪れる参拝者は途切れることがない。
    大きな注連縄(しめなわ)が掛けられた外拝殿
  • spot 02
    スカイ獅子吼
    高原のレジャースポットは、スカイスポーツのメッカ
    白山市の南東部に位置する獅子吼高原。そこをゴンドラで上った先にあるスカイ獅子吼は山の斜面を生かしたレジャーとスポーツを楽しめる施設だ。標高約650mからの景観は山から海まで見渡せる大パノラマが広がっている。
    ゴンドラに揺られながらしばし空中遊覧。視界をさえぎるもののない景色を鳥になった気分で楽しめる
  • spot 03
    石川県ふれあい昆虫館
    日本海側で最大規模のチョウの温室を備えた昆虫館
    1998年(平成10)に開館した石川県ふれあい昆虫館。昆虫の生態を観察することで自然の大切さを学べる施設だ。白山の自然を生かしたビオトープや一年中チョウの飛び交う温室など、施設の中でも外でも存分に昆虫と向き合える。
    コンクリートとガラスの組み合わせがバランスの良い建物外観
  • spot 04
    九谷陶芸村
    九谷焼の魅力が集まった複合施設、さまざまな楽しみ方を
    360年以上の歴史を誇る石川県の伝統工芸、九谷焼。その過去から現在までの多彩な情報を網羅する場所が九谷陶芸村である。「見て」「知って」「作って」「買って」、九谷焼の魅力をまるごと楽しんでみよう。
    陶芸村内のショップでは若手作家の作品、器も数多く取り扱う
  • spot 05
    松井秀喜ベースボールミュージアム
    ゴジラ松井の原点と活躍の足跡を多彩な記念品、資料を交え公開
    元プロ野球選手、メジャーリーガーの松井秀喜さんは石川県能美市(旧根上町)出身。多くの記念の品や写真資料などを集め公開している施設は、松井さんが現役を終えた今でも全国から大勢の野球ファンが訪れる聖地だ。
    正面口前に、少年時代の松井さんがバットを構える姿をモデルにした銅像が立つ
  • spot 06
    那谷寺
    「奇岩遊仙境」など名勝に彩られた、1300年の歴史を誇る古刹
    白山を開山した名僧・泰澄(たいちょう)が717年(養老元)に創建した寺院。境内の景観は国の名勝に指定されており、紅葉の名所としても知られる。『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では1つ星に格付けされるスポットだ。
    本殿は岩壁に寄り添うように建てられている
  • spot 07
    日本自動車博物館
    カーマニアの聖地、日本最大級の展示数を誇る車のミュージアム
    粟津温泉の近く、2万7000平方メートルの広大な敷地のなかに日本自動車博物館は立地している。展示台数は日本最大の約500台で、「世界に1台」「日本に1台」という貴重な展示も多い、自動車愛好家垂涎(すいぜん)のスポットだ。
    幻の名車トヨタ2000GT。写真右手前は後期型、左うしろは前期型
  • spot 08
    安宅の関
    歌舞伎『勧進帳』や能『安宅』の舞台となった地
    小松は江戸時代から伝統芸能「曳山(ひきやま)子供歌舞伎」が受け継がれてきた土地柄で、歌舞伎『勧進帳』の舞台となった安宅の関には、『勧進帳』の魅力を紹介する観光施設やゆかりの神社が立地している。
    「智仁勇」を表す三体の銅像。写真左から源義経、武蔵坊弁慶、富樫左衛門
  • spot 09
    サイエンスヒルズこまつ
    科学やものづくりの魅力を発信する体験型科学館
    繊維産業や機械産業で栄え、ものづくりの町として発展した小松。「サイエンスヒルズこまつ」は、ものづくりの礎となる科学をテーマとした施設だ。さまざまな体験や映像などを通じて、科学への好奇心を満たしてくれる。
    小松駅から徒歩約3分。夜はLED照明によるイルミネーションで彩られる
  • spot 10
    こまつの杜
    国内唯一の超大型建設機械を展示。ものづくりの歴史を学ぶ
    世界的な建設機械メーカー・コマツの工場跡地に整備された見学施設。園内に展示された超大型のダンプトラックと油圧ショベルは、来園者の度肝を抜く圧倒的なスケールだ。運転席への搭乗体験が人気を集めている。
    入園は無料。市民の憩いの場としても親しまれている
  • spot 11
    石川県立航空プラザ
    小型飛行機からジェット戦闘機までずらりと並ぶ、航空機の博物館
    小松空港に隣接する「石川県立航空プラザ」は、飛行機を見て、触って、体験できる人気スポット。マニア垂涎の退役機体も展示している。パイロット気分を味わえるフライトシミュレーターにも挑戦してみよう。
    陸上自衛隊の観測ヘリコプター「OH-6J」(左下)など実機を多数展示
  • spot 12
    加賀 伝統工芸村ゆのくにの森
    古民家で多彩な体験を楽しめる、伝統工芸のテーマパーク
    九谷焼や輪島塗、ガラス、金箔など、北陸加賀の伝統工芸をたっぷり満喫できるスポット。森に囲まれた丘陵地に古民家を活用した体験館が立ち並び、思い想いに作品創りを楽しめる。
    「山中漆器の館」や「オルゴールの館」が並ぶメインストリート
  • spot 13
    白山市立鳥越一向一揆歴史館
    加賀一向一揆最後の拠点となった鳥越城跡のガイダンス施設
    戦国時代の加賀国で起こった加賀一向一揆。織田信長の攻勢に最後まで抗ったのが、鳥越城を拠点とした白山麓の門徒集団だ。鳥越城跡のふもとにある白山市立鳥越一向一揆歴史館では、その歴史を詳細に紹介している。
    鳥越城跡のふもとにある「鳥越一向一揆歴史館」。道の駅一向一揆の里に隣接している
  • spot 14
    白山恐竜パーク白峰
    恐竜の模型や化石に大興奮。化石発掘にもチャレンジしよう
    白山市白峰は全国有数の化石産地。恐竜や植物などの貴重な化石の一部を、館内で展示している。リアルな恐竜模型や骨格レプリカも迫力満点。ハンマーを手に化石探しに挑戦できる「化石発掘体験」も人気を集めている。
    屋外には実物大の恐竜模型やローラーコースターなどがあり、子どもたちに人気
  • spot 15
    蕎麦山猫とキジトラコーヒー研究所
    自慢の手打ちそばや自家焙煎コーヒーのほか、ソフトクリームも絶品
    「蕎麦山猫とキジトラコーヒー研究所」は、白山麓の国道360号線沿いに立地する「道の駅瀬女(せな)」敷地内にある。地元ではそばとコーヒーの名店として知られるが、ソフトクリームを目当てに訪れる客も多い。そば茶を混ぜたソフトクリームの「ヤマネコ」は豊かなそばの風味を楽しめる。クランチがかかっており食感も抜群。コーヒー味の「キジトラ」は、トッピングされた苦めのコーヒー豆がよいアクセントになっている。また、店主自ら石臼で手びきし手打ちで作る十割そばは、辛味大根の絞り汁を加えた特製つゆがそばの味と香りを引き立てて絶品だ。セット内容を能登豚のソースカツ丼や大えび天ぷらなどから選べる「10割手打ち蕎麦ランチ」(1950円)は大満足すること間違いなし。そばは予約優先なので注意を。そして、コーヒーは、世界各国の豆を自家焙煎している。コーヒー通はもちろん、コーヒーはちょっと苦手という人でもおいしく飲めるメニューがあるので、店員におすすめを聞いてみよう。
    左がそば茶ソフトの「ヤマネコ」(450円)、右がコーヒーソフトの「キジトラ」(同)
  • spot 16
    手取峡谷
    手取川の流れが長い年月をかけてつくりあげた絶景
    白山を水源として日本海へと注ぐ手取川が、凝灰岩(ぎょうかいがん)などの川床を浸食し、形づくられたのが手取峡谷だ。国道360号線と157号線の合流点に近い黄門橋付近から、南へ約8km地点にある対山橋(たいざんばし)付近まで、高さ20~30mの絶壁が続き、狭く深く掘り下げられた絶景を見ることができる。黄門橋と、そこから3kmほど南下した場所にある不老橋からの眺望は、特におすすめ。手取峡谷でとりわけ見ごたえのあるのが、手取川支流の駿馬川(しゅんまがわ)の水が32mの高さから一気に流れ落ちる綿ヶ滝だ。滝のそばには駐車場があり、車を停めて水しぶきを肌で感じる岩場まで階段で下りていくことができる。階段や岩場が滝の水で濡れており滑りやすいので、十分に注意を。駐車場から北へ150mほど歩くと、綿ヶ滝を含めた峡谷を一望できる「綿ヶ滝展望台」に到着する。新緑や紅葉の季節は、特に立ち寄っておきたいビュースポットだ。
    綿ヶ滝(わたがたき)展望台からは白山麓の山々と手取峡谷が織りなす景観を楽しめる
  • spot 17
    石川県立白山ろく民俗資料館
    白山麓の伝統的な古民家を移築した野外博物館
    雪深い白山麓は、独特の文化や風習が受け継がれてきたエリア。石川県立白山ろく民俗資料館では、古民家6棟を移築・公開するとともに、白山麓の歴史文化を紹介している。すべての古民家は内部見学が可能だ。
    石川県内最大級の民家「杉原家」をはじめ、白山麓の古民家が園内に移築されている
  • spot 18
    いしかわ動物園
    頭上のトラは迫力満点。里山を舞うトキに目を見張る
    おなじみの人気者から珍獣まで、園内には約200種類もの動物を展示する。自然の生態に近い環境で飼育するほか、展示方法にも工夫を凝らし、動物たちの生きいきとした姿を観察できる。
    1999年(平成11)10月の開園以来、人気の行楽スポットとして県民に親しまれている
recommend spot

人気スポット

recommend spot

旅のヒント

  1. その1

    白山市、能美市、小松市にわたる広大なエリアなので、基本的にはマイカーやレンタカーの利用がおすすめ。

  2. その2

    ローカル電車で旅情に浸るなら、金沢市の野町駅が始発の北陸鉄道石川線に乗ってみるのも思い出になる。終点の鶴来駅から白山比び神社までは徒歩で約30分。途中、石川県ふれあい昆虫館やスカイ獅子吼のゴンドラ乗り場のそばを通るので、立ち寄ってみてもいい。

  3. その3

    車で高速道路利用の場合は、小松ICから5分ほどの安宅の関、松井秀喜ベースボールミュージアムを巡るのが効率的。いずれかから次の目的地を九谷芸術村にする場合は、15分ほどの移動時間が必要だ。

  4. その4

    特急停車駅のJR小松駅を起点とする場合は、ひと駅隣のJR粟津駅へ。那谷寺(なたでら)へはそこからバスで25分ほど。

  5. その5

    小松空港もエリアの発着点としては便利だ。

recommend spot

関連記事

記事一覧

石川のその他のエリア

+ -
back
open

白山・小松エリア