富山

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TOYAMA

路面電車が走る近代的な街並み。売薬とグルメ、美術館に注目!

富山の県都・富山市は、戦時中の空襲で受けた被害から立ち直り、近代的な都市へと生まれ変わった。市内には次世代型路面電車(LRT)が走り、南エリア(富山駅周辺)と北エリア(岩瀬)をつないでいる。富山といえば売薬のイメージも強く、昔ながらの薬を販売している商店も残る。また、グルメはます寿しと富山ブラックが代表格で、どちらも食べてみてほしい。少し街中を歩いてみると、富山県美術館をはじめ、多くの美術館が点在していることに気づくだろう。市民の美に対する意識の高さがうかがえるはずだ。港町の岩瀬に足を延ばせば、北前船で財をなした森家などの邸宅が残り、レトロな風情を感じさせる。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    富山県富岩運河環水公園
    豊かな水をたたえ、ゆったりとした時間が流れる公園
    1988年(昭和63)から20年余りにわたって整備された富山県富岩運河環水公園。富山駅から徒歩9分の位置にあり、約90年前の都市計画の歴史遺産を再生した都心のオアシスとして富山市民に愛されている。
    公園のシンボルとなっている天門橋。3つの橋を合体させたユニークな橋だ
  • spot 02
    富山県美術館
    運河のそばにある「見る」「創る」「学ぶ」美術館
    富岩運河環水公園内にあり、日本を代表する建築家、内藤廣氏が設計した気品にあふれた美術館。鑑賞だけでなく子どもから大人まで楽しめる仕掛けが館内の随所に見られるので飽きることがない。
    富山県の木材やアルミをふんだんに使った建築。ガラス張りの外観が印象的
  • spot 03
    高志の国文学館
    「ふるさと文学」の魅力を世界に向けて発信
    古典からマンガにいたるまでジャンルを超えた富山県ゆかりの作家や作品を紹介しているのが高志の国文学館。とかく文学という言葉には硬いイメージがつきまとうが、そんな常識を打ち破った展示が人気を呼んでいる。
    正面玄関はガラス張りになっている
  • spot 04
    松川(遊覧船)
    穏やかな水面をたたえる松川でのんびりと遊覧船クルーズ
    富山市の中心市街地を流れる松川といえば遊覧船が有名だ。特に桜の時期は多くの観光客が訪れ、川沿いに植えられた満開の桜の美しさに心奪われる。松川での川遊びは、いつ来ても新しい発見がある。
    川幅約8mの松川を真っ赤な遊覧船が進む
  • spot 05
    富山市役所展望台
    富山市内をぐるりと見渡せる展望パノラマ。晴れた日には立山連峰も
    松川べりに立つ一風変わった建物。それが富山市役所の庁舎だ。立山連峰をイメージしたという三角屋根も印象的だが、なんといっても目をひくのは、建物からすくっと突き出た展望塔だろう。アンテナの最頂部で約100m、展望回廊は地上から約70mの地点にある。市役所の正面から入って左側にある、立山連峰をあしらったステッカーを貼ったエレベーターで展望回廊へ。この場所は、県内11か所にある「立山あおぐ特等席」に指定されており、気象条件がよければ立山連峰がくっきりと見えるだろう。また、展望回廊は地上約70mから360度のパノラマを楽しめ、市街地をぐるりと見渡せる。富山駅がある北には、富山県でいちばん高い建物の「タワー111(トリプルワン)」と富山湾、南には富山城、西には呉羽丘陵がある。4月から10月までは21時(11月から翌3月は18時)まで利用できるので、夕焼けや夜景も楽しめる。
    展望台から眼下を見下ろすと、日頃の喧騒を忘れさせてくれる
  • spot 06
    富山城(富山市郷土博物館)
    数奇な運命をたどった富山城の魅力に迫る
    佐々成政や前田家の居城であった富山城。現在はその一部が富山城址公園として整備されており、堀や石垣が歴史を感じさせる。現在の天守は1954年(昭和29)に建設されたものであり、街のシンボル的な存在として市民に愛されている。
    富山市役所展望台から見た富山城址公園
  • spot 07
    富山市ガラス美術館
    儚くも美しいガラスの魅力に虜になる
    富山市は、約30年前から「ガラスの街とやま」をコンセプトに街づくりを進め、世界でも有数のガラスの街に成長した。この美術館はその一環といえる施設であり、国内外のグラスアートの聖地となっている。
    立山連峰をイメージさせる外観は、ガラスとアルミ、御影石を用い、光の反射によって建物に立体感を出している
  • spot 08
    池田屋安兵衛商店
    越中売薬の歴史を紡いでいく老舗店
    全国へ行商に歩き、配置家庭薬という独自の販売スタイルを確立したことで全国区となった越中売薬。池田屋安兵衛商店では、人々の健康を支えてきた「売薬さん」の歴史の一端が垣間見える。
    江戸時代から続く風格が漂う
  • spot 09
    健康膳 薬都
    健康料理で体の内側から元気に。薬効があっておいしいとリピーター続出
    越中反魂丹で知られる老舗薬屋・池田屋安兵衛商店2階にある薬膳専門店。漢方の考えを取り入れた食を提案しており、体にやさしい薬膳料理をいただける。店内に入ると、ほのかに漢方の香りが漂ってくる。予約したのは、基本コースに季節のデザートか野草の天ぷらが付く3300円のコース。健康膳は基本的に前日までの予約制なので注意したい。すべての料理に漢方が使われているが、味も薬っぽいのではと身構える必要はない。高麗人参は食材のうまみを引き出し、甘えびとコラボする山いもはメイン食材として活躍する。胃にもたれず、滋養強壮などに優れた料理は、東京からわざわざ食べに来るほどだという。おいしい物をたっぷり食べてしまいがちな旅だけに、胃にやさしい料理で疲れを癒やしたい。
    薬膳料理は味に奥深さがあり、落ち着いた色味が特徴的
  • spot 10
    秋水美術館
    刀剣など精神性の高い日本の美に触れられる美術館
    富山市の中心市街地千石町にあり、刀剣を主軸に絵画や工芸品などを多数収蔵する。曇りのない、研ぎ澄まされた刀を意味する「秋水」の名にふさわしい、高い精神性と美をたたえる刀剣の数々が来館者を魅了する。
    刀身のほか刀装具にも注目を。優美な加飾を施した拵(こしらえ)は美術的価値が高い
  • spot 11
    薬種商の館 金岡邸
    日本を歩き回った富山売薬の秘密を知る
    富山といえば「富山売薬」で知られており、金岡邸もその一翼を担った薬種商である。当時の商いと暮らしぶりが垣間見える貴重な建物を見学し、いかに売薬が地域に根ざしていたかを知ってみたい。
    店先は薬店だった頃のたたずまいに
  • spot 12
    北前船廻船問屋 森家
    北前船の栄華と歴史を伝える、築140年超の日本遺産
    森家のある岩瀬地区は富山湾にほど近く、旧街道に面して北前船の廻船問屋が並ぶ歴史ある港町だ。莫大な富を得た豪商が全国から貴重な材を集めて建てた町家の豪華さを知ることができる。
    杮(こけら)葺きの庇(ひさし)やスムシコ(竹のスダレで作った出格子)がかつての面影を残す
  • spot 13
    源ますのすしミュージアム
    富山のグルメのおみやげといえばこれ!
    テレビ番組でもたびたび紹介されているますずし。製造する店によって味が変わるほど繊細な味が信条だ。源ますのすしミュージアムでは、業界ナンバーワン・源の製造ラインの見学や製造の体験をできる。
    しっとりとしたマスと酢飯のバランスが絶妙
  • spot 14
    富山県水墨美術館
    心地よい静かな環境のなかで近代水墨画の数々とじっくり対面
    JR富山駅の南西、神通川左岸の広々とした公園のなかに立地。好天なら中庭越しに立山連峰まで見渡せる絶好の環境にある。茶室も備える和風建築でくつろぎながら日本文化特有の美に触れ、その豊かさをあらためて確認できる美術館だ。
    美術館建物は日本建築の伝統を反映した平屋の瓦葺き。愛知県産の三州瓦で墨の色を表現している
  • spot 15
    総曲輪通り商店街
    富山市中心部のアーケード商店街、イベント広場では歓声が上がる
    富山市中心市街地にある総曲輪通り商店街は、同市の顔ともいえる商業エリアだ。その賑わいと商店集積地としての歴史は130年近くあり、再開発で新たな賑わいを生み出す試みも、たゆまず続いている。
    1953年(昭和28)に設けられ、1989年(平成元)に大改修したアーケードが延びる
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旅のヒント

  1. その1

    北陸新幹線で来るなら「かがやき」「はくたか」のどちらのタイプも停車するので、JR富山駅で下車を。

  2. その2

    高速道路は富山ICを降り、約5kmで中心市街地に着く。

  3. その3

    車での移動が便利だが、ここでしか乗れない路面電車を使うのがおすすめ。

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