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丹沢山麓の自然を満喫するスポットが目白押し

相模川の堆積によってつくられた相模平野と、その西にそびえる大山、丹沢山系で構成されるエリア。山麓に点在するダム湖は県民の水がめであり、観光スポットでもある。北は東京都町田市と八王子市、西は山梨県上野原町に接している。かつては相模国と武蔵国に属しており、戦国時代にはおもに北条氏(後北条氏)の支配を受けた。現在では厚木基地や座間キャンプ、相模総合補給廠など米軍関連施設が多い地域でもある。県央地区の北半分を占める相模原は人口約72万人の政令指定都市で、リニア新幹線の建設が進む。市域の西側は2006年(平成18)に編入されるまで津久井と呼ばれた地域で、5つのダム湖が点在し、豊かな自然が広がる。「渇水に強い神奈川」はこれらのおかげだ。山と渓流が多いのでキャンプ、釣り、アスレチック、BBQの施設が多いのも特徴。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    相模の大凧センター
    相模川の空を泳ぐ日本一巨大な凧「相模の大凧」
    毎年揚げる凧としては日本最大の大凧を展示し、その文化をわかりやすく伝える施設。「かながわのまつり50選」「かながわの民俗芸能50選」「相模原市無形民俗文化財」に選ばれた大凧揚げとはどのようなものだろう?
    14.5m四方、畳にすると128畳の大きさを誇る8間凧(はちけんだこ) 。完成まで数か月かかる ※相模の大凧センターに展示されている大凧は88畳(7間)です。
  • spot 02
    相模湖
    戦時中に建設が進められ、戦後の復興を水と電気で支えた
    神奈川県初の大規模多目的ダムによって生まれた人造湖。山々に囲まれていながら、JRの駅から徒歩10分、中央自動車道のICもすぐそばというアクセスの良さも特徴。
    戦後70年以上にわたって飲料水、工業用水、電力を県内各地に供給してきた相模湖
  • spot 03
    さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト
    大自然を満喫しつつ、絶叫系から癒やし系までアトラクション三昧
    山がまるごと遊園地になったプレジャーフォレストには、絶叫ライド、絶叫アスレチック、巨大迷路、子ども向けライドなど年代を問わず楽しめる約30のアトラクションが勢ぞろい。おいしい空気も魅力のひとつだ。
    相模湖にほど近い山上にそびえる観覧車がシンボル
  • spot 04
    小原宿本陣
    日本橋から9番目。峠越えの宿場に残る貴重な本陣
    徳川幕府が整備した甲州街道は、江戸から西へ歩いて行くと八王子の先で初めて山越えとなる。難所であった小仏峠を越えたところにある小原宿は、大名行列のほか富士山や身延山への参詣者で賑わっていたという。ここに立派な本陣が残っている。本陣とは参勤交代の途上で大名や役人が滞在する宿のこと。東海道を含めて神奈川県内に26あった本陣のうち現存する唯一のものだ。200年ほど前に建てられたと考えられている建物は、名主、問屋をしていた清水家のもので、13室ある屋敷は当時の暮らしを良く伝えている。相模湖駅から20分ほどかかるが、往時の旅人に思いを馳せながら歩いてみては? 車で行く場合はすぐ東にある「小原の郷」に駐車しよう。地域の文化と歴史についての展示が興味深い。旧街道の小仏峠は今ではほとんど歩く人もいないが(現在の甲州街道は南寄りの大垂水峠を通る)、毎年11月3日には本陣祭が行われ、駅から本陣まで大名行列が再現される。\(取材協力:相模原市教育委員会)
    本陣の屋根は茅葺き保護のためトタンに覆われているが、門構えは瓦屋根のまま江戸の雰囲気を伝えている
  • spot 05
    津久井湖
    神奈川県営水道、横浜、川崎、横須賀各市営水道に水を供給するダム湖
    丹沢山地と高尾山の間に位置し、神奈川県内の相模川上流を堰き止めて造られた湖が津久井湖だ。湖面の深い緑色が周囲の山並みに溶け込み、穏やかな光景をつくり出している。湖畔の県立津久井城山公園と合わせてまわりたい。
    誕生から55年以上経つ津久井湖。山と住宅地に囲まれている
  • spot 06
    県立津久井湖城山公園
    戦国時代の山城跡は人造湖とダムを見渡す緑あふれる公園
    豊かな自然が残る津久井城跡を利用した公園で、津久井湖と城山ダムに面している。広さは東京ドーム約20個分(95万平方メートル)。南麓の「根小屋地区」、津久井湖に面した「花の苑地」と「水の苑地」の3つが人気の観光エリアだ。
    「水の苑地」から見える津久井湖と城山。水と緑に癒やされる
  • spot 07
    相模川自然の村公園
    相模川のマイナスイオンが心地よい、水と緑に親しめる公園
    城山ダムの下流4kmほどのところに広がる、相模川の自然を満喫できる公園。小さな子どもの遊べる小川や池、友好都市の花の咲く花壇、芝生広場、相模川を見渡せる展望台、古民家があり、あらゆる年齢層が楽しめる。
    公園内を流れる小川。公園は相模川周辺のミニチュアのよう
  • spot 08
    宮ヶ瀬ダム
    首都圏最大級のダムは周辺も楽しめる観光エリア
    丹沢山地の東に位置する宮ヶ瀬湖一帯は県内有数の景勝地。中心となるのが圧倒的な威容を誇る宮ヶ瀬ダムだ。豊かな自然に恵まれ、湖を囲む3つのエリアには公園、資料館や商店街などの観光施設も充実。都心からの小旅行にも最適だ。
    宮ヶ瀬湖と宮ヶ瀬ダム
  • spot 09
    宮ヶ瀬湖
    面積は東京ドーム約100個分、貯水量は芦ノ湖とほぼ同じ
    宮ヶ瀬湖は、都心から約50km、横浜や川崎の市街地から約40kmの距離。「ダム湖百選」にも選ばれ、秋は紅葉がことのほか美しい。深いエメラルドグリーンの水をたたえる湖の面積は約4万6000平方メートルで、総貯水量は約1.9億㎥にも達する。周辺には3つの観光エリアがあるから、時間をとって訪れたい。宮ヶ瀬ダムのある「ダムサイト」と、広大な園地のある「宮ヶ瀬湖畔エリア」、四季の花の咲く展望台と地元野菜の直販施設のある「鳥居原エリア」がその3つ。この3か所を結んで運航される遊覧船「ミーヤ丸」に乗れば、移動しながら湖を遊覧できて、一石二鳥。また、宮ヶ瀬ダム北側の「相模川水系広域ダム管理事務所」1階に展望ホール(土日祝日 休館)があり、ここから湖をゆっくり眺めるのもいい。展望ホールからの湖は、午後は逆光になるので、午前中の見学がおすすめだ。
    宮ヶ瀬ダムの上から見る宮ヶ瀬湖。奥には丹沢山地の蛭ヶ岳(ひるがたけ)などが見える
  • spot 10
    宮ヶ瀬湖畔園地
    吊り橋、広場、商店街……公園以上に楽しめる公園
    景勝地として人気の宮ヶ瀬湖で、ダムサイトと並んで寄りたいのが宮ヶ瀬湖畔園地だ。湖に面する公園には吊り橋や水遊びのできるじゃぶじゃぶ池、開放感いっぱいのけやき広場、懐かしさを感じる水の郷商店街などがあり、時間をかけてまわりたい。
    カップルや家族連れに人気の宮ヶ瀬湖畔園地。吊り橋が園地のシンボルだ
  • spot 11
    服部牧場
    ウシやヒツジと触れ合える、絶品ジェラートで知られる牧場
    丹沢山麓の東部にある開放感あふれる牧場。飼育舎に入って牛や羊などの動物を間近で見ることができ、牛の乳搾りやバター作りの体験なども楽しめる。自家製ジェラートが有名で、これを目当てに来る人もいる。
    夏は涼しい日々良野高原にある服部牧場。入場無料とは驚きだ
  • spot 12
    東丹沢グリーンパーク
    広大な森でワイルドに遊べる本格的フィールドアスレチック
    丹沢から続く山の斜面に手作りのアスレチック遊具が35種類。全長3.5kmのコース上にはインストラクターも監視員もなし、命綱もいっさいなし。何があっても自分の力だけで乗り越えなければならない。
    園長のアイデア満載の遊具に大人も四苦八苦。ほかでは見かけないユニークなものが多い
  • spot 13
    大和ゆとりの森
    芝生の斜面がとにかく広い、レクリエーションとスポーツの広場
    2007年(平成19)に開業した面積約18万平方メートルの公園で、散策、自然観察、各種スポーツなど子どもから大人まで楽しめるレクリエーションの広場。市民でなくても利用できる。
    広大な芝生が大部分を占めていて開放感抜群!
  • spot 14
    ロマンスカーミュージアム
    歴代ロマンスカーと小田急沿線のジオラマが圧巻
    ワクワク感とノスタルジー感の両方を体感できる、小田急電鉄のミュージアム。海老名駅に隣接し、鉄道ファンはもちろん、子どもから大人まであらゆる年齢層の人が楽しめる展示内容となっている。
    新宿~小田原・箱根間を走った歴代のロマンスカーを公開。思い出がよみがえってくるという人も
  • spot 15
    JAXA相模原キャンパス宇宙科学探査交流棟
    小惑星から持ち帰った粒子も展示、宇宙がより身近になるJAXAの施設
    無事地球に帰還し、日本中を熱狂させた小惑星探査機「はやぶさ」をはじめ、数々の宇宙科学ミッションを生み出しているのがJAXA相模原キャンパスだ。宇宙科学探査交流棟では日本が誇る宇宙開発の成果が公開されている。
    実際に宇宙へ行った機器や実験機、打上げロケットの実物などが並ぶ宇宙科学探査交流棟
  • spot 16
    相模原市立博物館
    JAXAとも連携、相模原の自然と歴史、天文に親しめる博物館
    博物館の建築コンセプトは「森の中の博物館」。エントランスはもちろん、ロビーや廊下など、館内の随所から見える緑が心地よく、博物館にいることを忘れてしまいそう。博物館の大きな特徴が、各研究室に学芸員がおり、来館者が気軽に学習相談できる環境があることである。まずは常設の自然・歴史展示室からスタートしよう。相模原の郷土史について深く掘り下げており、相模原台地の誕生、旧石器時代から現在まで、人々の暮らしがどのように変化していったかを地層、土器、信仰、農耕具、相模原の自然、生活道具、家電などを通して紹介している。また、向かいのJAXAと密な連携をとり、小惑星探査機「はやぶさ」の実寸大模型や、「はやぶさ」に搭載されたイオンエンジン、小惑星イトカワの模型やリュウグウサンプルのレプリカなど、宇宙開発関係も充実している。天文展示室ではハッブル宇宙望遠鏡が撮影した美しい映像や、太陽のリアルタイム映像などを楽しめるほか、直径23mのドームを有するプラネタリウムでの「星空さんぽ」もおすすめだ。解説員による星空案内や、ドームいっぱいに迫力のある映像を楽しめる。
    緑に覆われた博物館は通産省選定グッド・デザイン施設賞、第38回建築協会賞、公共建築賞優秀賞を受賞するなど、建物自体が芸術品
  • spot 17
    相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら
    相模川に生息する魚類や両生類、水生昆虫を中心に飼育展示
    富士山の北麓にある山中湖と忍野八海を水源として、神奈川県中央部を流れて相模湾に注ぐ一級河川、相模川。古くは鮎川と呼ばれ、相模原市の高田橋付近は全国でも有数の鮎釣りスポットで知られる。その高田橋から車で3分のところに立地する「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」は、相模川流域の生き物や人と川のつながりを楽しく学ぶ施設として、1987年(昭和62)にオープン。館内では約100種類8000匹の水棲生物を展示している。「川ゾーン」では、全長113kmの相模川を長さ40mの大型水槽で表現した「流れのアクアリウム」が必見。「生命ゾーン」のタナゴ水槽では、国の天然記念物に指定された日本固有のミヤコタナゴやゼニタナゴを観察できる。どちらも神奈川県では野生絶滅しており、全国的にも希少だ。ドーナツ型の水槽では、鮎やモクズガニなどが飼育されている。ドーナツの内側や真下からも見ることができるので、いろいろな角度から生態観察してみよう。人気のエサやり体験のほか、体験ワークショップや自然を考えることをテーマにした期間限定の特別企画展も催されている。
    子どもから大人まで楽しみながら学べる工夫が随所に施されている
  • spot 18
    藤野芸術の道
    山全体が野外美術館。森林浴を満喫しながらアートウォッチングを
    山梨県、東京都との境に接する相模原市緑区の旧・藤野町は、300人以上のアーティストが拠点を置く芸術の町。緑深い山をぐるりと囲むように野外彫刻やオブジェが設置されていて、自然と調和したアート巡りを楽しめる。
    『緑のラブレター』と並んで芸術の町・藤野を代表する『山の目』。いずれも高橋政行氏による印象的な作品だ
  • spot 19
    神奈川県総合防災センター
    災害の疑似体験を通して、これからの地震や風水害に備える
    いつ来るかわからない地震、噴火、洪水などの自然災害、それらにともなう火災や建物の倒壊といった人的災害。これらのリアルな疑似体験を通して、災害への心構えと何の準備が必要かを教示してくれる施設だ。疑似とはいうものの、できる体験は想像以上。地震体験コーナーでは、弱い揺れがあっという間に激しくなり、スクリーンに映し出された住宅街の鉢植えが落下、次にブロック塀や電柱が倒れ、とても立ってはいられない状態になる。最大震度7まで体験できるが、疑似とわかっていても恐怖を感じてしまうほどだ。ほかにも、強烈な風と水を体全体で受ける風水害体験コーナー、水消火器を使って初期消火を試みる消火体験コーナー、煙がビルに充満するなか、いかに避難するかの煙避難体験コーナーなどもあり、身をもって災害の恐ろしさ、それにどう対処するかを教えてくれる。展示スペースには各企業提供の簡易トイレや非常食といった防災グッズ、被災者の実体験に基づいた防災を伝える資料、防災Q&Aコーナーなどもあって、子どもにもわかりやすい内容となっている。江戸時代の火消し、初期の消防車など消防用具変遷のコーナーも興味深い。団体(10名以上)のご利用は事前に電話予約が必要。
    災害の疑似体験ができる。最大秒速30m/sの暴風は大人でもまともに立ってはいられないほどの力だ
  • spot 20
    大山阿夫利神社
    古くから霊山として信仰される神奈川屈指のパワースポット
    都心から約2時間。丹沢大山国定公園に位置する大山の山頂には、大山阿夫利神社の上社が、中腹には下社が鎮座する。下社の近くまでケーブルカーもあるので、白い法被姿の大山講の人々に交じって気軽に参拝しよう。
    大山の中腹にある下社。山の神、海の神、海洋の守り神として信仰され、創建は2000年以上前と伝わる
  • spot 21
    小倉橋
    新旧のアーチ橋が親子のように調和する、「相模川八景」のひとつ
    「かながわの景勝50選」「土木学会選奨土木遺産」などに認定されている橋で、緑区城山地区のシンボル的な存在。2021年(令和3)の東京オリンピックでは、男女の自転車ロードレースの選手たちが小倉橋を走り抜けた。相模川に架かる橋のなかで最古の道路橋で全長176.6ⅿ、高さ16ⅿ。江戸時代、ここには渡し舟「小倉の渡し」があり、鵜飼いによる鮎漁も行われていたという。大正時代には木造橋が架けられたが、洪水で何度も流され、ようやくコンクリート製の頑丈な小倉橋が完成したのは1938年(昭和13)。橋脚の間に4つのアーチが連続する、当時としては珍しいデザインだ。2004年(平成16)、95ⅿ上流に新小倉橋が完成。こちらは高さ50ⅿと小倉橋よりずっと高く、橋の上からは丹沢山系までの眺望が抜群。巨大なアーチ1つで川をまたぐデザインは小倉橋との調和に配慮したもので、親子橋のような景観が生まれた。河原までは車で下りることもでき、トイレもあるので、河川敷で鮎釣りやBBQを楽しむ家族連れが多い。なお、川が湾曲しているため橋からは見えないが、実はすぐ上流に津久井湖と城山ダムがあるため、付近の川は遊泳禁止になっている。
    両岸の渓谷美も魅力的な小倉橋。桜と紅葉の季節も見逃せない。夏の夜にはライトアップされる
  • spot 22
    オギノパン本社工場
    学校給食を思い出す懐かしい味も! 本社工場直売のパン屋さん
    創業は1960年(昭和35)。当時は相模湖の近くに店があり、近隣地域の小学校や保育園に給食パンを提供。地元で知らない人はいないといわれるほど有名な老舗のパン製造所だ。直売店を併設する本社工場は、山奥にありながら平日にも行列ができる人気ぶり。近くにはツーリングの聖地で知られる宮ヶ瀬湖があり、お目当てのパンを目指して立ち寄るバイク乗りの姿も多い。本社工場では、揚げ器のある店舗でしか販売されていない「あげぱん」(140円)を食べよう。焼きたてにこだわり、1回に揚げるパンは18個ずつ。それが飛ぶように売れていく。売場の隣に屋根付きのイートイン・スペースがあるので、その場でできたてのほかほかを楽しみたい。別売りできな粉(1袋30円)も追加できる。原料に国産小麦を使用した「丹沢あんぱん」(160円)は、コクとしっとりした食感にこだわった薄皮が特徴。薄い生地で餡を包む作業はとても繊細なため、手間を惜しまずに職人が1つずつ手で包んでいる。サイズは小ぶりだが、薄皮で餡子がたっぷり入っており、おみやげに買っていく人も多い。なお本社工場では、給食パンの製造ラインを無料で見学できるので、ぜひのぞいて行こう。
    名物「丹沢あんぱん」は「つぶ餡」「こし餡」「くり」「ショコラ」「紫芋」など9種と季節限定3種がある
  • spot 23
    飯山観音 長谷寺
    丹沢山地を西に仰ぐ仏閣は、縁結びの観音様としても知られる名刹
    民衆に仏教を広めた行基が創建した高野山真言宗の寺院は、坂東三十三観音霊場の第六番札所。白山の中腹にあり、境内からは横浜までの絶景を望める。季節の花が美しく、縁結びのご利益があることでも知られている。
    石灯籠の並ぶ奥が、観音様が安置されている観音堂。行基が手彫りをした胎内仏が収められている
  • spot 24
    酔笑苑
    厚木でホルモンといえばこの店!行列覚悟で訪れたい名店中の名店
    厚木市内に数あるホルモン店のなかでも、とりわけうまいと評判の店。20年以上前から常連客がひいきにしてきた酔笑苑の「シロコロ」は、豚1頭から2人前程度しかとれないという希少品。そのため「一人一日一皿」の限定メニューになっている。売り切れ必至の人気部位なので、席に着いたらまず「シロコロ」を注文しよう。豚の大腸であるシロは通常、開いて提供されるものだが、ここではブツ切りに。そのため焼くと円筒形になる。こまめに返しながら焼き、火が通ったら、それ以上焼き過ぎないために網の端に寄せておこう。シロコロの味つけは自家製の味噌だれ。味噌とみりん、ニンニクをたっぷり使ったタレはガツンとパンチが効いて、ビールも進む。酔笑苑では内臓を包む網脂でレバーを包んだもう1つの名物メニュー「アミレバ」(850円)も試したい。締めは1日に100杯以上出ることもある「特製ラーメン」(800円)を。げんこつに鶏ガラ、昆布でとったやさしい醤油味のスープにほっとする。
    炭火の強い火力で焼く。外はパリッ、中はジューシーな「シロコロ」(730円)
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旅のヒント

  1. その1

    鉄道網が発達しているが、津久井、宮ヶ瀬地区はバスのみ。津久井湖方面はJR横浜線・京王線の橋本駅、宮ヶ瀬湖方面は橋本駅または小田急線本厚木駅、相模湖方面はJR中央本線相模湖駅が拠点となる。車ならいっぺんにまわることができるが、バスで複数のスポットを訪れるには乗り継ぎが不便。時刻表をよく確認しておこう。

  2. その2

    車の場合、大和、厚木、海老名などへは東名高速で、相模湖などは中央自動車道でアクセスする。さらに相模原を南北に縦断する圏央道が開通し、津久井湖や宮ヶ瀬湖へのアクセスが格段に便利になった。

  3. その3

    エリア全体で慢性的に渋滞が発生する。週末や連休など中央自動車道が渋滞するときには津久井エリアの国道も混雑するし、東名高速の横浜町田IC-海老名SA間は交通量が日本一。できるだけ時間をずらして渋滞を避ける工夫を。

  4. その4

    宮ヶ瀬湖と「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」はクリスマス前後に混雑する。花火大会の行われる8月1日(相模湖)と8月15日(宮ヶ瀬湖)も要注意。いずれも迂回路がないので渋滞を覚悟しよう。

  5. その5

    ダム湖など山間部では市街地よりずっと気温が低いが、積雪はめったにない。

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