千葉

東葛

TOKATSU

2つの川に挟まれた千葉県の角

千葉県の地図を見ると北西方向に角のように突き出した部分がある。その先端は利根川と江戸川の分岐点。東葛エリアはちょうどこの角に当たる部分にある。ちなみに江戸川は千葉と埼玉、東京の県境で、利根川は茨城と千葉の県境。隣接の都県と川で隔てられているので、冗談で「千葉県は島」といわれることも。このエリアは江戸川と利根川にはさまれた土地で、江戸時代は水運の要衝であり、また江戸と御三家のひとつである水戸藩が置かれた水戸を結ぶ「水戸街道」が通る重要な場所だった。「東葛」は「東葛飾(ひがしかつしか)」の略で、元は東京都葛飾区や埼玉県東部の北葛飾郡と一体をなす地域だった。東京のベッドタウンとして発達したこともあり、同じ千葉県でありながら、ほかのエリアとはちょっと違う雰囲気を感じられるエリアだ。

recommend spot

エリアの見どころ

  • spot 01
    本土寺
    千葉を代表するアジサイのスポット
    5万本以上のアジサイに境内が埋め尽くされる様子は、千葉を代表する初夏の風物詩として、多くのメディアに取り上げられる。春の桜、秋の紅葉も有名で、一年を通じてさまざまな色彩と出合える美しい寺。
    5月下旬-6月下旬がアジサイの見頃
  • spot 02
    戸定邸
    江戸幕府最後の将軍の弟が後半生を過ごした明治の屋敷と庭
    江戸川を見渡す小高い丘の上に明治時代に建てられた古い屋敷がある。江戸幕府最後の将軍徳川慶喜の弟で、水戸藩最後の藩主であった徳川昭武が隠居後に私邸として四半世紀にわたり暮らしたところだ。
    明治時代からの芝生を保護するため庭園が歩けるのは毎月10、20、30日のみ
  • spot 03
    清水公園
    フィールドアスレチックやキャンプ場もある歴史ある公園
    1894年(明治27)年に開園した歴史ある民間運営の公園。1989年(平成元)「日本さくら名所」に選ばれている桜の名所で、フィールドアスレチック、キャンプ・BBQ場も有するアクティブ派も楽しめる公園だ。「花ファンタジア」では初夏と秋に季節の花々を見ることができる。
    水上にあるポイント数だけでも15か所。着替えを準備してチャレンジを
  • spot 04
    櫻木神社
    野田市最古の歴史をもつ桜の宮
    その昔桜の大木に導かれこの地にできた、野田市最古の神社。今も咲き誇る美しい桜が人々をひき付けている。常に清められた境内の散策を楽しむことができ、期間限定の御朱印、桜モチーフのかわいらしいデザインの授与品などもあり、女性に人気の神社だ。
    最寄り駅から歩いてくると真っ先に出合う、端正なたたずまいの神門
  • spot 05
    矢切の渡し
    江戸川に唯一残る歴史ある渡し船
    松戸市の矢切と東京都葛飾区柴又を結ぶ矢切(やきり)の渡しは、江戸時代から続く貴重な渡し船。映画『男はつらいよ』や大ヒット曲『矢切の渡し』で全国的にも有名になった。対岸までは数分の距離だが、ゆったりとした気分で船旅を楽しむことができる。
    約150mを渡る手漕ぎの船で、客が多いときや流れが急なときはモーターも使用される
  • spot 06
    野菊の墓文学碑
    情景描写が美しい小説『野菊の墓』の舞台を訪ねて
    歌人、小説家の伊藤左千夫の初の小説作品『野菊の墓』は矢切を舞台としている悲恋物語だ。主人公の2人政夫と民子の日常生活が活写されており、舞台となっている明治時代の矢切(やきり)の景色が目に浮かぶほど詳細に描かれている。北総線の矢切駅から徒歩約10分の場所にある文学碑は、1965年(昭和40)に西蓮寺(さいれんじ)の敷地に建立された。文学碑にはこの周辺の景色を描いたと思われる小説の一部が抜粋されて刻まれている。道路を挟んだ公園の野菊苑からは、小説に登場する高台のナス畑から見るような景色を望むことができ、空気が澄んでいて条件のいい日は小説の描写のように東京方面もくっきりと見渡すことができる。寺の前の急坂を下り矢切の渡しまでたどるルートには「野菊のこみち」と名付けられた散策コースがある。散策コースやルート途中の坂川に架けられた矢切橋にも、作品をイメージするレリーフや文学碑、透かし彫り飾りなどが設置されている。
    文学碑には伊藤左千夫の門人土屋文明の筆による文学碑の題名と抜粋された小説の一部が刻まれている
  • spot 07
    千葉県立関宿城博物館
    利根川や江戸川の治水と関宿藩の歴史を展示
    利根川から江戸川が分岐する地点、千葉県の北端・野田市関宿に位置する歴史博物館。利根川および江戸川の治水の歴史と、河川によってはぐくまれた文化や産業、近世の関宿藩と関宿を紹介する展示を行っている。
    第3展示室では高瀬船の模型をはじめとする、河川交通と産業発展に関する展示物を見ることができる
  • spot 08
    ホワイト餃子店野田本店
    香ばしくジューシーな味わいの地元のソウルフード
    ホワイト餃子はいなり寿司のようにころっとした餃子をひたひたのお湯で茹で、油を足しながらきつね色の焦げ目がつくまで火を通して仕上げる地元の名物グルメだ。一見すると揚げ餃子のように見えるがまぎれもなく焼き餃子で、ジューシーな具と香ばしい皮のおいしさを味わうことができる。冷凍餃子のテイクアウト販売を行っているが、開店してすぐに売り切れるので遠方から来店するときは前日に電話確認を行うとよい。自宅で料理するときもお湯で茹でて、最後に油を加えて仕上げればお店同様においしくいただくことができる。ウェブサイトの「調理方法」のページに写真付きの詳しい説明があるので、こちらを参考に調理するといい。お店同様にお湯と油を餃子がもぐるくらい使うのがおいしく仕上げるコツだ。ラー油は辛さを控え目に仕上げ、上質のごま油を使っているのでたっぷりと付けていただこう。写真のようにラー油の真ん中に醤油を垂らすくらいがお店の方おすすめの黄金比率だ。平日(月・火・木・金曜)の夕方は店内での飲食もできる。
    お店では焼き餃子1人前8個からの注文。メニューは漬け物のほかビール中瓶やジュース類とシンプル
  • spot 09
    一茶双樹記念館
    流山を愛した一茶の足跡に触れる場所
    流山の商人、五代目秋元三左衛門(俳号は双樹)と交遊があった俳諧師の小林一茶の足跡を見ることができる記念館。秋元家の建物が美しい日本庭園とともに再現されている。一茶が流山で詠んだ句や葛飾派の歌人に関する資料が豊富にそろえられている。
    四季を通じて美しい庭の眺めを楽しむことができる
  • spot 10
    利根運河
    地域産業の振興に大きく寄与した運河
    1890年(明治23)から約50年間、利根川と江戸川を結ぶ水路として使われた全長8.5kmの運河。千葉県野田市と柏市、流山市を流れ、東北地方からの作物や地元産業の醤油やみりんなどを運ぶ重要なルートだった。現在は自然や歴史・文化に親しむ場として活用されている。
    運河水辺公園の浮き橋からは水路を目の高さで見ることができる
  • spot 11
    手賀沼
    水鳥たちが集まる市民の憩いの場
    干拓により現在の姿になった手賀沼は周囲約38km、面積約650万平方メートルで、千葉県北部の4市(柏、我孫子、印西、白井)に接している。周囲には遊歩道が整備され、あちこちに展望ポイントもある。観光に便利なのはさまざまな施設が集まる我孫子側と手賀大橋の周辺だ。
    水の館から望む手賀大橋と手賀沼。条件がよければこの方向に富士山を見ることができる
  • spot 12
    我孫子市鳥の博物館
    日本でも数少ない鳥類専門の博物館
    日本唯一の鳥類に関する総合博物館。「人と鳥の共存をめざして」をテーマに1990年(平成2)5月22日に開館した。手賀沼の鳥、自然や鳥の進化の歴史、世界の鳥たち、人と鳥の関わりについて展示しており、人と鳥との共存について学ぶことができる。
    博物館は3階建てで、最上階バルコニーからは手賀沼を一望できる
recommend spot

人気スポット

recommend spot

旅のヒント

  1. その1

    鉄道でのアクセスは、都心からならJR常磐線やつくばエクスプレスが便利。エリア内はこのほか東武野田線や新京成線、流鉄流山線も走っている。

  2. その2

    駅から離れたポイントも路線バスがカバーしているので、公共交通機関で移動が可能。

  3. その3

    このエリアの主要道路である国道6号および16号線は交通量が多く、混雑することも多い。車での移動の際には、このことを頭に入れてルートを考えたい。

  4. その4

    松戸市の本土寺は千葉県随一の紫陽花のスポット。シーズンの週末は周辺で渋滞がしばしば発生するので、電車を使ってのアクセスをすすめる。

  5. その5

    利根川、江戸川沿い、手賀沼周辺などエリア内の広範囲にわたってサイクリング用の道が整備されているので、サイクリングが楽しいエリア。

recommend spot

関連記事

記事一覧
recommend spot

モデルプラン

千葉のその他のエリア

+ -
back
open

東葛エリア