宮城

蔵王・白石

ZAO / SHIROISHI

蔵王の大自然や温泉など、多彩に遊べるレジャーゾーン

宮城県と山形県にまたがる蔵王エコーラインを通っていく御釜。神秘的な色をした山頂湖は、宮城観光のシンボルのひとつだ。蔵王周辺は、御釜だけでなく、遠刈田温泉(とおがったおんせん)や青根温泉、峩々温泉(ががおんせん)など泉質に優れた温泉が多く、泊まりがけでゆっくり滞在するのに最適。蔵王ハートランドではかわいい動物たちと触れ合える。また、秋の紅葉の美しさも格別で、蔵王エコーライン沿いから鮮やかな錦秋を楽しめる。蔵王のふもとに位置する白石は、藩政期には伊達政宗の腹心・片倉小十郎の居城だった。復元された白石城をはじめ、武家屋敷や歴代藩主が眠る廟所など、片倉家ゆかりの史跡が多い。また、400年以上の歴史をもつ白石温麺も、白石で味わいたい名物。市内には多くの温麺専門店があるので、史跡巡りの途中でぜひ立ち寄ってみよう。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    蔵王エコーライン
    宮城県と山形県を結ぶ全長約26kmの山岳観光道路
    初夏の新緑、秋の紅葉、そして初春に見られる雪の壁と、多彩な表情を見せる蔵王エコーライン。宮城県蔵王町から山形県上山市へと抜ける全長約26kmの山岳観光道路は、その景観の美しさからドライブの定番コース。山頂には名勝・御釜が待っている。
    蔵王連峰の山あいを、縫うように走る蔵王エコーライン
  • spot 02
    御釜
    エメラルドグリーンに輝く神秘の湖
    雄大な風景の広がる刈田岳、熊野岳、五色岳の3つの峰に抱かれるようにしてたたずむ御釜。蔵王のシンボルとして親しまれる御釜は、光の加減で水の色を変えることから五色湖とも呼ばれている。
    光の当たり方で水の色を変える御釜
  • spot 03
    遠刈田温泉
    蔵王山麓に湧く高原の古湯
    蔵王山麓の標高330mに位置する遠刈田温泉(とおがったおんせん)。開湯は400年以上前といわれ、江戸時代から湯治場として賑わっていた。現在も大小10軒以上の宿と2つの共同浴場がある。泉質は硫酸塩泉で、足や腰によく効くとされる名湯だ。
    蔵王連峰を間近に望む遠刈田温泉街
  • spot 04
    ZAO BOO
    アメリカンサイズの大きなハンバーガー
    遠刈田温泉街から蔵王エコーライン方面へ向かう道沿いにある、アメリカンな雰囲気のロードサイドの店。ここで味わえるのは、ビッグサイズのハンバーガーだ。店主がハワイを訪れたとき、現地で食べたハンバーガーのおいしさに感動。その味を地元・宮城の食材を使って再現できないかと、試行錯誤を繰り返してできあがったのが「ZAO BOOバーガー」なのだ。県産のブランド豚「和豚もちぶた」を使ったハンバーグを大きなバンズでサンド。アクセントとなるシャキシャキ野菜も地元産のものを使う。一口頬張れば、あふれる肉汁のおいしさに圧倒されること必至。このオリジナルハンバーガーは、今では遠刈田温泉の名物グルメになりつつある。多くの人に気軽にハンバーガーを楽しんでもらいたいと、ペット同伴可能なテラス席もある。
    特製ダレで焼いた「ZAO BOOバーガー(Big)」935円
  • spot 05
    大本豆腐店
    良質な水で作る重量級の木綿豆腐
    遠刈田温泉街の中心部にぽつんと立つ、黒板に瓦屋根の昭和なたたずまいの店。創業年は定かではないものの、80年以上この地で商売を営んでいる「大本豆腐店」だ。蔵王連峰に囲まれ、山々から染み出す良質な湧き水の流れる刈田温泉地域にある大本豆腐店では、この湧き水を使った豆腐作りを創業以来続けている。宮城県産のミヤギシロメや北海道産大豆などをブレンドし、毎日作りたての豆腐を客に出す。大本豆腐店の昔から変わらぬ定番商品は、巨大な「もめんとうふ」だ。大きさもさることながら、とにかく大豆の香りが濃厚で力強い味。店には「絹ごし」は置いていないが、木綿豆腐になる前の、型箱に入れない「寄せとうふ」ならある。やわらかめの豆腐が好みの人にはこちらがおすすめ。
    できたての「もめんとうふ」280円
  • spot 06
    蔵王ハートランド
    のどかな牧場で動物たちと触れ合う
    蔵王連峰の麓で雄大な景色を見せる蔵王ハートランド。約100万平方メートルの面積があり、牛や羊、ヤギたちが草をはみ、寝転び、のんびりと暮らしている。また、蔵王山麓産の牛乳を使った新鮮な乳製品の製造販売も行い、お土産選びにおすすめのスポットだ。
    緑の草原が広がる蔵王ハートランド
  • spot 07
    白石城
    片倉家の居城を美しく忠実に再現
    江戸時代、仙台藩の重臣・片倉氏の居城であった名城。江戸幕府が敷いた一国一城制の対象外とされた数少ない例で、明治維新まで存続した。復元された白石城は、その最晩年の構造を忠実に復元。日本古来の建築様式に基づいて堅牢に造られており、学術的評価も高い。
    堂々とそびえる三階櫓(天守閣)
  • spot 08
    うーめん番所
    老舗製麺店が営むうーめん専門店
    1872年(明治2)創業のマツダ麺業が手がける、白石名物「温麺(うーめん)」の専門店。温麺は今から400年以上前、白石城下に住んでいた鈴木浅右衛門によって誕生したといわれている。病で胃腸が弱っていた父親を元気にしたいと、浅右衛門が旅の僧から油を使わない麺の作り方を教えてもらった。さっそく作ってみたところ、これが大変おいしく、病の父親にも喜ばれ、病も回復していったという。「うーめん番所」では、シンプルな温麺を、古代米をセットにした定食、葛かけうーめんなど、さまざまな食べ方で楽しめる。なかでも定番の人気メニューが、くるみ・ゴマ・醤油の3種のタレで味わう「新うーめん三昧」。食感の良い温麺を、自分好みのタレとともにすすりたい。
    新うーめん三昧1100円
  • spot 09
    宮城蔵王キツネ村
    キツネたちの自然な姿に癒やされる
    蔵王山麓の白石側にある宮城蔵王キツネ村は、豊かな自然のなか、そのロケーションを生かして造られたキツネたちの動物園。放し飼いのキツネたちを見られる珍しさが評判を呼び、今では外国人観光客も大勢やってくる人気スポットになっている。
    敷地内に入るとすぐにたくさんのキツネたちに会える
  • spot 10
    やなぎや菓子店
    白石のソウルフード的存在のシュークリーム
    白石市の中心部にある「やなぎや菓子店」は、創業から90年以上を数える老舗の菓子店。地元の人にはおなじみの、カスタードクリームのたっぷり入ったシュークリームが名物だ。シュークリームの販売を始めたのは50年ほど前で、しっとりした薄皮の生地に濃厚クリームがたっぷり入ったスタイルはその頃からずっと変わっていない。現在では、カスタードのほか、チョコ、抹茶、黒胡麻、ずんだ、チーズと種類も増えた。いずれも少々食べにくいくらいにクリームがずっしりと詰まっている。食べ方としては、上のシュー生地をはずし、それをスプーン代わりにクリームをすくうと、あまりこぼれることなく食べられる。カスタード以外は、製造個数が少なめなので、週末は売り切れてしまうこともある人気ぶり。シュークリームのほか、ピーナッツパンやあんパンなど、これまた大きめサイズの手作り菓子パンも評判だ。菓子もパンもお手頃価格でちょっと大きめ、そんなサービス精神あふれる姿勢が、長く白石で愛されている。
    「シュークリーム(カスタード)」(1個140円)
  • spot 11
    片倉家廟所
    白石市郊外にある片倉家歴代藩主の墓所
    白石市の西側にそびえる愛宕山山麓の、白石城を眺める場所に「片倉家廟所」はたたずむ。片倉家は、仙台藩を築いた伊達家に仕え、白石も治めた伊達家陪臣。ここ「片倉家廟所」は、東北の陪審の墓所としてはほかに例を見ない立派な造りが貴重とされている。1680年(延宝8)、3代景長が自らこの地を選び、初代景綱と2代重長の墓を傑山寺から改葬、以後、歴代の城主が眠る墓所とした。杉の老樹がうっそうと茂る石畳の上に、石造りの阿弥陀如来坐像10体が1基の墓碑と対になって並び、荘厳な空気が漂う。仙台から石工を招いて造らせたといわれる阿弥陀如来坐像は、1体ごとに異なる表情を浮かべ、そのうち1体は、7代村廉の昌子夫人のもの。歴代奥方で唯一、伊達家5代吉村の息女であったため、城主とともに葬られたという。9代藩主までは阿弥陀如来坐像が墓標、10代宗景のみ角柱の墓碑となっており、11代以降の当主および夫人らは傑山寺を墓所としている。
    苔むした石が歴史を感じさせる廟所
  • spot 12
    ラーメン渓流
    10種類以上のスパイスを使った辛味噌が味の決め手
    みちのく杜の湖畔公園から山形方面を目指す国道286号線沿いにある「ラーメン渓流」。人家もまばらな峠にあるラーメン店の名物は、創業当時から40年以上変わらない味噌ラーメンだ。野菜がたっぷり盛られた味噌ラーメンは、冬の間2か月以上熟成させたオリジナルの味噌をベースにしたタレと、鶏ガラと豚骨を組み合わせたスープで作られる。スープはポタージュのように濃厚で粘度があり食べごたえ十分。味噌の香ばしさと動物系素材の絶妙な組み合わせがしっかりと味を下支えしている。多加水のモチモチ食感の自家製麺もスープとの相性が驚くほどよい。しかし、なんといっても味噌ラーメンの味の決め手となっているのが特製の辛味噌だ。レンゲにたっぷり盛られた真っ赤な辛味噌は、豆板醤やニンニク、リンゴなど、さまざまな素材を使って作られた逸品。この辛味噌を溶かしながら味わうのがラーメン渓流の食べ方だ。「チーズ味噌ラーメン」(1200円)や「味噌担々麺」(1150円)などの味噌のアレンジメニューもあり、いずれも人気が高い。
    熱々で運ばれてくる「味噌ラーメン」(1100円)
  • spot 13
    船岡城址公園
    1300本以上の桜が咲く
    蔵王連峰、白石川、そして太平洋も見晴らす「船岡城址公園」は、「さくら名所100選」にも選ばれている。全山が桜に彩られる景色が圧倒的で、山頂まで桜のトンネルをくぐりながら進むスロープカーも整備されている。ゴトゴトとゆっくりと進むスロープカーでの桜観賞を楽しみながら山頂に着けば、そこにはパノラマの絶景が待つ。
    山頂へ行く際に便利なスロープカー
  • spot 14
    白石川堤一目千本桜
    未来の名所にと大正時代に植えられた「白石川堤一目千本桜」
    ゆったりと流れる白石川の両岸に植えられた約1200本のソメイヨシノ。これらの桜は1923年(大正12)と1927年(昭和2)に、大河原町出身の実業家・高山開治郎によって寄贈されたものだ。高山の故郷を思う気持ちが未来の桜名所をつくり、多くの人が足を運ぶ観光スポットになった。樹齢90年を超す桜並木と蔵王連峰を見ながら川岸をそぞろ歩き、春を満喫しよう。
    大河原町の末広歩道橋から一目千本桜を望む
  • spot 15
    御釜
    蔵王火山のつくり出したエメラルドグリーンが映える神秘の火口湖
    蔵王の象徴として知られる御釜。約1000年前の火山活動によってつくられたとされる火口湖は神秘的で、見るたびに表情を変えることから五色沼とも呼ばれる。その姿をひと目見ようと観光に訪れる人があとを絶たない。
    晴れた日には御釜の鮮やかな色が浮かび上がる
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旅のヒント

  1. その1

    白石へは、仙台駅からJR東北本線で約50分で白石駅に着く。蔵王へは、仙台駅から宮城交通バスで遠刈田温泉まで約1時間。

  2. その2

    蔵王エコーラインは、山岳観光道路のため冬期は通行止めに。開通直後の4月下旬には、雪の壁を見ることができる。

  3. その3

    蔵王と白石の両方を巡るなら、やはり車が便利。仙台駅でレンタカーを借りてアクセスするのがおすすめ。

  4. その4

    蔵王は山岳エリアのため、夏でも朝晩は涼しい。特に山頂付近の御釜は、夏でも風が吹くと寒く感じることがあり、上着は必須だ。

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