宮城

仙台市中心部

CENTRAL SENDAI CITY

伊達政宗ゆかりの史跡や地元グルメなど、仙台のさまざまな魅力が集まるエリア

宮城県のほぼ中央に位置し、人口100万人を超える東北最大の都市・仙台市。その礎を築いたのが仙台藩の初代藩主・伊達政宗(だてまさむね)だ。仙台市内には、仙台城跡をはじめ、伊達家三藩主が眠る瑞鳳殿(ずいほうでん)など政宗ゆかりのスポットも点在する。このエリアは史跡だけでなく、アートスポットや地元グルメを楽しむことができるのも魅力。中心部にありながら、緑あふれる場所にたたずむ宮城県美術館でゆっくりと美術品を鑑賞し、ランチには仙台を代表するグルメ・牛たんを味わい、夜は戦後の公設市場が前身の壱弐参(いろは)横丁で地酒を飲むことができる。どのスポットもJR線や地下鉄、バスの乗り場が近くにあり、アクセスが良いのも特徴だ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    仙台城跡
    伊達政宗公騎馬像がそびえる仙台随一の観光スポット
    標高約115mの青葉山に伊達政宗(だてまさむね)が1602年(慶長7)に完成させた仙台城の城跡。本丸跡に立つ「伊達政宗公騎馬像」(だてまさむねこうきばぞう)は、仙台のシンボル的な存在として、仙台旅の観光名所のひとつとなっている。
    眺めの良い本丸跡にたたずむ伊達政宗公騎馬像
  • spot 02
    仙台城見聞館
    資料や展示で仙台城をより深く知る仙台城見聞館
    仙台城本丸跡に位置し、仙台藩の儀式や政務を執り行なった本丸大広間に関する展示やパネルなどで、仙台城跡の見どころを紹介しているガイダンス施設。1997年(平成9)から始まった発掘調査成果に基づく、50分の1サイズの大広間復元模型を展示するほか、大広間において藩主が座る上段の間にあった床の間を原寸大で再現している。その床の間で藩主の背面を飾っていた障壁画「鳳凰図」(再現)が見どころだ。また、発掘された瓦や建物の装飾品、陶磁器などの遺物(複製)もある。施設の隣には、17世紀初めの築城期に造られた野面(のづら)積み(自然石を利用)の石垣と17世紀後半の地震後に造られた切石積み(加工した石材を利用)の石垣のモデルがあり、実際に目で見てわかりやすく紹介。「仙台城見聞館」で知識を得たあとに、仙台城本丸跡を見学するとよりいっそう、理解が深まるだろう。
    2006年(平成18)に建てられた施設で、2015年(平成27)にリニューアルした
  • spot 03
    仙台城VRゴー
    仙台城が目の前に! VRでリアルに体感「仙台城VRゴー」
    伊達政宗が築いた約400年前の仙台城をVR(ヴァーチャルリアリティ)で体感できる「仙台城VRゴー」。青葉城資料展示館(あおばじょうしりょうてんじかん)で受け付けし、専用ゴーグルを借りて出発。見どころが記載されたマップを見ながら自由に歩き、ポイントに到着するとイヤホンから音声ガイダンスが流れる。VRの映像だけでなく、見どころの説明を聞けるので理解が深まりやすい。ゴーグルを装着すると、眼前には絢爛豪華な大広間や崖にせり出すように建てられた懸造(かけづくり)、能舞台、門などがリアルに出現。360度対応しているため、周囲を見回すこともでき、まるで伊達政宗になったような気分を楽しめるのだ。体験時間は約30分(返却は60分以内まで可能)とコンパクト。子どもから大人まで満喫できるので、家族旅行のプランに組み込むのもおすすめだ。
    スポットの説明をイヤホンで聞きながら、VRを鑑賞。楽しみながら仙台城について学べる
  • spot 04
    瑞鳳殿
    仙台藩祖・伊達政宗が眠る絢爛豪華な霊屋
    瑞鳳殿は、1636年(寛永13)に70才で亡くなった仙台藩初代藩主・伊達政宗(だてまさむね)が眠る霊屋。敷地には、瑞鳳殿のほかに2代藩主・忠宗(ただむね)、3代藩主・綱宗(つなむね)の霊屋や資料館などもある。
    周囲は静かでおごそかな雰囲気が漂う瑞鳳殿
  • spot 05
    宮城県美術館
    アートを身近に感じられる緑豊かな美術館
    仙台市川内エリアに建つ宮城県美術館。東北ゆかりの作家や海外作家の作品を所蔵している。館内には展示室のほかにミュージアムショップやカフェ、創作室があり、アートを身近に感じられるようになっている。
    国内外の作品が展示されるコレクション展示室
  • spot 06
    仙台うみの杜水族館
    豊かな東北の海の魅力を体感できる水族館
    「仙台うみの杜水族館」は、三陸の海を再現した大水槽や東北最大級のイルカやアシカ、鳥によるダイナミックなパフォーマンスなど見どころが満載。仙台旅の定番観光スポットとして人気がある。
    三陸の海を切り取ったような大水槽「いのちきらめくうみ」
  • spot 07
    仙台朝市
    新鮮な野菜や果物が集まる仙台市民の台所
    仙台駅から歩いて5分ほどのところにある仙台朝市。地元で採れる野菜、魚、フルーツを扱う鮮魚店や青果店、名物コロッケを販売する総菜店などが軒を連ねている。仙台市民をはじめ、海外の観光客も訪れる人気スポットだ。
    手頃な価格の新鮮食材を求め、連日多くの人が訪れる
  • spot 08
    齋藤惣菜店
    仙台朝市名物! じゃがじゃがころっけ
    仙台朝市の食べ歩きグルメといえば、齋藤惣菜店の「じゃがじゃがころっけ」。60年前の創業時から現在まで、ほぼ変わらぬレシピで3代目店主・齋藤達也さんがその味を守り続けている。コロッケのメイン食材であるじゃがいもは、北海道・道南産の男爵いも。初代が全国のいもを食べ比べた結果、ホクホクとした食感とほんのりとした甘みがコロッケに最適だったのだそう。レシピはシンプルで、男爵いもを皮ごとすりつぶし、ザラメと塩胡椒で味付け。成型したものにパン粉を付けて、ラードの入った190℃のサラダ油に3分入れると、サクッとした食感に揚がる。週末になると店の前に行列ができ、多いときで2000個も売り上げるというから驚きだ。商品はほかにも、ソースで味付けをしたキャベツがぎっしり入った「キャベツメンチカツ」や、チキンカツ、コロッケを具材にしたサンドイッチなどがある。
    じゃがじゃがころっけ(1個65円)
  • spot 09
    地酒と旬味 東家
    丼からネタがあふれる新鮮魚介の海鮮丼
    仙台朝市すぐのビルの地下飲食街にある「地酒と旬味 東家」。親方・久保田さんの目利きで仕入れる海鮮を生かした海鮮丼や和洋問わない創作料理を、日本酒とともに味わえる人気店だ。この店で楽しみたいのが、ランチ限定メニューの「おみくじ丼」。その日に仕入れる旬の魚介を10種類以上載せた華やかな海鮮丼で、1100円、1400円、1800円とネタの質によって3種類ある。ユニークなメニュー名は「注文してテーブルに届かないとネタはわからない。自分の好きなネタが入ってたら大吉」という親方の遊び心から生まれたもの。この日、器にあふれんばかりに盛り付けられていたのは、本マグロ、カツオ、ボタンエビなど、最高級ランクのネタばかり。ウニのまろやかな風味や貝のコリコリとした食感など、一つひとつのネタに個性があって食べるたびにおもしろい。仙台朝一を訪れたなら「おみくじ丼」はぜひ味わいたいグルメのひとつだ。
    その日仕入れたネタの盛られた「おみくじ丼 A」1800円
  • spot 10
    定禅寺通
    ケヤキ並木が美しい仙台のシンボルストリート
    杜の都と呼ばれる仙台。その愛称を象徴する定禅寺通(じょうぜんじどおり)は、美しいケヤキ並木があることで知られている。中心地に位置しながら、自然を感じられるスポットとして市民や観光客が訪れる。
    通りの中央に整備された遊歩道を散策できる
  • spot 11
    せんだいメディアテーク
    文化を発信する建物は、数々の建築賞を受賞
    定禅寺通の美しいケヤキ並木を映し出すガラス張りのスタイリッシュな建物「せんだいメディアテーク」。図書館、市民ギャラリー、ミュージアムショップ、カフェなどを備える複合文化施設で、構造とデザインに優れた建物が世界的に注目されている。設計は日本を代表する建築家・伊東豊雄(いとうとよお)氏で、この建築で国内外の有名な賞を受賞。館内や建物周辺には、カメラ片手に鑑賞している人も多い。1階にはミュージアムショップ「KANEIRI Museum Shop 6」があり、建築やアートにまつわる書籍や施設オリジナルグッズをラインナップ。ギフトや土産選びにも最適なショップだ。同じフロアに入る「クレプスキュールカフェ」では、ランチやスイーツ、ベルギービールを味わえ、旅のひと休みに立ち寄るのにおすすめ。施設ではさまざまな文化イベントが開催されているので、ウェブサイトのカレンダーでチェックしてから訪れよう。
    定禅寺通でひときわ目をひく、美しいガラス張りの建築
  • spot 12
    おでん三吉
    昭和レトロな空間が広がる老舗で楽しむ極上のおでん
    1949年(昭和24)創業の老舗おでん居酒屋「おでん三吉」。定禅寺通に並ぶ小さな屋台から歴史は始まり、2、3年後に現在の場所に店を構えた。場所は繁華街・国分町の稲荷小路にあり、定禅寺通からは歩いてすぐ。夜になると提灯に明かりが灯り、ふらりと暖簾をくぐりたくなる雰囲気だ。店内に一歩足を踏み入れると、大きなL字型のカウンターやちゃぶ台が置かれた畳敷きの小上がりなど、古き良き昭和の居酒屋の風情が漂う。特等席は、おでん鍋が目の前に配されたカウンター。ちょっと鍋をのぞきこみながら、注文するのも楽しい。ここならではの具を味わいたいなら、「にら玉」がおすすめ。茶碗蒸しのようにプリッとした卵の食感と出汁のうまみが絶品だ。味の決め手となる出汁は、青森県陸奥湾のイワシの焼き干しと日高昆布、塩、日本酒を使用。シンプルながらも素材の風味が生きた上品な味わいで、さまざまな具材のおいしさを引き出す。
    おでん三吉の名物おでんの数々。ロールキャベツ 330円、にら玉 330円、大根 275円、いいだこ 165円、サンマのすりみ 330円
  • spot 13
    旨味 太助
    肉汁したたる仙台名物牛たんの元祖。別格なおいしさを楽しむ
    「太助」の初代・佐野啓四郎氏が試行錯誤の末に牛たん焼きを世に送り出したのは昭和20年代のこと。洋食で使われている牛たんのおいしさに魅了され、さまざまな味付けで調理方法を試し、最終的に塩とコショウで下味を付け、炭火で焼くとうまみが最大限に引き出されることがわかった。今では市内に100店以上の牛たん専門店があるといわれる、仙台きっての名物に成長。牛たんなくして仙台グルメは語れないほどに大きな存在となった。
    麦めしとテールスープが付く「牛タン焼き定食A 」2200 円※写真の漬物は変更された
  • spot 14
    文化横丁
    仙台の中心地に昭和の面影を残す横丁
    日が暮れ始めると店のネオンと赤ちょうちんが灯り出す「文化横丁」。仕事を終えたサラリーマンや気のおけない友人同士が酒を楽しみに集まる、仙台の中心地にある飲み屋街だ。大正年間に誕生した横丁には、老舗の中華料理店や居酒屋などが立ち並ぶ。
    文化横丁と書かれたネオンサインが目印
  • spot 15
    餃子元祖 八仙
    小ぶりな餃子が名物! 仙台市民に愛される町中華
    1953年(昭和28)創業の餃子元祖 八仙は、文化横丁の顔ともいえる老舗で、名物は焼き餃子。宮城県産豚肉、白菜、玉ねぎ、ニラを特注の皮で包み焼いた餃子は、一口味わうとジュワリと肉汁があふれ出る。サイズが小ぶりなので、2人前でもペロリとたいらげてしまう人が多い。下味をしっかりと付けているので、まずはタレを付けずに食べるのがおすすめだ。もっちり、ツルツルの皮の食感を楽しめる水餃子もぜひ味わいたい1品。8-9時間ほどかけてじっくり煮込む自家製の出汁に、塩で味付けしたシンプルな風味のスープがたまらない。ほかにも酢豚や麻婆豆腐、ラーメン、あんかけヤキソバなどの中華店の定番メニューをラインナップ。店内は、1階にカウンター席、2階に座敷席がある。
    定番の焼餃子(1人前8個)580円
  • spot 16
    壱弐参横丁
    多彩な店が並ぶ昭和レトロな仙台最大の横丁
    仙台のショッピングエリアとして賑わう一番町の一角にある「壱弐参横丁」は、仙台最大の名物横丁。昭和レトロな風情が漂う通りには、赤ちょうちんが灯る居酒屋やおしゃれなカフェのほかに雑貨店やアパレルショップなど、店主の個性が光る店が軒を連ねている。
    横丁の入り口は2つある。カラフルな外壁が目印
  • spot 17
    牡蠣小屋ろっこ
    フレッシュな生牡蠣を一年中楽しめる産地ならではの店
    「牡蠣小屋ろっこ」は新鮮な生牡蠣を通年味わえる立ち飲み居酒屋。気軽に立ち寄れるアットホームな雰囲気があり、平日休日を問わず賑わっている。牡蠣は食べられる時期が限られていると思われているが、産地により旬が大きく異なるため通年楽しむことができるのだ。「牡蠣小屋ろっこ」でも、さまざまな浜から毎日新鮮な牡蠣が届く。特筆すべきはその値段だ。殻付きの生牡蠣と蒸し牡蠣をなんと1個110円から味わえる。牡蠣特有のうまみたっぷりなジューシーさを楽しみたいなら生で、身がふっくらとしプリッとした食感が好みなら蒸しがおすすめ。東北の酒蔵を中心に10種類以上そろう日本酒と味わえば、最高のマリアージュを楽しめる。時期によっては、通常の牡蠣の2.5倍の大きさの「雄勝産特大牡蠣」(550円)が入荷することもある。
    「生牡蠣」(1個110円)
  • spot 18
    すけぞう
    東北の地酒と親方自慢の創作料理を味わう
    昭和レトロな壱弍参横丁の雰囲気にぴったりな店が1988年(昭和63)創業の居酒屋「すけぞう」だ。親方の粟野助蔵(あわのすけぞう)さんは、旬の食材を軸に自由な発想で和洋問わない絶品レシピを生み出し、客に供する。メインの食材になる野菜は、自家栽培で収穫したものを使うことも多い。創業時から続く「紫キャベツの酢漬け」は、隠れた人気メニュー。「メニュー名だけ見ると、ひかれない人が多いんだけど、1度食べたらみんなその味に驚くんですよ」と粟野さん。醤油ベースの特性ダレに生の紫キャベツを漬け込み、ピリッとコショウを効かせたビールによく合う一品。日本酒とともに味わうなら「穴子 醤油焼き」を。太い上質な穴子を醤油で洗い、特有の匂いを和らげて焼く。表面のカリッとした食感と中のふんわりとした食感が対照的で、醤油の香ばしさもたまらない。日本酒の品ぞろえにも定評があり、希少な銘柄に出合えることも多く、常連客には日本酒マニアも多い。
    手前 お通し 700円、左奥 穴子 醤油焼 1650円、右奥 紫キャベツの酢漬け 550円
  • spot 19
    杜の菓匠 玉澤総本店 一番町店
    山形県産のだだちゃ豆を使った香りのいいずんだ餅
    枝豆餡の緑色が爽やかで、仙台をはじめ南東北で広く親しまれている郷土料理が「ずんだ餅」。その発祥には諸説あり、仙台藩主・伊達政宗が陣太刀(じんだち)の柄で枝豆を潰して食べたことに始まり、「じんだち」が訛って「ずんだ」と呼ばれるようになった、ともいわれる。戦後間もない1947年(昭和22)に菓子づくりを始めた玉澤総本店は、素材にこだわり仙台ならではの雅な菓子を作る老舗菓子舗。こちらの「ずんだ餅」は、山形県鶴岡産のだだちゃ豆を使用した香りのいいずんだ餡を、こしのある餅にからめた一品。お土産用には冷凍で発送可能なプレミアムずんだがあり遠方にもお届けできる。ほかにも沖縄・波照間(はてるま)産の黒糖の風味豊かな「黒砂糖まんじゅう」や、しっとり食感の「あん・さぶれ」など、玉澤のこだわりが詰まったお菓子がいっぱい。お土産選びに立ち寄ってみたい仙台の老舗である。
    ツルッとなめらかで食感のいい餅の入った「ずんだ餅」(870円)
  • spot 20
    中国めしや 竹竹
    マーボー焼きそばをブレイクさせた仙台の人気中華店
    「マーボー焼きそば」が仙台名物として世に出るきっかけを作った中華店のひとつ。両面をこんがり焼いた麺に、辛みと甘みが絶妙に調和した麻婆豆腐がからむ。最初は熱々カリカリの食感ながら、食べ進むうちに麻婆を吸った麺がやわらかくなっていくのが、またうまい。麻婆豆腐の味の決め手となるのが、味噌や豆板醤、すりつぶした山椒などで作った特製のタレだ。「長年の試行錯誤の末に完成したタレ。これがあってこその『マーボー焼きそば』です」とは、主人の遠藤康さん。今や客の9割が注文する名物メニューとなった。研究熱心な遠藤さんは、通常の「マーボー焼きそば」のほか、スパイシーな「カレーマーボー焼きそば」(950円)や、辛さ度がアップする「マーボー担々麺」(1200円)など、麻婆豆腐をアレンジしたメニューを次々と開発。今では「麻婆豆腐の竹竹」として、その名が知られるように。サイドメニューや地酒も充実しているので、夜にはお酒を飲みながら中華を楽しむにもぴったりの店である。
    甘辛の「マーボー焼きそば」(900円)
  • spot 21
    味の牛たん 喜助 発祥の店 一番町店
    昔ながらの熟練の味を楽しめる牛たんの名店
    仙台名物・牛たんの名店として、知名度は全国区の「喜助」。その喜助発祥の地である一番町店は、今も職人が昔ながらのスタイルで手仕込みした牛たんを味わえるとあって、常連が足繁く通う。厳選した牛たんを熟練の技でスライスし、手振り塩で味つけ、うまみを引き出すために熟成させること数日間。うまみを逃さず炭火で一気に焼き上げた牛たんは、外はさっくりとしているが、嚙めばジューシーな肉汁があふれ出してくる。あっさりした触感の麦飯との相性はぴったりで、驚くほどすいすいと箸が進む。「牛たん炭火焼定食」が、店の定番メニュー。シンプルな塩味の牛たんのおいしさをとことん堪能できる逸品だ。「牛ハラミ定食」(1500円)や、平日限定の「牛たんカレー」(昼800円・夜880円)はお得かつボリューミーで根強い人気。創業当時の雰囲気を残す地下の隠れ家的な店で食事を楽しむ時間は格別だ。趣のある店で、夜は「厚切りゆでたん」や「たんどうふ」(275円)を酒肴(しゅこう)に一杯飲むのもいい。
    長年変わらぬ喜助の定番「牛たん炭火焼定食」(1980円)
  • spot 22
    すき焼き 割烹 かとう
    精肉店の目利きが厳選した仙台牛を秘伝のたれで味わう
    人気の仙台グルメのひとつである仙台牛。霜降りと赤身のバランスなど厳しい選定基準をクリアした最高位A5、B5ランクの評価を得たものだけが「仙台牛」の称号を与えられる。官公庁街・上杉エリアの一角にたたずむ創業約70年の「すき焼き 割烹 かとう」は、戦前から精肉店を営み、昭和20年代にすき焼き店をスタート。確かな目利きで一頭買いする仙台牛の熟成具合を見極め、最上のおいしさを秘伝のたれのすき焼きやしゃぶしゃぶ、ステーキなどで味わえる。看板メニューのすき焼きは、仙台黒毛和牛、仙台牛のリブロース、ヒレ、サーロインをラインナップ。秘伝のたれは割下ではなく地酒、醤油、砂糖をひと月かけてなじませたやや濃い目の味で、うまみあふれる仙台牛とのバランスは抜群。ランチは「すき焼膳」、「牛すじ丼」(1100円)などお手頃価格のメニューも多い。隣接する精肉店では、仙台牛の入った「メンチカツ」(248円)をはじめ、日替わりで約5、6種類ほどのコロッケが並ぶ。
    ランチのいちばん人気「すき焼膳」(1430円)
  • spot 23
    作並温泉
    雄大な自然と約1300年の名湯を楽しむ
    宮城県と山形県との県境にある温泉地・作並温泉。古くから仙台の奥座敷と呼ばれ、歴代の仙台藩主の隠し湯であったと伝えられている。温泉地には宿のほか縁結びの神社や手つかずの自然が体験できる散策路もあり、観光も楽しめる。
    作並温泉へ進む国道沿いでは、大きな作並こけしがお出迎え
  • spot 24
    ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所
    赤レンガのウイスキー工場が作並の自然と調和
    仙台市街から山形方面へ車で約40分。山形との県境に近い豊かな緑に囲まれたところに赤レンガの建物「ニッカウヰスキー仙台工場 宮城峡蒸溜所」はある。広瀬川と新川(にっかわ)2つの川の合流付近で、ウイスキー造りに欠かせない清流に恵まれていることからこの地に工場ができた。工場では、ウイスキーの製造過程やニッカウヰスキーの歴史がわかる無料の蒸溜所見学をガイド付きで実施。自然公園のように広大な工場内の施設をガイドの説明を聞きながら巡り、最後にゲストホールでウイスキーやアップルワインの試飲を楽しめる(ソフトドリンクもあり)。ギフトショップでは、宮城峡蒸溜所でしか手に入らないウイスキーやグッズのほか、お土産にぴったりな菓子類も取り揃えている。作並温泉を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみよう。
    北海道余市蒸溜所に続く第2の蒸溜所として建てられた
  • spot 25
    定義 清水館
    味噌焼きおにぎりが名物の参道の名店
    元気な掛け声を出しながら店頭で「やきめし」を焼く、定義如来の参道沿いにある「定義 清水館(じょうぎしみずかん)」。この店の名物は、2種類の大きな味噌焼きおにぎりだ。真っ黒な味噌で包んだ「元祖 ジャンボやきめし」は、3年ほど熟成した仙台味噌を大きなおにぎりにたっぷり塗り店先で焼いたもの。一方「にんにくやきめし」は、大きさは同じだが白味噌風のあっさりとした色合い。同じ仙台味噌を使っているが、ニンニクの風味を出すために熟成していない味噌を塗っているのだ。いずれも、店頭で焼きたてを買って頬張るのが定番スタイルだが、店内で味わうことも可能。その場合、季節の山の幸が入った汁ものと、定義名物の焼きたての油揚げの付いたセットがおすすめだ。油揚げは醤油や唐辛子をかけると香ばしさが増し、いっそう味わい深い。また、揚げたてでホクホクの「揚まんじゅう」や、辛子を塗って味わう「玉こんにゃく」などのテイクアウトグルメも充実。参拝帰りに気軽に立ち寄って、お好みの味でお腹を満たそう。
    「にんにく定義限定セット」810円
  • spot 26
    平賀こけし店
    作並で100年以上続く名工の店で、こけしの絵付け体験
    今から150年以上前の江戸時代末期に、南條徳右得門が作り始めたとされる作並こけし。その歴史を受け継ぐ「平賀こけし店」は、100年以上続く老舗。菊の文様が美しい作並こけしをはじめ、四季折々のカラフルな創作こけしも制作する。要予約の絵付け体験では、自分だけのオリジナルこけしを作ることができる。
    伝統こけしのほか、創作こけしも季節ごとに登場
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旅のヒント

  1. その1

    仙台駅は各JR線や地下鉄、バスとすべて集まっていて、本数も多い。宿を仙台駅周辺にしておくと、どこを巡るのにも便利。

  2. その2

    市内観光循環バス「るーぷる仙台」を利用すれば、大崎八幡宮、宮城県美術館、仙台城跡、瑞鳳殿にバスが停車する。一日乗り放題で、チケットを購入すると瑞鳳殿の観覧料やルート沿いのレストランなどでの割引もある。

  3. その3

    仙台タウンは平地が多い。いくつかスポットを巡るならレンタサイクル「DATE BIKE」での移動が便利。電動アシスト付きのコミュニティサイクルで市内に100以上のポートがある。初回のみクレジットカードの利用登録が必要。

  4. その4

    仙台朝市は店舗により営業時間が異なる。品揃えのが良いのはやはり朝なので午前中に訪れるのがおすすめ。

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