北海道

札幌中心部(すすきの・円山)

CENTRAL SAPPORO (SUSUKINO, MARUYAMA)

歓楽街・すすきのと自然豊かな円山

東京以北最大の歓楽街・すすきの。東京の歌舞伎町、博多の中洲とともに、日本三大歓楽街のひとつともいわれている。数多くの飲食店や娯楽施設、風俗店などがひしめきあうエリアだ。規模や賑やかさはもちろん、その大きな特徴は治安の良さ。若い女性たちだけで飲み明かしても安全といわれる珍しい歓楽街なのだ。道民の大らかな気質と、すすきのを愛する人たちによる努力とプライドが、安全な北の歓楽街を形作っているのかもしれない。すすきのと対照的な円山エリアは、札幌中心部から見て西のほうにある。開拓使判官だった島義勇(しまよしたけ)が円山に登り、ここに神社(北海道神宮)を置くと決めたといわれている。北海道神宮と隣接する円山公園は、花見スポットとしても人気。球場や陸上競技場、テニスコートなどのほか、動物園もある。原始林が覆う標高226mの円山など豊かな自然が残っている一方、オシャレなレストランや雑貨店なども多く、地元の雑誌ではたびたび特集が組まれる人気のエリアだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    ひげのうし 本店
    地元の人が「ジンギスカンの概念が変わる」と太鼓判を押す店
    従来のジンギスカン店とは一線を画す、スタイリッシュな空間が印象的な「ひげのうし 本店」。2003年(平成15)のオープン以来、全国から多くのファンがその味を求めて訪れ、深夜まで客足の絶えない人気店として有名だ。フレンチのシェフの指導のもと、肉の下ごしらえはもちろん、切り方ひとつにまで徹底的にこだわり、肉の種類・部位ごとに口の中でいちばんおいしい状態になるよう工夫している。売れ筋の「オーストラリア産ラム肩ロース」は、数日間寝かせて熟成させ、ラム肉のうまみを凝縮。嚙むと肉質はやわらかく、くさみやクセはまったく感じられない。脂身がほどよく入っているので口の中でとろけるような食感を堪能でき、ビールもご飯も止まらないおいしさだ。生ラムに加え、じっくり煮込んだタレを塗り込んだ、昔風の味付けラムも楽しめる。テーブルには、ジンギスカン鍋と網焼き(七輪)が用意され、味が混ざらないよう配慮されているのがうれしい。ジンギスカン好きはもちろん「羊肉はちょっと苦手……」という人にもぜひ食べてもらいたい。きっとジンギスカンの概念が変わるはずだ。
    手前が「オーストラリア産ラム肩ロース」1606円、右が「マトンリブロース」1837円、左が「ラム塩タン(数量限定)」1280円
  • spot 02
    俊カフェ
    詩や音楽を愛する人たちがたくさん訪れる、谷川俊太郎氏公認のカフェ
    一方通行の南3条通り沿い、資生館小学校の向かいに立つ築100年近くの木造建築。この2階にあるのが、詩人・谷川俊太郎氏の公認を得ている「俊カフェ」だ。店主の古川奈央さんはもともと谷川氏のファンだった。いろいろなご縁から谷川氏とつながりができ、2015年(平成27)には谷川氏にまつわる本、音楽、グッズを集めた企画展『とても個人的な谷川俊太郎展』を開催。これを機に、ゆかりの品々を常設する場所として、2017年(平成29)にカフェをオープン。店内には、谷川氏が店のために書き下ろした『俊カフェ案内』という詩が展示されている。店内には800冊超の蔵書があるため、お茶を飲みながら好きな本のページをめくり、静かに過ごす人も多い。札幌や道内のみならず全国から谷川氏のファンが訪れるほか、詩や音楽、朗読をこよなく愛する人たちが集まる場所にもなっている。ヴィーガンスイーツや玄米おにぎりのセットなど、体にやさしいメニューも評判。紅茶などに添えられる「自家製生姜ジャム」もおすすめだ。詩や朗読、音楽などのイベントやワークショップは頻繁に開催されているので、各種SNSをチェックして参加してみよう。
    歴史を感じさせる古い建物。壁にある店の看板が目印
  • spot 03
    札幌市円山動物園
    たくさんの動物たちの生態を間近で見ることができる動物園
    市内中心部から近い距離にありながら、自然に囲まれた札幌市円山動物園。市民はもちろん、観光客にも人気のスポットだ。地下鉄円山公園駅からバスで5分というアクセスの良さも魅力。
    動物園の正門。車で来園した場合は駐車場から近い西門から入る
  • spot 04
    北海道神宮
    豊かな自然のなかに鎮座し、北海道の発展を見守る総鎮守
    北海道を代表する神社「北海道神宮」。広い境内は杉林があるなど自然豊かで、野生のエゾリスに遭遇することもある。春には、たくさんの桜と梅が同時に開花し、多くの花見客が訪れる。
    開拓の時代から道民の暮らしと深く関わっている北海道神宮
  • spot 05
    札幌地下街オーロラタウン・ポールタウン
    札幌中心部・東西と南北に延びる2つの地下街
    1971年(昭和46)に誕生した地下街「オーロラタウン」と「ポールタウン」は、地下鉄大通駅と直結。地下歩道でありながら、両側にファッション、グルメなどの店が軒を並べる都市空間として、多くの人が利用している。
    大通、狸小路・すすきのをつなぐポールタウン
  • spot 06
    千歳鶴酒ミュージアム
    北海道・札幌の地酒、酒造りについてよくわかる
    札幌の中心街から少し東、豊平川のそばに北海道の地酒「千歳鶴」の会社(日本清酒)がある。酒造り文化の発信、蔵元直営店ならではの限定酒を購入できるのが「千歳鶴酒ミュージアム」だ。
    千歳鶴酒ミュージアム
  • spot 07
    札幌二条市場
    アクセスが良く、観光客が立ち寄りやすい街なかにある市場
    下町情緒あふれる古い街並みが残る創成川イースト。このエリアにある札幌二条市場は、中心部という立地の良さもあり、北海道の海産物や農産物をお土産として買い求める観光客で賑わいを見せる場所だ。
    創成川沿いから見た札幌二条市場
  • spot 08
    渡辺淳一文学館
    緑豊かな中島公園そばにあるベストセラー作家・渡辺淳一の文学館
    中島公園の西端からすぐ、小さな鴨々川(かもかもがわ)沿いに建つ「渡辺淳一文学館」。2014年(平成26)に他界した北海道出身のベストセラー作家・渡辺淳一の創作活動や生い立ちなどを紹介している。
    渡辺淳一のシルエットをかたどった青い看板が目印
  • spot 09
    元祖さっぽろラーメン横丁
    札幌味噌ラーメンの名店が細い路地に軒を並べる
    札幌でラーメンといえば、やはり味噌ラーメン。そして、多くの観光客がすすきので飲んだあとに立ち寄るのが、「元祖さっぽろラーメン横丁」だ。それぞれの店が自慢の味噌ラーメンを提供している。
    横丁南側からの入り口。この看板が目印
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旅のヒント

  1. その1

    すすきのへ行くには地下鉄が便利。地下鉄南北線すすきの駅、東豊線豊水すすきの駅が最寄りとなる。

  2. その2

    時間や体力がある人は、大通から地下街のポールタウンを歩くか、地上に出て駅前通りを歩き、腹ごしらえをしてからすすきのへ入るのもおすすめ。

  3. その3

    円山へ行くには、地下鉄東西線の円山公園駅で下車を。円山公園や北海道神宮へは徒歩で行くことができる。

  4. その4

    円山動物園へは徒歩で行くことも可能だが、上り坂が長く続くので、慣れない人は地下鉄駅直結の円山バスターミナルからバスに乗ることをすすめる。

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